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今作で私が伝えたいことは「生きてれば何かきっと良いことはある」ってことです。
とはいっても、別に説教するほどの信念とか情熱があるわけでもないので、生きたいと思わせるようなポジティブなことは言えないし、言いたくないんです。なので、辿り着いた答えが「死ぬことを少しだけ先延ばししていこう」ってことでした。
ところで、少し脱線しますが『完全自殺マニュアル』って本が物議を醸し出した事件って覚えてますか?
自殺のやりかたを詳細に丁寧に、必要な道具とか絶命するまでのツラさレベルみたいなことが書いてある本です。私は、知り合いから借りてパラ見したことあるんですが、書き方としてはすごくドライなんですよ。実験の方法と結果みたいな学術書といった感じで。自殺を肯定的に書いたり、誘惑するようなこと一切書いてないです、たぶん。
変な話ですが、それパラ見してから少し心が軽くなった気がしたんですよね。逆説的ですが、死ぬ方法を知ってから生きててもいい理由を見つけたというか何というか……。作中でもアヤセが言いましたが「なんて、ささやかな死ねなくなる呪い。後ろ向きな延命方法」ってやつです。
ですから、私も死について考えるけど少しだけポジティブな話を書こうって思いました。好きなものの発売日が告知されると、とりあえずその日までは死ねない! って、心に誓えますもんね。好きなもの、推してるものが多いと、どんどん死んでもいい日が遠ざかっていくんですよ。不本意ながら……笑
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