第42話 は?転校生が来る?!?!

〜エルフ〜


友美さんに制服を着せてもらった後に『朱音様と同じ高校に通うのは2人の秘密ですよ?サプライズってやつです』って言われてエルフボディがノリノリで秘密にしてた。

琴音さんと朱音さんは制服姿見れなくて不満げだったけど楽しそうなエルフボディ見たらどうでも良くなったみたいで詳しく聞かれなかった。


「おやすみリースちゃん。」


「おやすみ……」


夜ご飯食べてる時とか興奮しすぎて、もしかしたら今日の夜眠れないかと思ってたけど普通に眠気襲ってきた…


琴音さん… 腕、あったかぃ……



〜神様ワールド〜


「あっ……」


神様の空間すごい荒れてる、物が散らかってるとかじゃなくて魔力が凄い勢いで流れてる。


「おお〜、リースきたか。」


「女神…ちゃん……」


「女神ちゃん!その呼び方好きだぞー。色々と聞きたい事あるかもしれないけど今は置いておいて、今日は私の部屋で一緒に過ごそう!」


「んぅ?わかった…」


きっと神様とチャラ男神がこの前見たいななんちゃってバトルじゃなくてガチバトルしてるんだろうなって、爆発音も聞こえるしね。


「此処の魔力荒れてて上手く飛べないから手繋いでね。」


「うん…」


女神様の手柔らかいな。

それに今まで意識してなかったけど良い匂いするし髪の毛も綺麗だ……

所々、特に目元が似てる気がするんだけどもしあしてエルフボディのモデルだったりする?


「ここが僕の部屋だよ!」


「おぉ…」


めっちゃ綺麗!

家具とかも独り暮らしの部屋って感じでオシャレで神様の部屋みたいに散らかってない。


「きれい……」


「ありがとう!部屋の掃除とかは魔法で一瞬だけど家具の配置とか自分でやってて、特にこのベットは僕が手作りしたんだ。」


ふかふか!このベット凄いふかふか!


「ふ、ふかふか…」


「素材にこだわってるからね、いつか機会があれば一緒に寝ようじゃないか!」


「うん…!」


このベットに座りたい、横になってみたいなぁ。

お願いしたら座らせてくれるかな…


「さてと、特にやる事もないし約束してたオセロやろうか!」


「うっ…」


「僕も練習して強くなったんだぞー」


女神様とオセロかぁ…


「負けた方は勝った方に大好きって言おうぜ!」


大好きうん……」


エルフボディって女神様の事大好きだよね、近しい何かを感じるのかな?


「おぉう、リースの大好きは威力凄まじいな。罰ゲームにならないなぁ、負けた方罰ゲームあった方がやる気上がるんだけどなににする?」


「うーむ……」


罰ゲームか…

ちょうど良さそうなのは思いつかないな。


「神仲間にいい感じの罰ゲーム聞いてみるかな〜」


「抱き枕……」


ちょっとエルフボディさん、抱き枕って自信の願望入ってません?


「抱き枕?あ、なるほどそれは良いな!」


「やろ…」


「オッケー、順番決めるぞ。ジャーン、ケーン」


「「ポン」」


グー チョキ


「じゃ僕が先行だね!」


「ふふ……」


ーーーーー


「あったかくて柔らかい、このまま寝たら気持ち良いだろうなぁ。」


「むぅ……」


エルフボディ惨敗!

動画投稿サイトとかでよく見る全部ひっくり返されて負けた、ヤラセだと思ってたけど実際に起こるんだなぁ…


「いつも抱き枕にされる側だったから新鮮な気持ちだよ、ありがとうリース。」


「……」


本当は女神様を抱き枕にする予定だったみたいだからエルフボディは不満気だけど私はふかふかのベットで横になれて満足です。


「僕を抱きしめた女神達は頻繁に頭撫でて来るんだけどその気持ちがわかるわ、頭撫でたくなる」


「……」



柳高校やなぎこうこう 校長〜


「宮本先生」


「校長?何かありましたか?」


私はこれから宮本君にビンタされるだろう。

保護者への説明やオンライン授業の準備などで忙しく帰れないのに新しく仕事を持ってきたのだから…


「明日から宮本先生の担当するクラスに転校生が来るからよろしくね」


「は?」


固まってしまった、きっと脳が理解することを拒んでしまったんだろう。


「もう一度、お願いします。」


声めっちゃ震えてる、手も握り締めてて怖い。

でもしょうがないじゃん国に頼まれたんだもん、こんな事初めてで本当にびっくりしたよ。


「明日から宮本先生のクラスに転校生が通う事になるからよろしくね。」


「……」


また動かなくなってしまったな…

お茶でも淹れて待ってるか。


「は?転校生が来る?!?!」


お、戻ったかな?


「校長、いえ叔父さん」


あっ終わった。

私の事を叔父さんと呼ぶ時は本気で怒ってる証拠だ、前回の時は私が勝手にケーキ食べた時だった。


「もっと!早く!言って!ください!」


「はい、すいません!」


「私は今日も残業で家帰れない!1日猶予があるならまだしも明日?!報連相どうなってるんですか!そもそも昔からーーーー」


どうやって説明しよう転入生の事情は言えないし、嘘言ってもバレるだろうしなぁ。


「何か言いたい事はありますか!」


「これが転入生の資料です。」


今渡した資料はダミーだけど、仕事モードに切り替わるだろうし怒りも一時的に落ち着くでしょう!

もし落ち着かなかったらどうにでもなれ〜。


「……」


あれ?

また動きが止まった、平凡な経歴の資料だったし止まる事ないと思うんだが…


「運命……」


「ん?」


「私の運命を見つけました、校長全て許しますので少し1人にしてもらえますね?」


思ってた反応と違うな、まぁ落ち着いたなら良かった。


「それでは明日からよろしく。」


「わかりました…」


頬が赤くなってるけど寒いのか?

暖房新しくしてあげた方がいいかもな。

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