第30話 久しぶりの高校! 疲れる…

白仁朱音しらにあかね


「わ、私にもくれる?!」


うわぁ…

友美さんが凄い顔しとる


「し、しかし、私の勘違い…」


きっとリースちゃんに言われた最後の言葉の事ですよね?

私が聞いた限りだと友美さんの分のお守りを用意してくれるって事だと思うんですが何故か考え込んでますね


「友美さん」


「はい、なにかありましたか?」


「先程から泣きそうになったり嬉しそうにしたりしてますけど、どうしたんですか?」


「少し悩み事ですかね…」


「そうですか」


きっと初対面の時にリースちゃん怖がらせたのを未だに引きずってるんでしょう、何がキッカケなのかわかりませんが友美さんはリースちゃんの事好きになりましたからね

急に対応変わった時も私達含めリースちゃん不気味がってましたからね


「運転手さん、後どれぐらいで着きますかね?」


「10分くらいで着くと思います」


後10分もちょっと正気じゃない友美さんと居ないといけないのか…


「うぅ…いやでも」


「護衛のお方は、大丈夫ですか?」


「多分大丈夫です、それと友美さん今不安定なので名誉の為に忘れてください」


「わかりました…」


高校行くの5日?ぶりぐらいですけど1年ぐらい間空いてたような気がしますね

本当に濃い毎日でした


リースちゃんと会って警察来て魔法使って…

あれ?涙出てきました本当に濃い毎日だな利点がリースちゃんに会えたことだけです


「だ、大丈夫ですか?」


「え、あぁ大丈夫ですよ?少し疲れただけですので」


運転手さんに心配かけちゃったな


「着きました」


「ありがとうございます、さぁ友美さん行きますよ」


「それと疲れてるのでしたら無理しない方がいいですよ?」


「大丈夫ですよ、心配してくれてありがとうございますね」


「いえ、それなら良いんです」


高校の雰囲気久しぶりだなぁ

あ、私を送ってくれた車と同じのが何台か止まっますね私と同じ状況の人でしょうが皆さん学校好きなんですね


「友美さんは教室で過ごす感じですか?」


「エヘヘ……え?」


まだトリップしてたんですね…


「私は教室には入りませんね、護衛は使っていない部屋を借りてそこに待機になります」


「そうなんですね」


ーーーーー


「委員長久しぶり!元気だった?」


「元気でしたよ」


「これ借りてたノート!返すの遅くなっちゃってごめんね」


久しぶりの友達と会話、魔法使えるってことは広まってないみたいでいつも通り接してくれる


「「「きゃーーーー!」」」


え、うるさ!廊下で何があった?


「何があったんだろ」


「あれじゃない?英雄様」


「は?」


昨日ニュースで言われてたけど英雄様って恥ずかしくないのかな、魔法の詠唱ぐらい恥ずかしいと思うんだけど…


「やぁ、みんなおはよう」キラキラ


なんだあのキラキラ、凄く気持ち悪い…


「カッコいいなぁ…」


「そ、そう…」


この不快感なんだろう

話してた友達の様子少しおかしくなってる


「委員長顔色悪いけど大丈夫?」


「私は大丈夫ですよ?」


逆に大丈夫ですか?


「ヤァ委員長、君も魔法に目覚めたそうだけど何か違和感はないかい?」


うわ話しかけられた…


「特にありませんが」


「そうか、何かあったら頼ってほしい」


魔法使える事バラしやがったなこの野郎、周りの友だちの目が光ってるじゃねぇか絶対話聞かれるよこれ


「優斗ー、こっち来てー」


「おっと呼ばれてしまった、それじゃ委員長また明日」


「そうですね…」


もう来ないでください


「委員長〜まさかとは思ってたけど魔法使えるのー?!すごいね!」


あぁぁぁぁぁぁ


「そうですね…」


久しぶりの高校なのに、もう疲れた…


「今度見せて〜!」


「許可が降りたらね〜」


絶対許可降りないから大丈夫でしょ



〜エルフ〜


「リース」


「はい…!」


エルフボディ家事手伝いモード

服装も動きやすいのを着ています


「まずは掃除だ」


「了解…」


ほこり落とすあれパタパタしよう


「掃除機の使い方わかるかい?」


「うん…」


やっぱり掃除機ですよね、あのパタパタするやつ名前知らないけどアニメとかでしか見ないもんねー


「フフ…ごぉぉ……」


エルフボディさん楽しそうですね

掃除機の音を口で言うぐらい楽しんでます


「なかなか上手いじゃないか、よく手伝いしてたのかい?」


「んー……」


どうなんだろ、私はやった事あるがエルフボディではやった事ほとんどないよなぁ…


「わかんない……」


「そうか、わかんないか…」


ママさんすごい微妙そうな顔してる、わからないってどゆことって感じだもんね


「今日昼何食べたい?」


「ほうとう…」


「ほうとう、すまない今日の昼は無理だな…」


「そっか…」


未だにわからないエルフボディの好み


「うどん…」


「うどんだね、わかったよ味は味噌にするか」


ほうとうって言ったからか味噌にしてくれるらしい


「〜〜〜〜♪」


神様にあいたいなぁ


「?!?!」


なんだ今の感情は…

神様の野郎ついにやりやがったか感情操作


「ん〜…」


「リース?」


いやでも神様は真っ白になってたしなぁ

多分エルフボディだと毎日会ってた神様に会えないのは寂しいのかなぁ…


「なにかあったのかい?」


「大丈夫…」


今夜はきっと会えるよね


「ふーんふーん♪」


「楽しそうだね」

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