転校生は銀髪の天使

第38話・学校に行ってみます? うん…?

〜エルフ〜


もうお昼なのにダメだ、眠いぃ


「リースは起きないのかい?」


「起きれないみたいです、余程眠りが浅かったんだと思います」


「リースちゃーんお昼はパスタだぞー?みんな大好きナポリタンだよ、一緒に食べよー?」


パスタァ

私ナポリタン食べたいけどエルフボディが動かない…

回復魔法でなんとかなるかなぁ


「ぱ、ぱすたぁ……」


「頑張って起きよー?」


「ぐうぅ……」


起きないとなって思ってても眠いからもうちょっと〜ってループしてしまう


「私に任せてください、1分で起こして見せます」


「友美さん本当ですか!」


「えぇ勿論です」


本当?!

私ナポリタン食べれる?


「もしかしたら嫌われてしまうかもしれませんがナポリタン食べたそうなオーラを感じるので」


食べたそうなオーラってなんですか…

まぁ食べたいんですが


「リース様……」


友美さんの声が真面目で少し怖い、一体何を言われるんだ……


「リース様が1番好きな魚、サバが泳いでます」


急に何を言い出すんだ…

でも頭の中でサバのイメージが浮かんでる


「私が釣りました」


む、あ!


「今から調理して食べちゃいまーー」


「や…!」


友美さん、なんて恐ろしい事をするんだ


「起きれて偉いですねリース様」


「起きる、から…やめてぇ……」


「「うわぁ…」」


涙がぁ…

感情がエルフボディに引っ張られる!


「大丈夫ですよ、ナポリタン食べた後に水族館のライブ映像見せてあげます」


「そうそう!サバもきっと泳いでるよ」


「うん……」


エルフボディにまた苦手意識持たれちゃうよ友美さん…


ーーーーー


「わあぁぁ…!」


ナポリタン食べ終わってから琴音さんのスマホを借りて眠気と戦いつつ水族館のサバを見ています


「私達と過ごした中でリースちゃんの笑顔の中で1番ニコニコして楽しそうです…」


「1番をサバに取られちゃったね…」


私にも影響を与えるぐらいの感情の強さを感じるからね、1番だとーー


サバだぁぁぁ!可愛ぃぃ


はっ!私は何を……


「〜〜〜〜♪」


「あ、歌い始めました」


「少し眠そうだったけどサバのお陰でテンション上がって起きてるのかな?」


その通りです琴音さん

眠気が強すぎる、2時くらいになったら少しお昼寝しようかなぁエルフボディ利用して上目遣いしたら眠らせてくれるよね?


「そうだ、リース様に聞きたい事があったんです」


「…………」


友美さんの事は当たり前に無視である、脅しなんて使ったんだから少し反省してください


「……グス」


「サバを捌くなんて言った友美さんが悪いんです、諦めてください」


「サバだけに?」


「「…………」」


「ふふ……」


琴音さんの寒いギャグのおかげで友美さんが復活した、だけどエルフボディにとっては面白かったみたい


「リースちゃんに何を聞こうとしてたんですか?」


「スルー?」


「そうですね忘れてました」


あ、琴音さん拗ねた…


「リース様、学校に通ってみませんか?」


「うん…?」


なんで急に学校なんだろ、見た目的には通ってないとおかしいけど戸籍とかないし通えるのかな?


「ですよね!では早速用意しますね」


「え…?」


さっきの『うん』を行きたいって解釈されちゃったのか、どうゆう事?って意味だったんだけど……


「えー!学校行っちゃうの?リースちゃんがいないと寂しいなぁ……」


「中学校に通う事になるんでしょうか?」


「その辺りは調整します、ですが実際に通い始めるのは2日後ぐらいになってしまいますね…」


まずいな、学校に通うことが確定してしまった


「ではこの問題解いてください、問題数が多いのでわからないのは飛ばしちゃって大丈夫です」


神様ー!守護者としての活動あるけど学校行っていいのー?


(リースたんの制服…グハ!)


よくわからないけど行っていいっぽい


「がんばる……」


「頑張ってくださいね」


勉強なんて何年振りだろう



護國友美もりくにともみ


私は今リース様の知り合いであるブラックさんと電話しています

ブラックは本当の名前ではないらしいですが呼び名が無いのも困るのでブラックと名乗っている様です


『テストの結果はどうだった?』


「全て正解です」


『さすがだ』


学校に通う事を提案したのはブラックさんで学校での生活をさせてあげたいとの事でした、急に電話来た時はビックリしましたが学校に通ってほしいのは私も同じ思いだったので協力する事にしました


「大学の問題も解いてるので学校に行く必要があるのでしょうか?」


『たしかにな、周りと自分の差があると楽しく生活できないかもしれん』


リース様すごく頭が良かったんです、最初は中学校を考えていたんですがね…


『白仁朱音様が通っている高校はどうだろうか、知り合いが誰もいないよりは楽しめると思うのだが』


「いいですね!私も護衛できますしリース様は白仁家の皆さんには心開いてるので安心できると思います」


『ではそうしようか、明日にはリースの制服や教科書を届けさせよう入学も私に任せてくれ』


「わかりました、また何かあったら連絡ください」


『了解した、リースの護衛も頼んだぞ』


よし、リース様に説明しないと…

そうだ、朱音様には隠してビックリさせましょう!


「朱音様の反応が楽しみです」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る