おまけ 神様VSチャラ男神 

広い空間で先程まで魔法を撃ち合っていた神2柱が息切れしながら話していた。


「儂の勝ち、じゃな……」


「何言ってんだ、俺に、決まってんだろ……」


お互いに疲労が溜まってはいるが怪我はしていない、被害といえば服が少し焦げたり濡れたりしている程度。


「このままじゃ埒があかん、アレで決めよう。」


「わかった、アレだな。」


「近くにロリ女神もいるしパトロールには捕まらんだろ。」


「折角だ、賭けしようぜ。」


「いいじゃろう、何を賭けにするのかの?」


お互い喧嘩してた理由はチャラ男神がパーティー用のケーキを買いに行かされた挙句にパーティーの延長が決まりお爺ちゃん神様がふざけながら謝ったことが原因である。


「正直な話さ、俺達お互いで欲しいものなんてないよな。」


「それはそうじゃの…」


「ま、取り敢えず勝利報酬は後で考えるか!」


「そうじゃな!」


だがそんな事お互いに気にしていない、ただ暴れる理由ができて楽しんでいるだけである。


「3回勝負でいいかの?」


「おう。」


「30秒後に始めるぞー。」


ーーーーー


少し離れ構え合う2人。


ドーン!


はじまりの合図である爆発が起きた瞬間に2柱は動き出した。


「おーい爺さん、もっと気合い入れて圧縮しねぇとダメだぜ!」


「軽いウォーミングアップじゃ、次からが本当の勝負だ。」


大量の魔力をテニスボールほどの大きさに圧縮させお互いに使用した魔力の量を競う、魔力の制御がどちらが上手いかによって勝敗が決まる。


「1回目は俺の勝ちだな!」


「そうじゃな。」


ドガーーン、ドガーーン


圧縮した魔力を遠くへ飛ばし2回目の準備に入る2柱、遠くの空間で圧縮した魔力が解放されかなりの規模の爆発が起こった。


ドーン


「儂の勝ちじゃな。」


「ま、それぐらいやってくれなきゃつまらねぇ。」


「最後のバトルを始めるぞ!」


神様がタイマーである爆破魔法を唱える。


「今のうちに勝利した時、相手に要求する物考えておけよ。」


「おや?勝つ自信がないのかのぉ?」


「馬鹿野郎、俺が勝つさ。」


ドーン


「「はあぁぁぁぁ!!」」


『止まれ。』


最後の勝負が始まる瞬間に第三者の声が突然聞こえた。


「「ぎゃぁぁ!軍服!」」


『久しぶりだな。』


「今勝負中で忙しい、はよ帰れ。」


『それはできない、お前らが放った魔力弾のせいで空間が消失し歪みが生じている。』


神2柱の顔色が悪くなっていく。


『よって空間修復を命じる、これは命令であり拒否するなら…わかってるな?』


「「イエス!マイロード!」」


こうして喧嘩は終わった……

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