第44話 2023年6月16日

終わりはゆるやかにやってきた。

それが終わる時はきっと、もっと清々しい気持ちになるものだと思っていた。

もっと特別に、祝い事のように大々的に、皆がその事で笑顔になっている日をイメージしていた。

だが現実はつまらないもので。

当たり前の日常の延長線があっただけだった。


何事も、ゆるやかにしか変わっていけないのだと知る、駅のホーム、マスクを外した人々の群れ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ただ静かな日常の詩。 @kuroirui

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ