[変更済]MISSION 22 :学名『アルゲンタヴィス・マグニフィセンス』
傭兵系美少女大鳥ホノカちゃん、
蘇ったアルゲンタヴィスと一緒に、戦闘開始!
<カモメ>
『敵部隊、行動開始です!
気をつけて!』
<コトリ>
《出たらすぐアサルト!
狙撃がくる!》
コトリちゃんの指示通りに、ハッチを出たすぐに左へ
出待ちと挨拶がわりっていう感じか。
じゃあ次は……!
<カモメ>
『敵機急速接近!機数1先行!
<コトリ>
《見えた右!O.W.S.フレーム、カーミラだ!》
振り向くんじゃなくて、後ろへ
レーザーと痛い弾丸を回避したのを見届けて、改めて
レーザーはeX-WのEシールドを貫通する。
コトリちゃんの教え通り、カーミラっていう黒い機体の肩に一発、回避しきれず穴が開く!
<エリザ・B>
『当ててきますか!?』
「射撃は大得意!!」
でも、反撃のミサイルを許しちゃった!
ASミサイルだっけ、ロックオンなしで勝手にこっちに来るやつ!カーミラの両肩から来た!!
<コトリ>
《CIWS無いから、近づいて着弾直前で前に避けて!!
接触信管はそれしか無い!》
オッケー!
セオリー通りらしい怖い技、わざとミサイルの方向に水平ブースト移動で近づいて、一気にアサルトブーストで加速して当たる前に避ける!
<エリザ・B>
『───かかった!』
あ、これって誘導された!?
気づいた瞬間、あの主砲持ちがこっちに武器を構える!
────これ使うか!!
<コトリ>
《ステルス起動!》
瞬間、相手の主砲が放たれた。
ただ、正確な射撃じゃない。ギリギリ避けれた。
本当に薄皮一枚な回避のアサルトブーストのせいで、Eシールドのゲージが一気に掠ったせいで減る。
<フランシィ>
『変だよ!?照準が外れちゃった!?」
<エリザ・B>
『ロックオン解除!?なんで!?』
「ステルス強い!!」
<コトリ>
《いやダメだ、効果短すぎる!!》
ステルスが解除。
長くね!?!この短い無敵時間で!?
そしてミサイル警報!
今やばい距離で、一本のミサイルから分裂して幾つかのミサイルになってこっちに来る!
<コトリ>
《ホワイトスペクターの奴か!?》
「人力CIWSだ!!」
左腕のバンビラプトルちゃんを連射する。
分裂したミサイルを迎撃して、爆発に撒き込んで他のも落とす。
と、同時に連続回避機動。
スナイパーライフルの弾を避けて、遠くからコソコソ撃ってくる4脚に、ハイレーザー!
バシュゥゥゥゥゥンッ!
Eシールドを貫通して、相手機体の左腕を吹き飛ばす!
<ウィル・オ・ウィスプ>
『片腕が!?クソッ!!曲芸撃ちだけは得意な鳥女が!!』
じゃあ、曲芸撃ちだけは得意な鳥女らしく、片腕消えた機体の反撃に構わないで周りの包囲しようとしている方々にロックオンしちゃうから!
主砲持ちのと、カーミラに!
新型ミサイルとやら、発射だ!
<エリザ・B>
『ミサイル!!』
<フランシィ>
『そんなの効かないもん!!』
効くんだな、重量2脚。
私も機体とかフレームの名前なんてほぼほぼ覚えてないけど、そのフレームはエネルギー防御が低いってのは覚えてる。
ピシャァァァンッ!!
炸裂して、広がるプラズマ!
<エリザ・B>
『
<フランシィ>
『うがぁぁぁぁぁ!?!?!』
私がやったみたいに回避しようとしたカーミラを爆炎が襲い、直撃した重量2脚はプラズマで直接炙られていろんな箇所が蒸発する。
特に重量2脚のダメージは、直撃した結果あちこち燃えるぐらい酷い!
<フランシィ>
『熱いぃぃぃぃぃぃぃ!?!痛いぃぃぃぃぃッ!!!
熱いのも痛いのも嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!』
バシュゥゥゥゥゥ!!
「じゃあ、楽にしてあげる」
もちろん救助なんかするほど、私はいい人じゃ無い。
<カモメ>
『フリッケライモンスター撃破!
敵残り3!』
ハイレーザーの狙撃でコアに穴を開けた。
カモメちゃんの情報通りなら、もう痛くもないし熱くもない。
<ウィル・オ・ウィスプ>
『フランシィィィィィィィィィィィィッ!?!』
<エリザ・B>
『……なるほど、強い……!!』
「どうしたの、ハロウィンスコードロンさん?
あんたたち死んでも平気なんでしょ?」
<ジェーン・ドゥ>
『死ぬと分かっていて死ぬのと、
本気で戦って殺されたでは話が違う!!』
上空から、あの分裂ミサイルを降り注がせるホワイトスペクター。
「後で帰れるなら同じことでしょ?
私は死に戻りとか出来ないから!!」
ストライクブースト起動。
急加速してミサイルの爆撃を全部避ける。
<ウィル・オ・ウィスプ>
『調子に乗ってんじゃねぇぞ、鳥女ぁ!!』
「ぐぉ!?」
と、真横から同じくストライクブーストをしてきた例の4脚が
<コトリ>
《機体装甲値、40%減少!!》
ギチギチその前脚で地面に押しつけ、踏み潰そうとしてくる片腕のない4脚。
いやだねー、足の下は私の身体あるのに!!
<ウィル・オ・ウィスプ>
『殺してやる……!!じわじわ嬲り殺して、ぐちゃぐちゃに潰してやるぞぉっ!!』
「……そっち、狙撃機じゃなかった?」
<ウィル・オ・ウィスプ>
『あぁ!?!それがなんだっていうんだよぉ!?!』
「近づいちゃ、ダメじゃない?」
ブラストアーマー起動。
相手ごと爆発するように全方位に向かうEシールドだったエネルギーで、上の4脚がボロボロになりながら吹き飛ぶ。
<ウィル・オ・ウィスプ>
『ァ……!?』
「銃があったのに、感情的になってこっちくるなんて。
バカな私でも、悪手って分かる!」
アサルトブースト、そして
踵のパイルバンカーの一撃もあって、まるで潰れたカボチャみたいにバラバラになる4脚機だったモノ。
<ウィル・オ・ウィスプ>
『クソが……アタシのせいか─────』
ズシャァン!
地面に落ちる残骸。なかなか無惨な感じだね。
言い方酷いけど、哀れだね。
狙撃機として最後まで戦えば良かったのに、ここで頭に血が昇っちゃうか。
それだけ大切な仲間を殺した私が言うのもなんだけど、
それだけ大切な仲間なら、最後まで冷静にやればいいのにさ。
<カモメ>
『ジャック・オー・ランタン、撃破。
残り2機』
<コトリ>
《油断しないで!!
残り2体来る!》
レーザーの雨が来る。
上からホワイトスペクターのレーザーライフルが、正面からパルスレーザーマシンガン?だっけ?が。
<ジェーン・ドゥ>
『あの二人が!?単騎でここまで速いのはそうそう無い!』
<エリザ・B>
『あなたが正しかったジェーン。
イレギュラー……彼女もその一人か!』
右に左にアサルトブースト。回避をしながら、私も反撃で左のライフルを撃つ。
O.W.S.ライフルもレーザーほどじゃないけど、Eシールド抜けるんだよねコトリちゃん!
狙いはカーミラ!コトリちゃん不満かもだけど、やわこいO.W.S.中量2脚の方から!!
<エリザ・B>
『さすがとしかいえない……だが!!』
だけど、カーミラは当たりながらもパルスレーザーマシンガンを乱射してくる!
エネルギー消費が怖いけど、当たりたくない貫通性能のやつだ!
こっちも回避に専念しないと!
右に、左に……と言っている間にカーミラとの距離が近く!!
<コトリ>
《いっそ近づけ!!》
中距離戦は捨てろってか!
前へアサルトブースト。
アルゲンタヴィスをカーミラの前まで!!
<エリザ・B>
『セオリー通り……これで!』
だけど、誘われちゃったかまた!
カーミラの機体の
左腕のライフルが壊された上に、なにそれ足の裏がクローみたいに!!
あ、緋那ちゃんそういえばそんな機能あるって言ってた!?
「つかまれた!!」
<エリザ・B>
『あなたの様な異常な強さが、これ以上成長しては困る。だから……!』
アルゲンタヴィスの腕を掴んで、地面に押さえつけられる。
<エリザ・B>
『消えなさい、イレギュラー!!』
両腕のライフルとパルスマシンガンが突きつけられる。
蜂の巣になって、消えろって?
「消えろ言われて消えるほどおバカじゃないからぁッ!!」
アサルトブースト、そのままターンだ!!
真横へ向かう推進力で、相手を軸に一回転!
地面から空に、相手はバランスを崩して、こっちは動ける!!
<エリザ・B>
『そんな……!?』
「消えるのは、そっちだ!!」
至近距離で、ハイレーザースナイパーライフルをコアへ叩き込む。
断末魔も聞こえず、『
一丁上がり!!
<カモメ>
『カーミラ、撃破確認!
ハロウィンスコードロンも残り一体です!!』
<コトリ>
《とっと成仏させたいけど、ステルス起動してアサルトブースト!》
コトリちゃんの指示通りにした瞬間、真横を通り過ぎる閃光。
レーザーみたいだけどレーザーじゃない。
<ジェーン・ドゥ>
『単騎で3機を落とすか……化け物じみている……!』
「
ロックオン、ミサイルだ!!
プラズマで焼くべく撃ったは良いけど、恐ろしいことに
<コトリ>
《早すぎる。VTFの爆発の瞬間に爆発範囲外ってどう言う……!》
「コトリちゃん……こっちも、やる?」
ステルス効果はあとちょっと。
それが終わったら、あの速度でまた襲ってくる。
<コトリ>
《私の持論をもう一回言うけど、そもそも『亜光速航法』とでも言うべきUFOを、わざわざ戦闘用のeX-Wに積むのか理解に苦しんでいる。
リミッター解除で充分とは思うんだ》
「言いたいことは分かる。だって見て分かるもん、確かにすごいけど……あの人UFOに振り回されてる」
<コトリ>
《前より動きは良いけどさ。
……でも、時間切れを待つ余裕はないよね》
「そうだね。やる気ではあるけど、コトリちゃんどう思う?」
<コトリ>
《…………癪だけど案外、君ならお上手に乗りこなせるかもね。
見せてみなよ、君の可能性を》
「……オッケー、相棒?」
そう言われちゃあ、見せなきゃ女が廃るよね?
リミッター解除。1段目。
そして、
<コトリ>
《ジェネレーターセカンダリリミッター、アンロック!
UFO、スタートアップ!!》
< Unlimited >
< Fring >
< Over-drive >
< UFO >
< START >
キュゥン、ヒィィィィィィィィィィッ!!
────フレームのいろんな箇所から光が迸る。
ジェネレーターと、関節部分が生み出す唸り声と、機体を揺らす凄まじいまでの振動。
まるで地震だ。火星の地震は弱いって中学で習った気もするけど、ほっといたらアルゲンタヴィスが壊れそうな……!
<COUNT>
< 60 >
< 59 >
「飛んで、アルゲンタヴィス!」
ブーストと同じ感覚でアルゲンタヴィスを動かした瞬間、景色が一瞬で空へ変わる。
「ぐぅ……!」
強化済みでこのGってマジ!?
速度計が音速の10倍以上を叩き出しているんだけど!?
大気圏突破も簡単にできそう!?
<コトリ>
《70年経ってようやく、私でもギリギリサポートできるレベルか……!
昔なら、ウェザーリポーター付きでも、キツいよこの速度は……!》
「強化済みで肺が潰れる感覚ってなにさ……でも!」
ホワイトスペクター、見えた!!
<コトリ>
《レーザーとミサイル以外は弾速が追いつかない!
どうせリミッター解除以上のエネルギーだ、バンバン撃って!!》
「おっけー……!!」
右腕のレーザースナイパーライフルを発射。
けど、相手は光の線を描きながら凄まじい速度で動いて……こっちきた!
「やばい!」
<コトリ>
《あっダメ!!》
アサルトブースト……した瞬間一瞬意識が消えた。
「へ?」
気がつけば、一瞬意識が飛んだと思えば真横に地面!!
前へアサルトブーストして回避───したら今度はお月様が目の前に!!
「なにこれ……これがアサルトブースト……!?」
<コトリ>
《UFO中はアサルトブーストがストライクブースト並の出力だ!!
相手が妙に遠回りするのも、これがあるからアサルトブーストができない!!》
「その相手が来たっぽい!!
しゃあない!!」
レーザーを、この尋常じゃないアサルトブーストで左に回避する。
やっぱり、真横に超高速ですっ飛ぶとかおかしいでしょ!
「なんでヒナちゃんが
<コトリ>
《でしょ!?
でも────癪だけどこれ抜きならあの幽霊にもう殺されてるよ!!》
レーザーがくる。
やっぱり、癖でアサルトブーストで避けてしまう。
だけど、もっと小回りの効く動きができるはずのこれが、まるでストライクブーストみたいに機体を遠くへ飛ばしていく。
相手との戦いは、側から見たら光の線が空に出鱈目に描かれているとかそういう見え方だろうなって。
実態は、ありえない速度でお互い空中を飛び回ってる。
強化済みでもちょっと吐きそう。
「アサルトブースト抜きでどうしよう!?
ねぇ、こんな状況でもアサルトブースト使う良い方法ない?」
<コトリ>
《あるにはあるけど、私一人の補正じゃ無理!》
「なにさそれ!?方法だけ教えてよ!!」
<コトリ>
《アサルトブーストした瞬間、反対にアサルトブーストして動きを相殺する。
当然出力と時間を微妙に変えてね。
人間の脳じゃ、強化済みでも無理だし、私もあと1体のウェザーリポーターが必要!》
なるほど……!
相手がくる。レーザーライフルを片手に、ヒナちゃんも示したとりあえず理想的な動きでUFO状態の機体を操って。
<ジェーン・ドゥ>
『恐るべき事をしたが、まだこちらが有利だ。
倒すぞ、大鳥ホノカ!!』
だから、私は、
「じゃ、自力でやれば良いわけだ」
<コトリ>
《……オイ!?》
アサルトブースト、そしてすぐに反対にアサルトブースト。
ドッドヒャアッ!!
たしかに、さっきより短く止まれる!
そして相手へこっちのハイレーザーライフルを!
<ジェーン・ドゥ>
『は!?』
予想外のタイミングだったのか、完全に避けきれずミサイルポッドを破壊。まぁ使ってないから意味ないか。
「行ける!」
<コトリ>
《いけないからね!?明らかに今のじゃ遅すぎるから!!》
「だったら次はもっと早くする!」
<コトリ>
《無茶だ!!強化済みでも無理だ!!》
「無理だったら、その時考えるさ!!」
アサルトブースト、カウンターアサルトブースト、ちょい遅い、レーザー回避ギリギリ、掠ったけど反撃に一発、外れた!
アサルトブースト、カウンターアサルトブースト、まだ遅いかな!でも完璧回避!当てる……当たった!肩だけど当てた!
<コトリ>
《マジか!?》
感覚掴んだ……こうだ!
ドドヒャアッ!!
アサルトブースト、カウンター蒸して、攻撃!
命中した……反撃を避けて、逆に撃つ!!
<ジェーン・ドゥ>
『なんだと……!?』
───後で、下から見ていたカモメちゃんに聞いた話。
私のやった動き、UFOと思えない小回りのある動きは、
まるで、分身しているような、
光の残像が追いついていないようだった、って。
まぁ、やってる本人それどころじゃないから!!
強化済みで良かったって思えるぐらい、ヤバい!!
やばい衝撃で、内臓とか飛び出そうだもん!!
eX-Wで酔う、って感覚はじめて!!
<コトリ>
《……ありえない……なんで、人間がこの動きができるの……?》
コトリちゃんがなんか言った気がするけど、答えてる暇も理解する脳の領域も無い。
アサルトブースト、カウンターアサルトブースト、攻撃、すぐアサルトブースト、カウンターアサルトブースト……
分身する勢いでどんどん、相手が反撃できない勢いで打ち続ける!!
<ジェーン・ドゥ>
『ありえない……クラウドの並列処理で、やっと……まともに……!』
「これで、とどめぇ!!」
最後、ホワイトスペクターの真正面に来て、ほぼゼロ距離でライフルを構える!
発射。レーザーが迸る。
貫通。そしてホワイトスペクターの全身のフレームから光が消える。
「……ぷはー……勝った……ふぅー……」
<コトリ>
《……嘘でしょ……信じられない……》
なんだよコトリちゃん、その言い方!
<ジェーン・ドゥ>
『───なるほど、これが『イレギュラー』か』
と、自由落下を始めたホワイトスペクターから、通信がくる。
<ジェーン・ドゥ>
『強すぎる。我々の予測を超えて……
ああ、やはり、もっと研究が必要だ……さもなければ、絶滅するのは、我々の方だ……』
落ちていくホワイトスペクター。
よく見ればもう穴だらけで、まさしく幽霊みたいな姿だった。
<ジェーン・ドゥ>
『私は、何度でも挑み続けるよ……大鳥ホノカ。君が一番強い……
また会おう。次はもう少し、』
私は、追い討ちのハイレーザーをコアに直撃させた。
「さっさと成仏しろ!
私、あんた達みたいな面倒くさい相手二度と会いたくないから!!」
静かな空間が戻って、ホワイトスペクターは地面に叩きつけられた。
<コトリ>
《……そこは同意するよ。割と実力ある相手が死に戻りとか冗談じゃ無いし》
「フン!
帰ろう、コトリちゃん!!」
あー、ようやく終わった!!
はい、幽霊部隊戦終わり!!
おかわりやめてよね!!!
***
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