第7話 ゴミ集積所
ラリーは5階に着いた。
「……(どこにいる)」
いち早くラリーの接近に察したウォーリーは、近くにあった倉庫の中に隠れる。
「フフ、俺が見つければ昇格確定!どこかな〜?」
ラリーは倉庫の前で止まった。
「ハハハハ、俺から逃げれるとでも思ってんのか?」
ガチャン!!!!!!!!!!!!
ドアを思いっきり開けた。
「⁉︎」
「見〜つけた!!!!!!」
バキュゥゥーン
「いでぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎⁉︎」
ウォーリーはビームを撃つと、すぐにラリーを押し退けて逃げた。
「…ぬぐぐ、己ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、許さァァァァァァァァァァァァァンンンンンンンンンンンンンンンンンン」
ドキューン、ドキューン
「ええ?あいつビーム撃てるの⁉︎戦闘用ロボットじゃないと思うんだけど」
「ハハハハ、驚いたか!この捕獲用レーザーは触れたものの動きを止める!」
ラリーは音楽を流した。
「昇格戦だ!BGMでも流そうか」
ロック調だ。ラリーはこういう音楽が好きなのだろうか。
「俺ヒップホップの方が好きなんだけど」
「うるさい。大人しく昇格の糧となれ!」
ラリーはレーザーを撃ちまくった。壁や床に穴が空いたが、そんなの気にせずに連射している。
ウォーリーは逃げ続けた。
「おいお前、会社壊してるけどいいのか?」
「別に。俺が司令官になればどうでもいいだろ」
「(???????????????)」
しかし、逃げ続ければ、いつかは必ず行き止まりに着く。ウォーリーに逃げ場は無くなってしまった。
「…ちっ!!!!!!」
「さあ、大人しく牢屋に入るんだな」
ラリーは強力なレーザーを撃つ体勢に入った。
「撃つ準備とかあったの?」
「強力なレーザーを撃つために出力を上げてるんだよ」
「へぇ?追い詰めたからって、全てを出し切っちゃダメなんだよ??????」
ウォーリーは壁についていたダストシュートの中に入った。
「⁉︎」
「じゃあね」
彼は落ちていった。
ウォーリーが落ちてから1分後、ようやくラリーはレーザーを撃った。
ズドオォォォォォォォォォォォォォン
レーザーは壁や床を粉砕したが、敵は誰もいない、全く無意味な攻撃となった。
「………出し惜しみした方がいいこともあんのか」
「わぁァァァァァァァァァダァぉぁぉぉぁぁぁぁあー」
ズドオォォォォォォォォォォォォォン
「え?なんのおt」
ズドオォォォォォォォォォォォォォン
「っ、いってぇぇぇ……。ゴミ集積所か」
薄暗いゴミ集積所には、ネズミや蜘蛛……のロボットがいた。
「(何故ロボット?)」
ウォーリーは立ち上がると、体についた新聞紙を読んだ。
「『ウォーリー氏、行方不明に』新聞社早すぎワロタ。そして捨ててあるのも早すぎワロタ。さてと、どうやって脱出しようか」
すると闇の中、光るものがあった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます