第49話 お前らのネーミングセンスって…

〜エルフ〜


担任の先生に頼まれてプリント運んでたらオカマと出会った、気になって話しかけて色々話したら、なんとこの学校の教師らしい。

難しい事はよくわからないけど受け入れる練習?的な事を言ってた。

いやぁ、最近の学校って進んでるんだなぁ。


「今日もお疲れのようで。」


「はい、昨日と違って別クラスからもリースちゃんと話したい人が沢山来て休める時間殆どなかったんです。」


「そうだったのですか。リース様は体調が悪くなったりしてませんか?」


「ぶい……」


エルフボディ機嫌いいなピースしてる。


「リースちゃん今のピース、家に着いたらもう一回やってくれませんか?」


「いいよ…」


朱音さん写真撮りたいのかな?エルフボディが嫌がらないなら別にいいけど…


「朱音様、先程連絡がありまして、明日の放課後なのですが魔法の訓練場へ向かう事になります。」


「何かあったのですか?」


「いえ、同じく魔法使える者同士の交流の場との事です。」


私も行きたいな、守護者として活動する時に知ってた方が便利そう。

魔法使える人はまだ朱音さんと魅了野郎 の2人しか知らないんだよね、ニュースとか見る限りまだ魅了野郎しか有名になってないっぽいけど、これから先魔法使える人は有名になるだろうし朱音さんも有名になるのかな。


「リースちゃんどうしました?」


「……」


朱音さん美人だから聖女とか賢者とか呼ばれるのかなぁ、でも魅了野郎と朱音さん同率で語ってほしくないな…


「……すき。」


「私もです!」


ーーーーー


あぁ〜〜。

家に帰ると疲れがどっと出る現象って不思議だよね、さっきまで普通に歩けてたのに歩くのすらめんどくさくなっちゃうんだから…


「ふすぅ……」


空気が少しずつ抜けてる風船みたいになって琴音さんに抱かれてます。


「やっぱり疲れてるんだねぇ〜、明日から私と一緒に過ごす?」


「がっこう……」


「学校楽しかった?」


「うん、オカマさんも…いた……」


「ん?」


オカマさん服かなり似合ってたな、ノリも軽いし話しやすかった。


「ねぇ、朱音ちゃんの高校ってオカマいるの?」


「聞いたことありませんね、新しく目覚めたならわかりませんが…」


「じゃあ……不審者?」


いや教師みたいなものだって言ってたから不審者じゃない、でも朱音さんが知らないなら新しい教師なのかな?


「せんせい、だって…」


「教師、一体誰が……」


「もう一回調べ直しましょう、不審者がいる学校なんてリース様が通うのに危険すぎます。」


3人ともなんて酷いこと言うんだ、オカマさんいい人だったよ。


(おーい、ちょっと話したい事あるから意識落とすぞー。)


「……え」


急すぎません?

そんな重要な…こ……と……



〜神様〜


リースたんの守護者としての地位を確立する為に国とどのような話をするかの作戦会議中じゃ。

従属ではなくてあくまで同盟のような関係にしなければいかん、リースたんが変な奴らに利用されるなんて考えたくもないからの。


今はロリ女神の案で敵ではない事を証明する為に贈り物をして味方だと認識してもらう事から始めようって事でどんな贈り物をするか話し合い中じゃ。


「儂らの最高傑作、のコピーの一つを使えば交渉簡単よな?」


「いいと思うがどれ使うんだ?水神の傀儡、使徒シリーズあたりか?」


うーん、チャラ男の言った道具は全部武器系じゃからあまり変な奴らに渡したくないんじゃ。


「攻撃系はいかん、蹂躙が起こる。」


「攻撃系はダメだろぅ…プラグマのネックレスみたいな回復系なら蹂躙なんて起こらないでしょ?」


「それはダメだな、その道具の奪い合いが発生する。」


なかなか難しいのぉ。


「いい道具が思い浮かばねぇ、こうなったらリースに聞いてみるか?」


チャラ男は天才じゃな!

早速リースたんに連絡をーーーー


「あー、でもまだ少し早いのか。夜ご飯食べ終わってるし大丈夫だとは思うが。」


「まだ寝るの先じゃないか?無理やり連れてくるのは可哀想だろ…」


「あ、すまんもう来るぞ。」


「お前リースに嫌われても知らないからな。」


全くロリ女神は何を言っとるんじゃ、儂がリースたんに嫌われるわけないじゃろ。


「…………」


「来てくれたかリースたん。」


「女神様…」


「ん、どうしたんだい?」


あれ?

儂、無視されてないか?


「もど、して……」


「わかったけど、その前に1つだけ答えてほしいな〜、なんて…」


「なに……」


いつもと雰囲気が違うぞ…


「なぁ爺さんこれやばいぞ、確実にキレてる。」


そうだなチャラ男、儂もそう思う。


「今リースのいる国の人が欲しがる物ってどうゆうのかなって。」


「資源、無いって……」

 

「そ、そうなんだね。ありがとう、今から戻すね。」


「はやく……」


ロリ女神が早く戻せって眼で訴えてきてる、仕方ない戻すかの…


「資源の問題か、実物を支援って訳にはいかないし。」


「この空気で普通に話し始めるとかお前すごいな。」


「しょうがないだろ。リースが怒ったのは爺さんの自業自得だから俺は関係ないし。」


「チャラ男、儂とお前は一心同体じゃ共に乗り越えようじゃないか。」


リースたん怖かったのぉ、眼に光なかったし。


「そんなどうでもいい話は置いといて『大地の存在理由レゾンデートル』のコピーでいいか?」


「儂はいいと思うぞ、コピーは周りに資源を発生させるだけの道具じゃからな。」


リースたんに謝らないといけないのぉ、許してくれるかは別として…

明日の午後に実行予定じゃからそれまでに許してもらわねば。


「お前らネーミングセンス無いのかよ…」


「何言ってんだロリ女神、めっちゃかっこいいじゃねぇか。」


「お前らがそれでいいなら良いよ……」

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