第10話 『この空の上で、いつまでも君を待っている』(メディアワークス文庫)
こんにちは。
雪の香り。です。
『この空の上で、いつまでも君を待っている』という小説を読みました。
これは良い青春ラブストーリーですよ!
主人公は現実主義で物事を冷めた視線で見ている美鈴という女の子。
その子が愚直に「ロケットで宇宙に行く」という夢を追っている東屋という男の子と出会い、馬鹿にしながらも徐々に惹かれていく物語りです。
東屋くんが魅力的なんですよね。
主人公の美鈴は東屋くんを子ども扱いしていますが、夢を追いかけるのってそうとう勇気がいる。
その勇気の源がどこにあるかがストーリーのどんでん返しに関わってくるのですが、ネタバレはいけないのでお口チャック。
美鈴と東屋くんは一見正反対です。
現実主義者と夢想家。
でも、美鈴は現実主義者でありながら、現実と向き合っていなかったのかもしれない。
愚直に夢を追う東屋くんこそが、今を大事に生きている人なのかもしれない。
そんなふうに思わせます。
ストーリーはというと途中で絶望して、そこから這い上がって、ハッピーエンドか?
と思いきやどんでん返しがあって。
この作者はなかなかのストーリーテラーだなと思わせます。
エピローグでタイトルが回収されるのが鮮やかですね。
読後もう一度すべてが明らかになった状態で読みなおしてみたくなる物語です。
青春の輝かしさを味わいたい人にはおすすめの小説です。
美鈴と東屋くん以外にも美鈴の友達のココアちゃんとか担任の笠本先生とか脇役キャラクターもいい仕事してます。
是非読んでみてください!
以上、感想でした。
ここまで読んで下さった方ありがとうございました。
あなたに幸運が訪れますように。
おわり
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