第24話苦手な混浴風呂で華音の失言と罰
華音は、どうしても、毎日の「お姉さんたちに囲まれての混浴風呂」が苦手である。
シルビア、春香、エレーナは、「もう当然」のように、ポンポンと服を脱いで、何も隠さないし、最近は、雨宮瞳も笑顔で加わるようになった。
シルビア
「もう前から見せているし」
春香
「華音が、もう少し見てくれれば、ボリュームも出ると思うけどな」
エレーナはタプタプと揺らす。
「私は、最近、胸は柔らかいし、おなかが・・・」
瞳はニコニコ
「でも、エレーナさん、すごくどっしりとして、いいなあって」
シルビア
「最近、松田明美と、今西圭子の年増コンビは、時折になったな」
春香
「若い私たちの張りに、失意したのかな」
エレーナ
「でも、私たちも、歳を取れば、いずれは」
瞳は、華音を見た。
「でも、そうならないように華音君がいるのでは?」
華音の目は、その言葉に、泳いだ。
「あのね、瞳ちゃん」
「僕に、どうしろと?」
春香が、湯船からザブンと立ち上がった。
何も隠さず、華音の前に立つ。
「あのな、華音」
「最近な、左胸が、変な感じや」
「見てくれんか?」
華音は、すこぶる「嫌そうな」顔。
言うことも、容赦が無い。
「くびれが、減った」
「年齢かな」
「下着が合っていない」
「寄せて、盛ろうと、し過ぎ」
「無理がある」
「諦めたら?」
春香の顔に朱が入った。
途端に、華音の左頬に、思いっきりの張り手。
大浴場中に響くほどの大きな音。
シルビア、エレーナは、フンフンと頷くけれど、瞳は驚いた。
「春香さん・・・強い」
「華音君に張り手なんて」
「華音君、泣き顔だし」
シルビアが、瞳に「解説」をした。
「春香も、月光菩薩のお力がある」
「本気を出せば、華音に近い力を出せるの」
「もちろん、日光菩薩のお力をいただいている私もね」
そんな話はともかく、華音は「乙女心を傷つけた罰」として、春香は当然、シルビア、エレーナ、追加で瞳のマッサージを、夜通し課せられることになった。
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