遠い昔のある日の出来事を巧みに切り取ったお話だと思いました。
ケサランパサランが玄関の方に行くのは、身も蓋もない視点で言うと家の作りって風が通るように出来てるから、誰かがドアを開け閉めした時点で空気の流れができてるからだろうなと思います。
でもケサランパサランが自分の意思で外に出たがってる方が夢があって良いし、その視点が素敵です。
それにしても妹よ、管理がザルすぎやしないか……なぜ密閉しないのだ。
彼女は囲って置けばそこから移動できない物という考えなのでしょうね。
お母さんは最初優しいから、そのまま食卓で飼わせているのかなと思ったけど、たぶん「妹がすぐ飽きて忘れるだろう」と見越していたからなんだなと気づきました。
妹はケサランパサランのことを即忘れてますが、兄のほうは大人になってもずっと覚えてそうなのがエモかったです。
作者からの返信
家って、普段は意識していなくても通気性など目には見えない部分まで考えて作られているのかもしれませんね。
ケサランに意思があるかどうかはわかりませんが、そこに意思を見出そうとするのが人間だなと思います。
妹とお母さんはおそらく性格が似ていて、たぶんお母さんも忘れているんじゃないかと思います。謎サークルはそのうち片付けられ、そして二人とも二度と思い出さないという。
(;´∀`)
そしておっしゃる通り、兄の方は時折思い出しては「あいつどうしているかなあ」って考えたりしているかもしれません。
読んでくださってありがとうございました!
ケサランパサランとは面白いネーミングですね。母も知ってるということは、わりとポピュラーな何かっぽいですが、それはそれとして綿毛が可愛いです。
最後の方で、嬉しそうに飛んで行った綿毛の光景は、存在しないはずなのに、いつかどこかで見たような思い出、という気がしました。面白かったです☁️♪
作者からの返信
Wikiによるとケサランパサランは「民間伝承上の謎の生物とされる物体」だそうです。
「ふわふわした白い毛のようなもの」「買うと幸せになる」「おしろいを食べる」「人に見せてはならない」などの噂を聞いたことがあります。
ノスタルジーを意識して書いたので、「存在しないはずなのに、いつかどこかで見たような思い出」という感想をいただき嬉しかったです。
読んでくださってありがとうございました!
これは愛着が湧きますね!
空にはなしてやったのが偉い。
作者からの返信
関川さん、感想ありがとうございます!
ここまで丁寧に世話?をしてやると、多少なりとも愛着を感じるでしょうね。
おそらく主人公は子どもの頃に虫取りをしてもすぐ逃がしてやるタイプだったのではないかと思います。