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2022年12月26日 12:02
内容としては、一話と合わせて、改めて「俺」とヒロインの関係性を描く。ヒロインの夢の事。特に花火などの行事。それに関して約束を決めている。また、「俺」の希望が窺える二話目。 二つ目の「起」ととらえてよいと思いました。 少し違和感があった点としては、ヒロインのセリフです。「それに私が生きてるのは君のおかげでもあるんだから、責任持って手伝ってよね!」 最後まで読んだので、言葉の意味としては理解できます。だけど、第三話での「じゃあ私、まだ隣にいてもいいんだね」というセリフと反しているので少し疑問に感じました。ここら辺は何か意図した書いたとかありますか?
作者からの返信
伊統葵 様、批評ありがとうございます! すごく良い質問ですね…(偉そうですみません)。この対照的なセリフは、作中でも割とこだわった部類に入ります。 ポイントは、その二つのセリフ間の、凛の心情の変化です。ちょっと長くなりますが、ご指摘いただいた部分を凛目線で追ってみます。長くなりますが、たぶんこれが一番手っ取り早いので…。【2話】*凛はすでに優真に恋愛感情を抱いています凛「一緒に叶えてくれるよね?」優真「俺はいいけど……これから友達も出来るだろ? その子たちと———」凛(私の病気は回復した。優くんが私から離れていくのも仕方ない。でも君ならきっと——)凛「優くんじゃなきゃ嫌。それに私が生きてるのは君のおかげでもあるんだから、責任持って手伝ってよね!」凛(ごめんね、まだ素直に「好き」って言える自信無いよ……)優真「……しょうがないな。なんでも付き合うよ」凛(ほんとに、君はどこまでも優しいね) ざっくりこんな感じです。字数制限のために大事な描写をカットしまくった今作ではわかりにくかったと思いますが、簡単に言えば、優真がそばにいてくれることを凛が確信したかった、という場面です。現に「一緒に叶えてくれるよね?」と疑問形なのも、まだ凛の中に不安が残っていることを暗示させたつもりでした。 そして、3話の問題のシーンに飛びます。【3話】智樹「あの告白ラッシュに揺らがなくても不思議じゃないよなぁ」凛「告白ラッシュ?」凛(なにそれ……私聞いてない……)智樹「コイツ、(一部略)受験終わってから学年の可愛い女子三人から告られたんだぜ」凛「へぇー。さすが優くん、モテモテだね」凛(ダメ、顔に出しちゃ……笑顔笑顔。そうだよね、優くんだもん。あんなに優しくてかっこよかったら、人気で当然、だよね。もしかしたら、三人の中の誰かと付き合ってるのかも。……あれ、じゃあ私……邪魔、なのかな?)***優真「じゃ、また明日な」凛「待って!」凛(このままじゃダメだよね。ハッキリさせないと。優くんにもう大切な人がいるなら……私は身を引かなきゃ……)凛「あの……付き合ってないの?」凛「ほ、ほらさっきの、告白ラッシュ?みたいな……(一部略)もしかして、誰かとお付き合いしてるのかなって……」凛(ダメダメダメっ、もっと冷静にっ……できないよ……どうしよ、好きだってバレちゃう……)優真「ちゃんと断ったよ(一部略)」凛「……そっか。じゃあ私、まだ隣にいてもいいんだね」 という流れです。優真がモテモテだった話を聞いて、凛の中の確信が崩れてしまいます。最初は平然を保てた凛でしたが、いざ本人に詳細を確かめるとなると、好きバレしてしまうのではとドキドキしてしまう。そして優真がフリーだと知って、さらに強固な確信を得る。そんな意味合いでした。 こんな感じで納得していただけたでしょうか…? 字数を視野に入れずに書いていた当初は地の文がもっと多かったのですが、最終的に削った結果、登場人物の心理描写が激減してしまいました。そのあたりが、対照的なセリフを自然に落とし込めなかった原因だと思われます。拙い文章で申し訳ありませんでした。 それと、自分の作品を語る貴重な機会に、ついつい長く語ってしまいました笑 もしここまで読んでくださっていたら、本当に感謝感謝です。改めて、素敵な企画をありがとうございました!
内容としては、一話と合わせて、改めて「俺」とヒロインの関係性を描く。ヒロインの夢の事。特に花火などの行事。それに関して約束を決めている。また、「俺」の希望が窺える二話目。
二つ目の「起」ととらえてよいと思いました。
少し違和感があった点としては、ヒロインのセリフです。「それに私が生きてるのは君のおかげでもあるんだから、責任持って手伝ってよね!」
最後まで読んだので、言葉の意味としては理解できます。だけど、第三話での「じゃあ私、まだ隣にいてもいいんだね」というセリフと反しているので少し疑問に感じました。ここら辺は何か意図した書いたとかありますか?
作者からの返信
伊統葵 様、批評ありがとうございます! すごく良い質問ですね…(偉そうですみません)。この対照的なセリフは、作中でも割とこだわった部類に入ります。
ポイントは、その二つのセリフ間の、凛の心情の変化です。ちょっと長くなりますが、ご指摘いただいた部分を凛目線で追ってみます。長くなりますが、たぶんこれが一番手っ取り早いので…。
【2話】
*凛はすでに優真に恋愛感情を抱いています
凛「一緒に叶えてくれるよね?」
優真「俺はいいけど……これから友達も出来るだろ? その子たちと———」
凛(私の病気は回復した。優くんが私から離れていくのも仕方ない。でも君ならきっと——)
凛「優くんじゃなきゃ嫌。それに私が生きてるのは君のおかげでもあるんだから、責任持って手伝ってよね!」
凛(ごめんね、まだ素直に「好き」って言える自信無いよ……)
優真「……しょうがないな。なんでも付き合うよ」
凛(ほんとに、君はどこまでも優しいね)
ざっくりこんな感じです。字数制限のために大事な描写をカットしまくった今作ではわかりにくかったと思いますが、簡単に言えば、優真がそばにいてくれることを凛が確信したかった、という場面です。現に「一緒に叶えてくれるよね?」と疑問形なのも、まだ凛の中に不安が残っていることを暗示させたつもりでした。
そして、3話の問題のシーンに飛びます。
【3話】
智樹「あの告白ラッシュに揺らがなくても不思議じゃないよなぁ」
凛「告白ラッシュ?」
凛(なにそれ……私聞いてない……)
智樹「コイツ、(一部略)受験終わってから学年の可愛い女子三人から告られたんだぜ」
凛「へぇー。さすが優くん、モテモテだね」
凛(ダメ、顔に出しちゃ……笑顔笑顔。そうだよね、優くんだもん。あんなに優しくてかっこよかったら、人気で当然、だよね。もしかしたら、三人の中の誰かと付き合ってるのかも。……あれ、じゃあ私……邪魔、なのかな?)
***
優真「じゃ、また明日な」
凛「待って!」
凛(このままじゃダメだよね。ハッキリさせないと。優くんにもう大切な人がいるなら……私は身を引かなきゃ……)
凛「あの……付き合ってないの?」
凛「ほ、ほらさっきの、告白ラッシュ?みたいな……(一部略)もしかして、誰かとお付き合いしてるのかなって……」
凛(ダメダメダメっ、もっと冷静にっ……できないよ……どうしよ、好きだってバレちゃう……)
優真「ちゃんと断ったよ(一部略)」
凛「……そっか。じゃあ私、まだ隣にいてもいいんだね」
という流れです。優真がモテモテだった話を聞いて、凛の中の確信が崩れてしまいます。最初は平然を保てた凛でしたが、いざ本人に詳細を確かめるとなると、好きバレしてしまうのではとドキドキしてしまう。そして優真がフリーだと知って、さらに強固な確信を得る。そんな意味合いでした。
こんな感じで納得していただけたでしょうか…? 字数を視野に入れずに書いていた当初は地の文がもっと多かったのですが、最終的に削った結果、登場人物の心理描写が激減してしまいました。そのあたりが、対照的なセリフを自然に落とし込めなかった原因だと思われます。拙い文章で申し訳ありませんでした。
それと、自分の作品を語る貴重な機会に、ついつい長く語ってしまいました笑 もしここまで読んでくださっていたら、本当に感謝感謝です。改めて、素敵な企画をありがとうございました!