第24話 貴方達だけで? この威圧感は…

〜自衛隊員〜


またあの怪物達が来るかもしれない

正直俺の部隊の隊員達と逃げたかったな


時計の針が一周した時の襲撃は今でも思い出したくも無い怪物が出てきて最初のうちは銃で対応できたが数が多すぎてダメだった

生き残る事に必死だったが変な力使う青年が居たおかげでなんとか生き残れ、絶対辞めてやる!って思っていたが今辞められるのは非常に困るんだと


仕方ないな俺達は日本を守らなくちゃいけないんだから


「隊長、今回の仕事終わったら何か食べに行きましょう」


「しょうがねぇな、奢ってやるよ」


なんて話しながら逃げ遅れた人が居ないか確認している、こんなとこに残ってる奴なんていないと思うけどな


「隊長!ビルの上に人が居ます!」


「は?まじか」


映画とかで良くある、フラグってやつだったみたいだ

こんなとこに残ってるなんてもう時間もないし面倒な事をしてくれるな…


「おいおい、あいつコスプレしてないか?」


「はい!変な仮面付けてますけど可愛いでしょうね俺の美少女センサーがビンビン反応してます」


「バカそこじゃねぇだろ、早く拡声器よこせ」


隊員の1人から怪しい雰囲気感じるが今はそんな事より避難させねぇと


「そこのコスプレイヤー!早く避難しなさい!」


聞こえてないのか動く気配がない


「隊長、望遠鏡で見る限りやっぱり美少女っぽいです」


「そんな情報いらねぇ!」


「すいません!こっちには気付いてるようです!」


全くこんな時になんで変なこと言うんだ

そのおかげで部隊が緊張せずにいられるのは良い事なんだが


「聞こえてないのか!早くしろ!」


「もう時間ありません向かいに行きますか?」


「その方がいいだろう、声かけ続けるから2人階段ダッシュで行ってこい!」


「了解です!」


残り時間0になったらどうするべきか…


「おーい!早くしろ!」


「うるさい、聞こえてる…」


「なっ!」


背後から機械音声のような声が聞こえ振り向くとさっきまでビルの上に居たコスプレイヤーが居た


「なに…?」


「避難していただく」


俺を含めた隊員達はこの仮面少女から感じる威圧感に恐怖を感じている


「いいの…?」


なんの事だ…


「私無しで、勝てる…?」


なんなんだこの少女は俺にはわからない


「安全を守る為だ、避難していただく」


間違いなく少女が求める答えとは違っただろう、俺も急に何を言ってるかわかってない


「貴方達は、強いね…」


「そんな事はない、今も逃げたくてたまらない」


「力をあげる、頑張って……」


『ギフト フィジカル』


手を握られ少女が何か唱えた


身体が軽く感じる周りの部下を見ると肩を回したりしている


「私、守護者……」


「守護者…!」


変な力、魔法らしいがそれを使えるようになった100人それとは別に存在していると言われてるのが守護者、その事実は隊長格にのみ伝えられている守護者と名乗る者がいれば連れて来いと


「じゃあね、優しい人……」


止める暇もなく消えてしまったが…


「隊長、気づきましたか?」


「何にだ」


「あの少女耳尖ってたんです…」




〜エルフ〜


(良くやった!予定とは違うがいい感じにできたぞ)


疲れた……

終わった瞬間どっと疲れが出てきた


「おわ、り…?」


(今回は終わりだな帰りたいなら送るが戦い見ていかないか?)


「みる…」


(了解〜、透明化の魔法掛けてあげるからさっきみたいにはならないから安心してー)


ありがとうチャラ男

今後の為にもどんな感じか見ておきたいからね


(まぁもう開いてるんだけどな)


マジかよ…


(リースが身体能力向上魔法掛けたあいつら無双してるぞ)


あのエルフボディが勝手に詠唱始めた魔法の事か!

一体何の魔法かと不安だったんだよね


『隊長!前方に怪我人を発見、指示を求めます』


『俺が引き付ける!その間に救出を頼む、その後本陣へ一時撤退する』


『『『『了解!』』』』 


凄いな…

漫画の主人公みたいだな

でも


「強すぎ……」


めっちゃアクロバティックな動きしてる

おいー!今3階ぐらいから飛び降りた奴居たぞ、しかも脚からの着地

あの脚の強度どうなってんだ


(リースあの魔法全力で掛けてたからな、あれぐらいは普通かなと)


「ほん、と…?」


(本当だぜ、リースはあの10倍は意味わからない動きできるよ)


えぇ……

片手で道路標識持って暴れてる人も居るんだけど、私あれより凄い事出来るの?


(爺さんの言ってたの本当だな、弱すぎる)


「よわい…?」


そういえばそんな事言ってたな


(相手の事どれぐらい聞いてる?)


「なにも…」


(弱い事には変わりないんだが相手が弱い奴ばっかりだとこっちの戦力強くならないんだよね、もしかしたらだけどある程度こっちの戦力を削りつつどれぐらいの技量があるのか見てるのかもな)


それはつまり相手側は


「あそび…?」


(その可能性もある事実言葉を話す奴等がせめてきてないしな、一回作戦練り直した方が良さそうだ)


「あ、魅了野郎……」


魔法掛けた自衛隊以外のところ見てたら奴が居た凄くキラキラしててカッコよく見えるけどあれ魔法で出してるんだよなぁ……


(おいおい、あいつ魅了魔法の訓練しかしてないのか?技量めっちゃ上がってる)


「危ない…?」


(リースが作ったお守りの効果突破できる程ではないから大丈夫だろ、ただやり過ぎたら教育する必要があるな)


教育って何するんだ…


(今回は隊員達のおかげで被害ほぼ0みたいだな)


それは良かった


(そろそろ終わるだろうし帰るか)


「ん…」


(んじゃ飛ばすぞ、あの体制のまま寝てたって認識されてるからなー)


結構呆気なく終わったなぁ


そういえば途中からチャラ男としか話してなかったけど神様どこ行った?



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