第33話 エリクサー、嫌い……

〜エルフ〜


ロリっ子女神様が帰ろうとするのをこの身体の可愛さを利用して引き止め、明日来るらしい襲撃にやる事の説明を一緒に聞いてる


「お前らは相変わらず意味わからないことするよなぁ、相手弱いなら適当に魔力与えて放置でも解決するだろ…」


「ロリ女神はわかってないなぁ、一つ夢が叶うと新しい夢が生まれるんじゃよ、今回はリースたんが動く所見れて満足したんだがな、急にリースたんの自慢をしたくなったんじゃ」


私を動かしたくて最初の頃話した理由関係なかったもんね、一様同意を取ろうとしてくれたのはありないけど騙したんだよなぁ


「リース……」


女神様がすごい泣きそうな顔して見てくる、泣く要素あったかな?


「お前も苦労してるんだなぁ!私と同じで変態達に遊ばれてぇぇ……」


「…………」


同じ苦労してる仲間見つけたと思ってるんだろうけどごめんなさい女神様、私は神様との生活?関係?楽しんでます


「やっぱりそうなんだなぁ、私の所おいでよ軍ちゃん頼って守ってもらおう?」


「軍、ちゃん…?」


「軍ちゃんはね凄いんだよ!昔私がいじめられてた時とか〜〜」


ほへ〜、チャラ男神が来た時から他にもたくさん神って居るんだろうなって思ってたけど意外と繋がり広いんだなぁ


「おーい仕事終わっ、グボェェ!」


「邪魔するんじゃない、黙って待ってろ」


女神様の後ろで神様がチャラ男神殴ってる、何やってんだ2人とも


「でもお仕事はあまり得意じゃないみたいで僕が手伝いに行ってるんだよ!」


お話に夢中で女神様は気づいてない

それにしても軍ちゃんって凄い、神5人を一度に相手して勝つって相当強い神なんだろうな


「カッコいい……」


「わかる!本当にカッコいいんだ!機会があれば会わせてあげるよ!」


「楽しみ……」


「君良い子だなぁ!器も悪くないし神に至れるかもしれないね!」


神ってなれるものなのか、急に現れるんだと思ってた


「おう爺さん、なんで突然殴ってくれてんだ?」


「お前が素晴らしい花畑を汚そうとしたからじゃな」


「外に行こうぜ、久々に全力で暴れたいと思ったとこなんだ」


「やれやれ仕方ないのぉ、おーいそこの2人ー!」


「なんだよぉ!」


「ちょっと爺さんでストレス発散してくるから待っててくれ、その後詳しく話すから」


ん?『爺さんで』ストレス発散?


「全力を出すのは久しぶりじゃの」


「泣いて謝らせてやるよ」


喧嘩、か…

胸が痛い、何かしらの設定が響いてる…


「大丈夫だ安心しろリース」


「……うぅ」


「あれはじゃれあいだ、たまにやり過ぎることもあるけど基本怪我しないから」


じゃれあい?

なんか凄そうな結界張って中で派手に爆発してるんだけど…


「爆破系の魔法縛りしてるんだなぁ…」


物騒だなぁ

あの2人はセーブしてるのかもだけど私が使ったら……考えるの止めよう怖くなってきた


「爆発、こわぃ…」


「そうか、あいつらも結界の効果に音遮断つけろよな!」


「うん…」


爆破系の魔法はやっぱり教えちゃダメだな危ない…


「暇だな」


「うん……」


前回が計画通りに行かなかったせいか今回は機会があれば少し戦うって事しか決まってないらしいんだよね

計画が崩れるなら計画立てなければいいってドヤ顔で言ってた


「悩みある?僕はあいつらと同じ神だからあいつらの代わりに聞くぞー」


悩みかー、今は特にないんだよなぁ


「ない……」


「そうかー」


ドーン ドーン

いつ終わるのかなぁ…


ーーーーー


「あっ、そうだ!」


女神様とお互いの髪で遊びあってたら急に大声出してきた


「ん…?」


「これあげるよ!僕の最高傑作」


これは!

過去にお守りを作った時の飲んだ苦いエリクサーじゃん


「これ、苦い……」


「大丈夫だ!このエリクサーは僕の最高傑作で苦味は一切なく甘くて普通のエリクサーよりも効果が増えてるんだ!」


「うっ……」


女神様が言うのだから嘘ではないんだろうけどエルフボディが飲みたくないみたいだ、あの時苦かったもんね


「そんな嫌がるなよぉ、騙されたと思って少し飲んでみろよ〜」


エルフボディ覚悟決めな?


「飲むぅ……」


「グイッとグイッと!」


コク


「!」


「どうだ?!」


エリクサー界の革命である

甘くて美味しい!


「おいしぃ…!」


「そうだろう!ほら、あいつらに気づかれる前にアイテムBOXに隠しちゃった方がいいよ!」


「ぼっく、す…?」


よくファンタジーにある異空間にアイテムとか素材とかしまえる魔法存在してたの?!

神様教えてくれてもよかったのに…


「あれ、知らないのか?」


「うん…」


「もしかして貰ってないのか〜?私がプレゼントしてあげよう!」


女神様が銀色のルービックキューブみたいな物を取り出した


「少し変な気持ちになるかもだけど耐えてね!」


「わかった…」


「じゃ行くぞー!」


キューブを胸に向けて入れてきた!


「うにゅぅ!」


ヤベェ、変な声出た

待ってくすぐったい!


「頑張れー、後半分くらいだよー」


「に!や、はぁ……」


くすぐったい感覚と心地良い感覚が同時に襲ってくる!


「最後だー、耐えるんだぞー」


「ふにゅぅぅ!」


はー、はー、

今の私の姿を神様が見たら高性能カメラで連写するだろうなぁ


「これでオッケー!任意で開けられる様になったよ」


「い、いぇーい……」

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