兵器・乗り物:崩壊後製

 崩壊後の世界で作られた兵器や乗り物。車両を改造した物や、崩壊後のニーズに合わせて新造された物もあるが、崩壊前の基準からすればお粗末な物が多い。



【小型トラック テクニカル】

 キャラバン護衛から、街中の治安維持、かたや野盗による襲撃まで、様々な用途で、色々な人間に用いられる武装車両。

 2トントラックなどの荷台部分に、機関銃などの兵器を備え付けて武装している。決まった規格などは無い為、人により鉄板を溶接していたり、荷台にリングマウントを設置していたりと、個性が強く出る。


[武装]・ビッグダム(5.45×39mm機関銃)

    ・キングダム(7.62×51mm機関銃)

    ・バリスタ  など。




【ガントラック】

 主に、キャラバンで使用される。ある程度の物資を輸送できる他、荷台に各種兵器を搭載し、自衛戦闘が可能になっている。


[武装]・ビッグダム(5.45×39mm機関銃)

    ・キングダム(7.62×51mm機関銃)

    ・迫撃砲

    ・バリスタ  など。




【ウルフパック】

 モルデミール軍の制式戦闘車両。ギルド製の車両をコピーして、武装を施したもの。ただし、加速力を高める為か、エンジンはガソリンエンジンに変更されている。

 前面に鉄板を溶接し、防御力を高める措置はしてあるが、基本的にオープントップの為、乗員を狙われると弱い。崩壊後の世界では珍しく、無線通信機を搭載しており、仲間との連携が可能。軽快な走りと走破性により、複数の車両で相手を包囲して、集中砲火を加える戦法をとる。

 3人乗りで、基本は一人が運転手、助手席に通信手(車長)、後部銃座に機銃手が乗り込む。


[モデル]IFAV




【インフェルノ号】

 警備隊本部……旧消防署に眠っていた消防車を改造した、自走式大型火炎放射器。崩壊後、長いこと役目が無かったが、10年前のデュラハン襲撃事件の際に、その役割を見直され改造された。

 放水システムが改造され、大型の火炎放射器と化しており、その名の通り、対象を地獄の業火で焼き払う……というコンセプト。対ミュータント用として警備隊が保有していたが、今まで使われた事は無かった。

 改造には、デュラハン襲撃事件の英雄……ガラルド・ラヴェインの戦闘が参考にされており、デュラハンも倒せるらしい。




【ギルド製四輪駆動車】

 ガラルドの使用していた車。崩壊後の世界で、個人で購入可能な数少ない車の一つ。ただし、価格が高い為にそこまで流通していない。

 2シート。ソフトトップでドアは無い、無骨なデザインをしている。ロールケージに幌のルーフが取り付けられている。

 エンジンは、ギルド製のディーゼルエンジンで、4輪駆動方式。牽引用のカーゴトレーラーを車体後部に接続することができる。

 ガラルドの車だったが、後に調査の為にヴィクターにバラバラにされる。


[モデル]ウィリスM38




【ギルド製四輪駆動車・改】

 元ガラルドの車と称する事実上の新車。ヴィクターが、カスタムカーの雑誌を片手に3か月の間、コツコツと作り上げたもの。ヴィクター曰く“外観は元の車に似せてはいるつもり”だがもはや別物。防弾製のドアと、ルーフを取り付け、冷暖房を完備した。

 崩壊前の軍用4輪駆動車用のエンジンの予備を流用し、その他のパーツも流用している。崩壊前の車を使用した方が早いのだが、ヴィクターのポリシーである「ノア6からはなるべく持ち出さない」に従うべく、あくまで元ガラルドの車のカスタムとしている。

 ルーフやドアを取り外し、フロントウインドウを前に倒す事で、オープンカー状態にすることができる。

 後に、ボリスから購入した機関銃を車載機銃として搭載する。


[武装] デスパレート(7.62mm機関銃)

[モデル]ジープ・ラングラー JL SPORT




【ハウンド】

 ビートル導入前に使用していた“ギルド製四輪駆動車・改”に、新たに改修を施した物。モルデミール潜入時に使用し、脱出時に拘束したミリアとジーナ、ティナを乗せていた。

 信頼性と防御力向上の為に、取り外し可能だったルーフやウィンドウを固定した他、剥き出しだった荷台もハードトップに改められた。

 ルーフに、箱型の展開式砲塔が設置されており、普段は荷物に擬装しつつ、万一の時は車内からリモートで射撃できるようになった。

 名前はカイナが命名。由来は、4輪駆動=4本足で武装していて、呼んだら自動運転で自分達の所へやって来る所が猟犬みたいだかららしい。

 その後、搭載していたデスパレート(ボリスから購入した機関銃)は、後に改造され、チャッピーの武装となった。




【ビートル】

 6輪駆動車。以前の車(ギルド製四輪駆動車・改)より、オフロードでの走破性、積載量、防御力、戦闘力が強化された。他にも女性陣の為に、インテリアは高級感溢れる仕様になっている。

 ルーフにはRWS(リモコン式)の砲塔があり、車内から安全に射撃ができる。また、ボディやタイヤは当然ながら防弾仕様となっている。

 後に、ジュディ達のチームが使用することになり、主にカイナが運転手を務める。

 名前の由来は、6本足(6輪駆動)と角(重機関銃)がカブトムシみたいだったから。命名者はカイナ。

 6輪駆動方式を採用したのは、ヴィクターの趣味。


[武装] 12.7mm重機関銃

[モデル]Flying Huntsman 6X6




【アポター】

 崩壊前のキャンピングカーを、ヴィクターがカスタムした車。

 6×6の駆動系により、オフロードでの走行も十分に可能。また、ハイドロニューマチック・サスペンションの採用により、車体を常に水平に保つ事ができるので、不整地のキャンプでも負担にならない。

 動力は、“受信機”による無線給電を採用した為、半永久的な活動が可能。また、これを外部に給電する事で、ガラルドガレージの“電源”としても機能する。他にも、燃料タンクを備えており、随行する車両への給油ができる。

 車体上部に遠隔式砲塔を備え、車内の端末から射撃が可能。武装は、20mm機関砲1門と、それを挟み込むように4連装ミサイルランチャーが2門装備されている。他にも、小口径レーザーによる、ハードキルタイプのアクティブ防護装置が装備されており、車体に飛翔する物体を撃ち落とすことができる。

 運転席は、中から外が見えるが、外からは中の様子が見えない特殊な防弾ガラスでできており、自動運転の際にドライバーがいなくても、目立たないように工夫されている。


[武装] ・20mm機関砲×1

     ・4連装ミサイルランチャー×2

     ・小型小口径レーザー照射機×5

[モデル]Action Mobil Globecruiser 7500 Family




【クエントのバイク】

 クエントが失踪する際に、即金で購入したバイク。ギルド製。旅に出るには比較的小型ではあるが、頑丈さと燃費は折り紙つき。


[排気量]125cc

[モデル]ホンダ・CT125




【グロリアス SC518-1200】

 老舗オートバイメーカー、グロリアス社製の大型バイク。スクランブラースタイルのバイクで、最新鋭のコンピューターによる天候・路面状況把握による走行の最適化と、ABSやトラクションコントロールといった機能により、ライダーをサポートしてくれる。

 ストリートからオフロードまで、どんな道でも卓越した走りを見せる、業界最古参のグロリアス社が自信を持って送り出した逸品。

 ヴィクターが乗りこなせなかった為、ジュディが貰い受けた。


[排気量]1200cc

[モデル]Triumph Scrambler 1200 XE




【ペドラー】

 ギルド製のオートバイで、崩壊前の技術が導入されている。だが、既に廃盤モデルとなっている為、パーツが高くつくらしい。廃盤になった理由は、崩壊前の技術を取り入れている為に整備が難しく、その上整備できる人間も少なかったから。

 ジェイコブ神父の愛車で、かつてカティアのイタズラで倒された過去がある。


[排気量]1200cc

[モデル]BMW R1200GS

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る