013 「外伝・第二次世界大戦・略歴年表(2)」
・1942年
1月:東部戦線、厳しい冬の中で独ソ軍の激戦続く
2月:日英海軍、空母部隊によりイタリア南部を激しく空襲。アレキサンドリアなど一連の損害の報復。基地航空隊による航空撃滅戦も激化。
2月7日:ドイツ、トートの死を受けて軍需相にアルベルト・シュペーアが就任。以後、ドイツの総力戦体制が強化される。
3月:連合軍、リビア西部のトリポリに陸と海から侵攻。現地イタリア軍は短期間で降伏。リビアは事実上陥落。
4月:連合軍チュニジアに進出開始。現地のヴィシー・フランス軍を一蹴し、航空基地を整備。
4月5日:日本の空母部隊がイタリア艦隊を攻撃。さらにシチリア島を攻撃。
5月22日:ソ連、南部で反撃に失敗して大損害を受ける
5月29日:アメリカ船籍の貨客船が原因不明で沈没。多数の死者が出る。
6月1日:アメリカ、ルーズベルト大統領が議会に参戦を訴える
6月5日:日本海軍が中心となってイタリア南部に対して大規模な攻勢を実施。枢軸側が半年前、2ヶ月前を教訓に体制を整えて反撃。日本軍は空母を喪失するなど敗北。しかし以後は、ドイツの関心がソ連に向く。
6月6日:アメリカ、参戦を決定
6月7日:アメリカ、ドイツ、イタリアに対して宣戦布告
6月15日:アメリカ、ソ連をレンドリースの対象とする
6月28日:ドイツ、ソ連に対する夏季大攻勢開始。コーカサス地方、バクー油田を目指す。
7月1日:アルカディア会議にて、連合国共同宣言調印。米英ソ、そして日本が調印。その後世界各国が続く。連合国共同宣言は、国際連合の基礎となる。
7月7日:連合軍の船団がノルウェー沖で壊滅。以後、北極航路の援ソ船団は無期延期。
7月:対ソ連援助はシベリア鉄道経由が主軸となる。
8月7日:モロッコ上陸作戦。米軍初顔見せ。
8月19日:イギリスがフランス北部沿岸のディエップへの奇襲上陸を実施。作戦は大失敗。
秋:ドイツ軍は、連合軍の輸送船舶に対して戦争始まってから最大の戦果を記録。しかし12月以後は急速に低下。連合軍が完全に洋上での護衛体制を整えるようになる。
9月:ドイツ、スターリングラードを攻撃開始。激しい攻防戦が始まる
11月19日:ソ連、南部のスターリングラード方面で大規模な反撃開始。
12月:アメリカ軍、チュニジアに初顔見せ。
12月:地中海航路が、ほぼ安全となる。日本陸軍の大移動が本格化。
12月下旬:ドイツ、スターリングラードの救出作戦失敗。
その後も激しい攻防戦が続き、ドイツ軍はその後もソ連軍の攻勢を前に各所で戦線の大幅な後退と立て直しを実施。43年3月まで続く。
・1943年
1月14日:「カサブランカ会談」日米英首脳会談。6月の総反攻を正式決定。作戦決定自体は秘密。ルーズベルト、無条件降伏発言。
2月3日:スターリングラードのドイツ軍が降伏
2月10日:日英米自由仏軍がシチリア島に上陸。初の大規模上陸戦の為、連合軍は当初混乱。(ドイツ軍にティーガーⅠ重戦車が登場)
日英も初の本格的な大規模上陸作戦&地上戦でドイツ軍に苦戦。
2月25日:イタリア、ムッソリーニ失脚。しかしイタリアは戦争を継続。
3月16日:シチリア島陥落。枢軸軍の残余は、イタリア本土に撤退。
4月:連合軍、ドイツ、ハンブルク市に対する大規模な都市無差別爆撃を実施。
4月:ドイツ軍の手で「カティンの森事件」が発覚。ソ連の蛮行が明らかに。
5月:連合軍、夜間の戦略爆撃をしつつ、西欧北部の戦術爆撃(鉄道、道路攻撃)を強化。ドイツ空軍の戦力分散を狙うというのが表向きの理由。ルール地方周辺のダムも数基破壊。
6月初旬:連合軍、地中海で大規模な陽動作戦展開
6月6日:連合軍「オーバーロード作戦」開始。フランス北部ノルマンディー海岸に、大規模な強襲上陸作戦を実施。日米の膨大な物量が、早期の反抗作戦を現実のものとする。
ドイツ軍はイタリア上陸など別の事を警戒し、フランス北西部はほぼ無防備状態。連合軍は短期間で占領地を拡大。
6月:ドイツ、7月予定の東部戦線での反攻作戦を中止。慌てて東部戦線に展開する部隊の3分の1を西欧に戻す。
6月25日:連合軍「ドラグーン作戦」。フランス南岸に上陸。
6月下旬:連合軍、慌ててフランスに集まった貧弱なドイツ軍部隊を包囲殲滅。
7月8日:パリ解放
7月18日:連合軍、ベルギーのアントワープ解放。
7月:フランス全土をほぼ解放
7月中ばまでに連合軍はベネルクス地域の中ばまで進軍。
7月20日:ヒトラー暗殺未遂事件。ドイツ混乱。
7月24日:「ドニエプル川の戦い」。ソ連軍が、大きく減少したドイツ軍に対して大規模な攻勢を開始。ドイツ軍、支えられず後退を重ねる。
8月1日〜9日:連合軍「マーケットガーデン作戦」実施。しかしドイツ軍の反撃で、大規模な空挺部隊を用いた作戦は失敗。年内にドイツ本土に侵攻出来る見込みはなくなる。
秋:ドイツ、東部戦線をリガ=ドビナ河=ミンスク前面=ドニエプル川のラインで防衛しようとする。だが、物量差から簡単に突破される。特に南部で総崩れ状態。
ソ連は強引な進撃を継続的に実施。進撃しつつも大きな損害を出す。
10月:連合軍、イタリア本土に上陸
10月:イタリア降伏。ドイツ軍がイタリア北部に進駐して、イタリアは実質二つに分断。
10月19日〜:「モスクワ宣言」日英米ソの首脳による頂上会談。
12月1日:「テヘラン宣言」日英米ソの首脳による頂上会談。今後の進軍と新たな国際機関について話し合い。日英とソ連の間に溝。
12月16日:「バルジ作戦」ドイツ軍が西部戦線で反撃。当初は順調に進撃するが連合軍の反撃を受けて失敗。
12月:ソ連、冬季攻勢。北部でも大幅に前進。翌年3月までにワルシャワ、ケーニヒスベルク前面の辺りまで進軍。双方、膨大な損害を出す。
・1944年
1月末:連合軍はドイツ国境近くまで進撃。
2月末:ソ連、東プロイセンのドイツ国境からワルシャワ前面まで進軍。そこで補給が完全に息切れ。
3月6日:連合軍、ギリシャ上陸。
3月10日:連合軍、ドイツ本土侵攻開始。4月までにドイツ西部を進みエルベ川到達。
3月11日:ソ連、東欧南部に侵攻。ポーランド正面では、それまで無理押ししすぎた上に補給体制が整っていない為、撃退され進軍出来ず。一部で無理に攻撃して大損害を受ける。(ドイツ軍最後の反撃)
5月:連合軍、ベルリンへの進撃開始。
5月:ソ連軍、遅れを取り戻すべくオーデル川を目指すも、ドイツ軍の激しい抵抗と準備不足で思ったような進軍ができず。
5月:連合軍、終戦までにオーストリア、チェコへ進軍。
5月25日、「オーデルの誓い」。連合軍とソ連軍が握手。不戦を誓い合う。
5月28日、ベルリン陥落。連合軍が陥落させる。
6月6日、ドイツ降伏。第二次世界大戦終了。
・備考1:第二次世界大戦の戦域について:
ヨーロッパ全域、北大西洋(大西洋)以外での戦闘は、中東地域と北アフリカのそれぞれ一部、エチオピア、ヴィシーフランスに従うインドシナ、マダガスカル島など。若干数のUボートが活動したインド洋も含む。中華内戦は含まれず。
ただしどれも小規模。
・備考2:ドイツ軍の新兵器について:
・1943年の後半になるとドイツの開発、生産能力は大幅に停滞。
・ティーガーII重戦車は、戦争終盤にごく少数が戦場に姿を見せた程度。(しかもポルシェ型だけかも)
・マウスなどは開発間に合わず。
・Me262ジェット戦闘機は実戦配備に至らず。
・V1、V2ロケットは実戦配備に至らず。
・その他も、1年早い終戦なので姿を見せない兵器は多い。連合軍側も同様。
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.。゚+..。゚+.玲子の部屋.。゚+..。゚+
お嬢様「こうやってみると、戦争後半は怒涛の展開ね」
セバスチャン「戦争の勝敗が付く時とは、得てしてこのようなものかと」
みっちゃん「ですが、負けと分かって戦争をやめないのは理解できません」
お嬢様「あの大魔王に無条件降伏なんて言われたらね」
輝男「どちらにせよ勝てる見込みがないのなら、余力を残している間に手を上げる方が合理的では?」
セバスチャン「涼宮、誰もが合理性だけで動けるわけではない」
お嬢様「ナチスなんて狂気の中から生まれた存在だしね」
セバスチャン「まったくです。ですが、戦争自体は全てはお嬢様の夢見通りでしたな」
輝男「ええ。次々に的中するので大変驚きました」
お嬢様「そんな事なかったわよ」
みっちゃん「そうなんですか? 例えば?」
お嬢様「えーっと、色々。日本がアメリカと戦争しないから、その辺の夢見は実現しないと思い込んでたら、結構似たような事件が起きて驚かされたわ。海軍が慢心して空母が沈んだりしたでしょ」
みっちゃん「あの時は、海軍は大騒ぎだったそうですね」
輝男「お嬢様も、目を丸くしておいででしたね」
お嬢様「うん。ある意味、セバスチャンの言う通りね。まさに夢見通り」
セバスチャン「おっと、これは敵いませんな」
・・・
お嬢様「以後、しばらくドラマに戻りますので、ここはその間お休みです」
???「僕の番は?」
お嬢様「もうちょっと待ってね。それにしても、思ったより沢山の人が作品に出てたのね」
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