第39話 甘えてる様にしか見えない

〜エルフ〜


想像以上に問題簡単に解けた、この身体は料理以外なんでもできるのかな?

いや、あの神様の事だから萌える!とか言って出来ない事を色々と設定してそう


「サバ…サバ…」


私はサバ?

眠気も襲ってきてるんだけど今寝たら夜眠れなくなっちゃうだろうから頑張ってサバの映像を思い出し起きてます

結構ギリギリ……


「リースちゃんって不思議なところあるね〜」


「はい、サバへの愛が溢れてます…私に向けてくれないかな」


「なんて言ったの?」


「独り言です気にしないでください」


「わかったー」


あ、やばい

強い眠気が……


「サ…バ……サ………」


「頑張ってリースちゃん!」


もう…げんかい……


「何してんだい?」


「お母さん!リースちゃんが眠気と戦ってるのを応援してる」


「朱音、あんたもかい?」


「私はリースちゃん可愛いなって思いながら見てただけですよ」


ママさん、声が心地良い…


「お昼寝させてあげなって言おうかと思ったんだが4時か、起こすか」


ピト


「ぴゃ…!」


冷たいぃぃぃ!

ママさん私の首に手当ててきた、洗濯物取り込んでたから手が冷えてたお陰でかなりビックリしたけど目が覚めた


「起きたかい?」


「うん…ママさん、手貸して……」


冷えてる…


「リースちゃんに手握られてるの羨ましいな」


「そうですね」


なかなか温まらないな、魔法使えばなんとかできるかな?


「よし……」


エルフボディが動き出した!


「うゅ……」


「「あ!」」


ママさんの手を首元に挟んだー!

この状況は誰がどう見ても甘えてる様にしか見えないでしょう、エルフボディは多分手を温めてあげる為の行動だと思っています!


「ねぇ、お母さん」


「なんだい琴音」


「どうしてそんなにも懐かれてるんですか?」


「わからないな、それと朱音お茶溢れてるよ」


「ごめんなさい少し動揺してしまって…」


まだ冷たいのに幸せが溢れ出てくる

スリスリするの心地良い


バシャ


「あー!大丈夫濡れてない?」


「大丈夫です姉さん、後少しお話があるので着いてきてください」


「りょーかい!」


そろそろ大丈夫かな?


「冷たく、ない…?」


「あぁ冷たくなくなったよ、ありがとうリース」


「うん……」


「それと良ければだが、きっと喜ぶからあいつらにもやってあげてくれ」


朱音さんと琴音さんかな?

手にスリスリしてる時に凄い目で見てきましたからね、手震えたりして怖かった…


「わかった……」


「ありがとう、それじゃ夜ご飯でも作ろうか手伝ってくれるかい?」


「やる…!」


夜ご飯作り頑張ろー!


「今日はカレーだから人参切るの頼むよ」


カレー楽しみだなぁ

私は辛いの好きだったしエルフボディもワクワクしてるから好きなんだね



白仁朱音しらにあかね


私は姉さんとリースちゃんについて話し合ってます


「どうしてリースちゃんはお母さんにあんなに懐いてるんだろう」


「多分ですけどお母さんを求めてるのではないでしょうか?」


「どうゆうこと?」


私は姉さんに考えた事を説明した

リースちゃんはお爺ちゃんと一緒に暮らしてたみたいでお父さんとお母さんとはほとんど会わずに過ごしていたから寂しくて親を求めてるんじゃないかと


「なるほど、私がママになれば良いって事だね!」


「待って?」


流れ的にはおかしくはないけどちょっとわからない…


「ん?甘やかす方向性が決まったじゃん!つまりお母さんみたいな視点で甘やかしてあげれば良いんだよ〜」


「わかるような、わからないような…でもどんな風にやればいいんです?」


「……わからない!」


私もわからない、お母さんはリースちゃんにどんな感じで接してましたっけ?

たしか普段はリースちゃんにお手伝いを頼んでたりスキンシップも頭撫でるぐらい……


「私達スキンシップしすぎだった?!」


「ビックリした…どうしたの?」


「姉さんスキンシップを辞めましょう!」


「どうして?」


「お母さんと私達の行動の違いを考えてみたんですがお母さんは頭撫でるくらいで私達がやってる様なスキンシップしないんですよ」


「たしかに、でもリースちゃんと一緒に寝られないのヤダよ……」


「うっ……」


一緒に寝られないのは嫌です、でもスキンシップが激しすぎて苦手意識もたれ続けるのはもっと嫌です


「姉さん一緒に頑張って我慢しましょう?」


「しょうがない、よね…リースちゃんに嫌われちゃうのは嫌だし」


「そうですね…」


「誕生日教えて貰えたら盛大に祝ってあげようね!」


「頑張りましょう!」


触れ合えないのは残念ですが先を考えると楽しみです!



〜エルフ〜


カレー美味しい……


「朱音様に琴音様、何かあったんですか?」


「いいえ、友美さん何もありませんよ?」


「いつも通りだよー?」


絶対何かあったよね?

夜ご飯前からそうだったけど私の事避けてるというか話しかけてくる事も減ったし……


「ことねぇ…」


「どしたのー?」


「カレー、おいしい……」


「美味しいね、リースちゃんも野菜切る手伝いしてくれてたんだよね?凄いよ!」


「うん……」


やっぱり何か違う、なんだか寂しいなぁエルフボディも悲しんでる…


「「ご馳走様でした」」


「今日は食べるの早いね、どうしたんだい?」


「今日課題が出てさ今から終わらせちゃおうって思って」


「私も大体同じ感じです」


「そうかい」


2人とも2階行っちゃった……


「…………」


「ゆっくり食べな」


頭ナデナデありがとうママさん



〜その頃2人は〜


「「ああぁぁぁぁ!」」


罪悪感で潰されそうになっていた…

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