第27話 俺はこんなでも神なんだ
〜神様ワールド〜
「…………」
「うわぁ……」
真っ白になった神様の周りに可愛い雰囲気の女の子のポスター貼りまくってるチャラ男神
なんだろうこのカオス空間
「なに、してる…?」
「燃え尽きた爺さんの正気を取り戻そうとしてる」
「成功、だよね…?」
「そうなんだけどなぁ、爺さんは計画通りにいかなかったのが嫌なんだと」
「へー…」
知ってたけど神様子供っぽいね
放置して魔法の訓練するか、チャラ男神も聞けば教えてくれそうだしね
「チャラ男、魔法教えて……」
「お、いいぞー」
気分転換にシールド以外使ってみたいんだよね、ほらよくある火の玉出す奴とか
バサ!
あ、本出てきた
今回の本でかすぎるな辞書くらいの大きさなのに厚さ1メートルぐらいあるどうやって読もう
「おぉ、エグいの出てきたな範囲指定しないで火が関わる魔法使いたいって考えたろ」
「むぅ…」
とかって考えたのがダメだったか…
火の玉出す奴ってやるべきだった
「それより現実では火関係に関わらず攻撃魔法使わせないよ?」
「え…」
「おいその泣きそうな顔辞めろ!爺さんに消される!ちゃんと理由があるんだから…」
え、泣きそうだった?
今回はエルフボディより私の意志っぽいな、私そんなにファンタジー感マシマシの魔法使いたかったのか?
「ほらリースはさ魔力量エグいじゃん?」
え、そうなの?
「そうなの、今まで魔力固める訓練しか主にしてなかったから魔力の使い方まだまだで攻撃系の魔法使ったら敵だけじゃなくて味方も巻き込んで大災害になっちまう」
そんなにかな…
結構練習してたし流石にそんな事にはなるないと思うけど
「私、うまい……」
「じゃあやってみるか、俺が被害出ない様にするから自分の感覚でやってみてみ?」
「うん…」
「詠唱は『火を灯す トーチ』1番弱い火魔法だ」
チャラ男神の指先から火が出てる見た感じライターぐらいかな?
「やる…『火を灯す トーチ』グワァ…」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
これライターじゃない、噴火レベルや!
「うぉぉぉぉぉ!止めろ止めろ爺さんどんだけスペック高くしてんだ!」
ごめん、止め方わからんしエルフボディ何故か楽しんでるから私の意思では何もできません
「燃えてる……」
「ヤベェよ、これド田舎世界の神より魔力量あるだろ!」
「ふふ、がんば……」
「うぉぉぉぉぉ!!」
ーーーーー
「グ、ゥ……」
魔力尽きた、辛い…
お守り作った時と同じ感覚
「まだまだ甘いなヒヨッコ俺はこんなでも神なんだ、まだまだ負けねぇよ」
「くやじぃ……」
「まぁこれでわかっただろ?危ないから手加減の練習が必要なんだよ…」
「うん……」
ちゃんと理解しました
やり方は今度教えてください今は辛いので無理です
「そんなしんどいならエリクサー飲む?」
「イヤ……」
「あれ苦いもんな、昔知り合いの女神が作ったエリクサーは甘くて人気だったな」
甘いなら飲みたいなぁ
「ないの…?」
「罰ゲームで写真集作ったら私エリクサーは二度と作らないって怒っちゃったからなぁ、あの時女神を嵌めた主犯格だった奴等はいろんな神に攻撃されまくった」
お前らのせいかよ
その女神にお願いしたら作ってくれるかな
「まぁ今度集まりあるからリースの為に頼むって頼んでみるわ」
「ありがと……」
あぁ、ダルいなぁ琴音さんにギュッてされたい
現実で身体は抱かれてると思うけど神様ワールドにいる時幸せとか感じないからなぁ
「あ!解決する方法思いついた、俺天才かもしれん」
急にどうした!
びっくりするだろ
「リース頼みがあるメイド服着てご主人様って爺さんに言ってほしい、そうすれば正気に戻るだろ」
「ほうち……」
放置してればきっと治るでしょ
「そんな事言って良いのかなぁやろうと思えば無理矢理着せる事もできるからな?魔力切れてるリースに抵抗できるかな?」
「くっ……」
「ククク、さぁお着替え時間…は?」
身体が薄くなり始めてる
キタ!現実への帰還だ
「じゃあね……」
「待ってくれぇ!爺さん正気に戻らないと爺さんの仕事俺がやる事になるんだぁぁ!」
心配とかじゃなかったのかい
「お願いだよぉぉぉぉ!!」
チャラ男神の悲しき叫び声が聞こえる
〜
「姉さん夜ご飯できたみたいです」
「わかったよー朱音ちゃん」
もう夜ご飯なんだけどリースちゃん起きないなぁ
「リースちゃんまだ寝てるんですか?」
「寝てる〜」
「リースちゃん緊張してるんでしょうか?」
「んー、なんで?」
「いえ、リースちゃん結構寝てる時間長いので夜緊張して眠り浅かったりとか私達に気を遣って疲れちゃってるんじゃないかと」
「!!!」
まさかそんなことが……
でもあり得る、リースちゃん中学生くらいに見えるけどかなりの時間寝てるから疲れてるんだろうな
あれ?
「朱音ちゃん」
「なんですか?姉さん」
「リースちゃん何歳か知ってる?」
「…知りません」
やっぱり教えてもらってない…
私気づいちゃったかも
「ねぇ朱音ちゃん」
「はい、姉さんきっと考えたのは同じ事だと思います」
「「リースちゃんにあまり信用されてない」」
やっぱりか…
一緒に暮らしてたし抱っこしてって言ってくれてたから心開いてくれたと思ってたけど無理させちゃってたのかも
「朱音ちゃん私決めたよ」
「なにを決めたんです?」
「リースちゃんをもっと甘やかす、そして誕生日教えてもらって盛大に祝う」
「私もやります」
明日から頑張らねば
「えへ……んぅ?」
あ、起きた
「リースちゃん夜ご飯食べ行こっか」
「うん……」
今日の夜ご飯なんだろうなぁー
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