序章【用語詳説】
※本編序章部分登場の用語詳説。
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◆いのみがわ【伊野巳河】
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◆うめきごえ【梅木越】
地名。実際はここに梅の木は生えていない。この地の名の由来は、かつては無縁仏を合祀供養する墓所があり、そこが荒れ放題の状態になっていても誰も気にも留めなかったところ『夜に通過すると何処からか亡者のような呻き声がしてくる』ようになってしまい。旅の僧侶から『しっかりとした供養をするように』と忠告を受け、墓所として整えたところ呻き声は無くなった。そんな言い伝えからこう呼ばれるようになったとされる。
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◆おかみのかみ【淤加美神】
日本神話で国産みの神が、子である火の神に剣を振るったことにより生まれた一柱とされ。
水を司る神として信仰され、その『おかみ』という名から龍や蛇等の神格化とも信じられる。
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◆くろひゃくあい【黒百愛】
黒百愛の町。旧名、
しかし昭和後期以降になり国内の石炭需要の低下による石炭産業全体の衰退と主たる複数の鉱業者企業の倒産あるいは撤退による炭鉱の閉山、時代が変わり霊場等への行楽客の関心が薄れたこのによる観光産業の需要の低下からの産業そのものの廃業といった両要因が合わさり。働き口を求めた町民の他市町村への流出の結果、急速に寂れてしまった。
これらに危機感を抱いた町は、多額の『特定地域移住補助金』が貰えると移住者を募り、企業の工場等の誘致やレジャー施設の建設、大型商業施設等の進出連携で雇用先の確保をし、交通機関と地域環境の整備等にも尽力。それらが功を奏して一時的に賑わいを盛り返すも、町の再出発は『これからだ』というところで自然災害から副次的に起きた大規模な爆発事故(※概要は別資料に記載)での高濃度の化学物質流出拡散の騒ぎ、それに伴う緊急の避難指示、大多数の町民が長期の帰還困難になるという最悪の流れとなってしまう。財政が
https://kakuyomu.jp/users/1184126/news/16818023212610978820
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◆くろひゃくあいれんぞくひきにげじけん
【黒百愛連続ひき逃げ事件】
黒百愛で起きた連続ひき逃げ事件。最初の事故から10分程度の短い時間で近辺の3ケ所で危険運転が繰り返され、通行人6名の被害者を出した。
(犯人が心神喪失状態で発見され、故意的なひき逃げをしたかどうかの見解が分かれるが、事故の原因として犯人が当日に居酒屋で飲酒をし酒気帯び運転をしていたという捜査関係上で判明した事実、及び犯人がその後に起こした暴行障害事件から
事件の概要としては――年―月―日の金曜、午後5時20分。始めに
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◆くろゆりふち【黒百合淵】
黒百愛の町の旧名。年配の町民からはその名を親しまれてはいたが、今後も地名として使い続けるには『黒ユリ』と『淵』はあまり良い意味ではない、語感からしてどんよりとした暗さと古臭さを感じてしまうイメージだ、等の理由から
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◆みずおきじんじゃ【水置神社】
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◆てんけんけいひほうれいさい
【天眷恵比奉例祭】
黒百愛で年に1度行われる
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◆【ビーフカレーみそしるinうどん】
お出汁が効いたスパイス香る肉の旨味が溶け込んだビーフカレー味噌汁に、うどん風のこんにゃく麺とそこそこの量の具材と絶対に牛肉ではない肉塊が入ったお得な気分になる缶飲料。あまり美味しくはないらしい。地域限定販売で430円。
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◆へんぼうひゃくでんきたん【変貌百伝忌譚】
黒百愛の土地に伝わる、百ばかりの
近年の民俗学者の間では、黒百愛という土地の文化の成り立ちを物語という形式で納めた本作は学術的な価値が高く、謎めいていて興味深いとの見解。書き手の深い知性と、現代でも通用する文飾や巧みな文流の表現等がやや時代錯誤であるのは確かであり。その他にも奇妙な例を挙げると、語り部だろう人称が物語中で二転三転し、何者の視点で語られているのかが不明であったり。これから遠い未来の土地に起こる出来事への憂いや独白ともとれる奇妙な記述があったりと不可解な部分が多い。
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◆やくおぎ【薬荻】
地名。かつて人を愛し、人を
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◆ろじうらめいろ【路地裏迷路】
黒百愛ではよくある景色。暮らしの
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