天使の系譜
セイントメシア
セイントメシアの第一世代機。七つのアームホーンを搭載し今でも最強のアームヘッドと評される。多くの後継機が造られた。
リアルメシア
セイントメシア第二世代機。初代と違い射撃能力が高い。逆関節を活かしたトリッキーな動きをする。
セイントメシアサード
セイントメシア第三世代機、初の量産タイプ。特殊なカスタムタイプが多く存在する。
セイントメシアフォース
セイントメシアの再設計機。セイントメシア第四世代機。拡張性を高め、本体の武装は最小限にとどめている。
セイントメシアフィフス
セイントメシア第五世代機。変形機構を有し高速白兵戦闘が可能。
セイントメシアシクスス
セイントメシア第六世代機。射撃戦闘仕様だが、リアルメシアとは違いパワーも高い。
セイントメシアアブソリュートオメガ
セイントメシア第七世代機。圧倒的な性能を持つが操ることのできる人間は居ない。
セイントメシア・ジ・エイス
セイントメシア第八世代機。アブソリュートオメガを調整し人間でも操れるように合体変形機構を搭載している。
そして……
◉
「デリシャス……」
キディは真空のなかを立つ少女を見て思わず洩らした。
「うん……あなたは……」
少女はアマリリスを一瞥したが再び俺の方を見た。
「わたくしはミザリー・テーリッツですの」
テーリッツ……!?
「マキータの関係者か?」
「そうですわ、マキータはお父様ですの」
「マキータの娘……!?」
「マキータ・テーリッツとユキナ・ムライの娘。……義理のですわ」
「マキータと雪那の娘!?」
いったいどうなってやがる!」
「おじいさま……」
キディもなんかおかしいし!
「なんなのこのこ?」
デボラが俺の代弁をする。
「わたくしはアキトと同じ、レイラインですわ」
レイライン……。特異点と対になる歴史を固定するパワー……。
「いったいそのレイラインが俺になんの用なんだ?」
マキータの娘とかどうかとかのことはこの際忘れよう。
「あなたも面倒くさい男ですわね」
「……」
「あなたはスカージの戦いでマキータに勝っているはず、いえ、その前のヴァンデミエールにも」
「……そうじゃねえ。俺はあいつに精神的に負けた。あいつのしたことは俺にできることじゃない。スカージの復讐を超え、エクジコウとも対話を試みる」
「……そのことに気づいていないのは本人だけとはいじらしいですわね。常勝の英雄が精神的に負け犬とはね」
どちらのことを言っているんだ?
「マキータに勝ちたい。ヤツの乗り越えれない何かを克服したい。その願いを叶えると言ったな?」
「その通りですわ。もうすぐ歴史は集束する」
「歴史の集束?」
難しい話になっているので他の三人は黙っている。
「未来には可能性がある、というのは知ってますわよね」
「えっと……」
「あなたは今日の晩御飯にドーナツを食べることもスパゲッティを食べることもできますね」
「……そうだぜ」
「それが未来の可能性よ」
「おう」
「だけど過去にも可能性がある」
「……どういうことだ?」
「あなたは今日の朝御飯にロールキャベツを食べたこともハンバーグを食べたこともある」
「は?」
「新しい現在はこのダッシュ付きの世界と向こう側の世界、両方の過去を持つ。レイラインの平行世界集束によって!」
「まさか!」
「そしてそれがあなたへのなによりの福音となりましてよ。平行世界集束は矛盾のない事実は同時に残す」
「……マキータの生きている歴史と一つになるということか?」
「その通りですわ、あなたと彼の望み。決着をつけることが出来ますわ」
ミザリーがそういうと視界が光に包まれ始め……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます