第7話 『払暁 男装魔術師と金の騎士』上下巻(富士見L文庫)
こんにちは。
雪の香り。です。
『払暁 男装魔術師と金の騎士』上下巻を読みました。
一言で感想を表すと「めちゃくちゃ好き~!」です。
いや、すごかった。
これは良い英雄譚でラブスト―リーですよ。
下巻のあとがきで以前ビーズログ文庫で出ていたものだって書かれてたけど、再出版されるのわかる。
これは良い物語。
好き。すごい好き。
この物語に比べると私の小説なんてミジンコだよ。
こういう物語書きたい。
憧れるわ~。
あと脇役だけど傭兵のアルフレドが超絶いい男で惚れた。
本当に男気がある。
主人公相手にはいいひとだけど、一皮むけば一癖も二癖もあるひとなんだろうな~というのがまた魅力。
たまらん。
タイトルの「金の騎士」であるリカルドはとにかく主人公に尽くしている。
最初は尽くす体裁でその実すがってたけど、途中から本当に主人公の支えになってたし、これまたいい男。
なにより顔が美しい。
はっ、ここまでで主人公の話を一切していない。
申し訳ない。
主人公のハルカちゃんはとっても可哀そう。
ハルカちゃんは現代の女子高生だったのに、いきなり異世界に召喚されて生計を立てるために仕方なく魔術師になった子。
異世界転移ものといったらそうなんだけど「世界の違いに戸惑う」とか「現代の知識を持ち込んでチート」とかいう要素はないです。
転移して来てからけっこう年月が経っている設定なので。
でも苦しんでる。
生真面目で愛情深い良い子だからこその苦悩。
めちゃんこ可哀そうだった。
現代の女子高生が、戦争に連れていかれて戦わなきゃいけなくなって、なんの因果か英雄なんてものになってしまって。
自分を主と慕う騎士に恋をしてしまって、でも彼は男装してるから自分のことを少年だと認識してるし、こんな思いを清廉な彼に押し付けるわけにはいかないと苦悩する。
なんちゅー地獄や。
ハルカちゃんが好きなのはリカルドだけど、アルフレドもハルカちゃんに惚れてるから、幸せにしてくれるのはどっちだ?
ととてもドキドキしながら読んでました。
とても感情移入して読んでしまったので(読むのが遅い私にしてはとても早く読み終わった。夢中で読んだ)、こんな物語を書けるようになりたいなと心底思いました。
私、もしかしたら心理描写(文章、エピソードともに)足りないかもしれない、と思った。
読者としても作家志望としても楽しく勉強になった物語でした。
読んで損はない。
みんな読んで……そして感想をカクヨムに載せて……読みに行きたい……。
新鮮な悲鳴が聞きたい。
以上、感情がほとばしりすぎて支離滅裂な読書感想文でした。
読んで下さった方ありがとうございます。
あなたに幸運が訪れますように。
おわり
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