第57話 このホテル、快適…

〜エルフ〜


あ〜〜……


「あぅ……」


「リースちゃん大丈夫?」


身体がだるいです…

原因はアクセサリーと付箋に効果付与する為の魔力込め作業。

付箋は纏まってたし1回込めればでいいのかと思ってたら5枚ずつじゃないと効果が薄まるらしくて前回よりも沢山頑張りました、女神様が苦くないエリクサーをこっそり飲ませてくれたのが救いです。


「車酔いしてしまいましたか?」


「ち、がぅ……」


「もう少しで着くので頑張ってください。」


「わかっ…た……」


魔力は回復してるんだけど急激に減ったり増えたりを繰り返すとこうなる、ご飯も少ししか食べれなかった、時間が解決するまで待たねば…


「そういえば聞いてなかったんですけど。」


「はい、なんでしょうか。」


「どこ向かってるんですか?」


え?


「姉さん、話は聞きましょうね。」


「うっ、リースちゃんが心配で…」


朝起きた時グッタリしてたら琴音さん強く抱きしめすぎちゃった!って焦ってたもんね。


「避難場所らしいですよ、詳しい事情はついてから見たいですが。」


「そっかぁ。リースちゃんお昼なに食べたい?」


「!」


琴音さんそれは強い、朱音さん凄い顔してるよ怒ってるよ…


「姉さんに此処まで怒りを感じたのは久しぶりです。」


「ふんふーん♪」


歌ってて楽しそうです。


ーーーーー


「お風呂気持ちよかったですね。」


「うん…!」


避難場所って言ってたしマンションの一室とか何処かの会議室だと思ってたんだけど着いた場所はまさかの高級ホテル、エルフボディはテンションが上がり朱音さんとお風呂に入ったら身体のダルさが取れました。


「私も一緒に入りたかったよ…」


部屋の隅で泣いてる琴音さんは車で無視した罰って事で1人で入りました。


「あ、ママさん。」


「リースじゃないか、フルーツ牛乳でも飲むか?」


「飲む…」


部屋についてるお風呂大きかったし飲み放題のお酒とかジュースとか沢山ある。

ザ・高級ホテルって感じ。


「ウマウマ…」


「あまり飲みすぎるなよ、このあとご飯だからな?」


「うん…」


ご飯とても楽しみ、和食なのかな洋食なのかな?


「〜〜〜〜♪」


「リースの歌、久しぶりな気がするね。」


最近は疲れてすぐ寝たりしてたからね、エルフボディも歌わなかったんだね。


(おーい!少し報告があるぞー!)


「〜〜グ!」


「大丈夫かい?!」


「ゴホ…大丈夫……」


急に話しかけられたらビックリするでしょうが!


(すまん……)


で、なんですか?

避難した事に関係あるんでしょ?


(あるある。まず魅了野郎の効果対象者めっちゃ増えておるのと襲撃が起こる。)


また襲撃かー、頻度減る言ってたじゃん、本当にほっといても大丈夫だったのかな、私居なかったら危なかったんじゃないの?。


(気になるのそっちかい!それより魅了野郎の方が問題じゃ、今あいつらは守護者を探しておるし魔法使いになった者で魅了状態になってないのはもう10人も残っておらん。)


そんなに増えてるのか、本当にゾンビパニックみたい…

神様の力でなんとか出来ないの?


(無理じゃな!儂の世界だし力剥奪するくらいならワンチャンいけるかと思ったんじゃが横にいたロリ女神にダメだって言われてしもうた。)


どうしよう?


(解決策は魅了野郎の魅力を消すしかないし儂らで考えてもしょうがないのぉ。)


魅力を消す…か。

髪の毛全剃りとか?


(それもいいかもしれんのぉ!だが明日の襲撃次第じゃな、リースたんが守護者として戦いに出ればあっちから喧嘩売ってくるじゃろうしその時ボコるか!)


魅力落とす方法考えておこう、最後に学校行った日数人から嫌なものを見る視線受けて辛かったんだからな!


(その調子じゃ!何かあれば直ぐに協力者に連絡すれば対応してくれると思うぞ!)


了解!がんばりーー


「リースちゃーん、ご飯の用意ができたらしいから行こー」


「うん…!」


(ちょ、リースたん!もう少し話したい事あるんじゃが…)


そんな事よりご飯です!



〜神様〜


うむ、なかなかエルフボディに適応し始めたのぉ、問題は少しあるが解決方法はわかっておるし問題なし!


「むふふ。」


「いや笑い方気持ち悪いな。」


「そんなに気持ち悪いかのぉ…まぁ、そんな事よりロリ女神よ相手の神はわかったかの?」


今回の相手の神いつもは調べておるんじゃが襲撃してきた世界余裕だと思って調べてなかった、少し気になる事が増えてきたから調べておる。


「いやこれ僕じゃ無理だよ。相手の世界のレベル見る限りでは僕でも余裕で対応できるぐらいなんだけど神だけ見つからない。」


「ロリ女神でも無理じゃったか…」


「相手が隠れるのが上手いのか、それとも相手の方が高位の神なのか分からないけどね。」


儂とロリ女神の2人でもダメとなると…


「軍ちゃんに頼むのも良いと思うよ。僕達の管理してる世界の中だと爺さんのところ含めて3つの世界が戦場になってるし。」


「いや、まだ大丈夫じゃ。儂の世界にはリースたんがおるし時間は稼げる。」


「いいのか?」


正直リースたんが怪我するかもしれないから嫌じゃ。

やばいのぉ、色々考えるの面倒になってきた、まだまだ先のことじゃから考えるの後回しにするか!

明日の襲撃の事でも考えよー。


「……明日どうやって魅力落とすか迷うのぉ。」


「おい!急に空気変わりすぎだろ、ビックリしたわ。」


眉毛だけ剃るのも面白そうじゃが、切り落とすのもいいのぉ。


「はぁ、まぁ僕も重い空気耐えられないし別に良いや。そういえばチャラ男この前に決めた道具渡すの失敗したらしいぞ。」


「なにぃ!」

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