第8話 正方形のロボット

なんだなんだとよく見てみると、光るものは巨大な正方形のロボットだった。

…こちらへ向かってくる。

「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ??????」

正方形のロボットはゴミを集めながら勢いよく壁に激突すると、すぐまたどこかへ行った。

「なんだ?」

すると、正方形のロボットがぶつかった壁に大穴のようなものが空くと、ゴミがその穴へ落ちていった。

「穴?どこに捨ててるんだ?」

ウォーリーは注意して穴の中を覗くと、なんとそこは自然豊かな場所に繋がっていた。

「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ??????(2回目)」

その場所は、どう考えても日本ではなかった。その証拠として、その場所には奇妙な生物がいたからだ。

「なんだあれは…」

ドドドドドドドドド……

ウォーリーが振り向くと、また正方形のロボットが来た。

「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ??????(3回目)」

ウォーリーは間一髪で避けた。

正方形のロボットが、ウォーリーの存在に気づいた。

「おや?あなたは対地上制圧兵器様では?」

「やばい逃げr」

「逃げる?何からですか?」

「え……?いやなんでもない。君は?」

「ただの労働者ですよ」

「…まあそんなk、いやなんでもない。君はここで働いてるの?」

「はい。もう何年も前から休みなく働いてるんですよ。……ハハ、いや気にしないでください。労働には慣れてるので」

「そうか。ねぇ、この穴はどこに繋がってんの?」

「それは、わかりません。お前はただここでゴミを捨ててればいいって言われたので。ウォーリー様こそ何故ここへ?」

「え?ああ、いや、ダストシュートに落ちたんだよ」

「けど今は戦闘用ロボットはほとんど前線に行かれているらしいですけど」

「え⁉︎あいや、……本当は俺の部屋のエアコンを止めに仕事を抜け出したんだよ」

「そうですか。出口ならあそこにあります」

正方形のロボットは、緊急用の出口の方を向いた。

「ああ、ありがとう。この恩は忘れないよ。また会えるといいな。…そしたらダストシュートに落ちなきゃならないけど笑」

「ハハハハ」

2人は笑い合った。

「ふう、いい気分転換になったよ。そろそろ行かなきゃ。じゃあね」

ウォーリーはドアを開けて出ていった。

正方形のロボットは、ドアを見つめていた。

「………あなたのところにしましょうか」












ウォーリーは階段を急いで登り、広い廊下に出た。

「誰もいないな」

と思いきや、向こうから源博士が来た。

何やら巨大な部品をコンテナに入れている。

「(また新しいロボットを作るのかな)」

博士が奥へ行ったのを確認するとウォーリーは走っていった。













「おいこんなところ通ってどうすんだ?」

レイたちは通気口を通っていた。

「まあ大人しくこっち来い。昇格させてやる。そしたらあのパトランプ野郎も俺らの手駒だ」

レイはニヤリと笑った。

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