第22話 リース様ありがとう! 本物?

〜エルフ〜


夜ご飯食べてる時ぐらいから友美さんからの視線消えたけど逆に怖い

外で空見上げながら黄昏てたり助かる?って聞かれたり、国を守る人だから不安なんだろうなって思ったから助けるって言ったんだけど


「友美さんどうしました?」


「いえ、なんでもありません」


ずっと携帯見てぼーっとしてる

なんというか、覇気がない


「疲れが溜まってるのでは?今日は早めに休まれた方がいいかと…」


「いえ、朱音様の安全が第一ですので」


やっぱり体調が良くないのかな

あ、魔法解いてないじゃん!あれって時間経過で消えたっけ?


「ねむい…」


「もう寝る?」


エルフボディちょっと待ってお願いだから魔法だけ解いてからね?


「…ねう」


「じゃあ早くお風呂入ろっか!」


「待ってください!今日は私の担当のはずです」


「いやです、眠そうにしてるリースちゃんが可愛すぎるので私が一緒に入ります」


「私もそう思いますけど!」


うん、どっちでも良いんだけど…

とりあえず離してほしい友美さんに近づかないと魔法解けたかどうかもわからないの…


「わかりました、リースちゃんに決めてもらいましょう」


「そうしよう!」


ん?まぁ約束してたんなら朱音さんかな守らないとダメだよ


「あかにぇ……」


やばいエルフボディの眠気が…


「では姉さん諦めてください」


「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」


あ、すっかり忘れてたごめんね友美さん!

明日の朝絶対に解くからそれまで我慢して…



〜神様ワールド〜


今日は神様2人とも真面目に話し合ってる


「明日結界解けるのに人間側わからないのってやばくね?」


明日また襲撃始まるのかぁ


「1時間前にタイマー付けよう」


「それがいいな」


「リースたん!」


そんなに大きな声急に出すのやめてどの流れから私を呼ぶことになったの?!

エルフボディ驚いちゃうでしょ!


「な、に…」


「明日の予定を話しおこうと思っての、どんな動きするかはこのチャラ男神と決めたからなグダグダにはならないぞ」


「誰がチャラ男神だ」


ーーーーー


〈ホワイトボード〉

第1回英雄計画作戦


開く少し前に現場に移動

(白仁家を誤魔化すのも神がやります)


高いところで眺めていてください

(ちょっと遠い所のビルの上)


また万が一の時リースたん自身での魔法では実践の域に達していないので戦闘や魔法の発動はチャラ男神が担当します


ーーーーー


「なにか質問はあるかの?」


雑なのかちゃんとしてるのか微妙なところだ…


「人、助ける…?」


「まだ早いとは思うが敵の数次第ではサポートするかもな」


「そっか…」


そうだ、大切な事まだあった


「おく、びょう…」


「なるほど、そちらも安心せい身体は勝手に動く」


怖いんですけど、やっぱり意志あるのでは?


「違う違う、俺が操るんだ、まぁそのあたりも爺さんと考えておくよ」


「うん…」


もう話す事ないだろうしこの前遊んで半分くらいサボっちゃった魔法訓練始めるか


「あ!」


「どうしたチャラ男」


「誰がチャラ男だ、そんな事よりいいこと思いついたんだ」


「えー、何?」


「執事ポジいても良くない?」


なんか話し始めてる

趣味の話になると2人とも熱くなるねぇ…


「ゴーレムが何か作って俺たちのどっちが操るんよ」


「本当にいるかのぉ?」


「考えてみろ、違う姿とはいえリースちゃんと一緒に現世で過ごせるんだぞ?」


「やるか…」


「おうとも」


神様達が粘土みたいなのこねてる

エルフボディがやりたそうにしてる、目の前の魔法に集中できてない!


「リースたんもやるかの?」


「やる…」


返答早い

エルフボディのやる気が凄い


「この作業はキツイぞ魔力を込めながらだからな

ま、エリクサーはあるから頑張るぞ」


嘘やんあの美味しくない奴飲まないといけないのか…

頑張ろ……


「どんなの、作る…?」


「全く考えてねぇ」


「そうじゃな、とりあえず個人で適当に作るか、テーマは従者で」


「わかった…」


「りょー」


それからずっとコネコネして形作ってたんだけどエルフボディの好きに動かして作ってあげたら最終的に出来上がったのサバだった

魚だよ?


「流石儂の親友じゃな、巨乳なのにバランスが崩れてなく美しさも残ってるメイド…」


「爺さんも最高だぜ、まさかリースと似た雰囲気を持つ形で作るとは思わなかった色々とストーリーが生まれそうだ」


「まぁ、動かすとなっても先の事だからなリースが作ったサバも味噌煮にするじゃなくて…空飛ばせようぜ」


2人は巨乳クール風メイドと私に似てる短髪エルフメイドを作ったらしい

それと作ったサバを味噌煮にするって言われた時エルフボディからめっちゃ悲しみを感じた、この身体サバが好きなのかもしれない


それより執事どこ行った!


もしかしてサバが執事になるの?

サバ執事?



護國友美もりくにともみ


「朝か…」


昨日の電話夢だったらよかったんだけどこのメール見る限り本当にあったのね…


〈護國友美

本日をもって、現職の任を解き、白仁家専属の護衛とする〉


「とんでもない相手だったみたい」


メールだけでこんな事普通はありえない圧力が大きすぎたんだろうきっと私の元上司もペナルティを喰らっただろうし相手を探る事しないだろう


トゥルルル…


「病院から電話…」


まさか本当に…

妹の病気が治ったの?


「もしもし…」


沼杉ぬますぎ大学病院です、護國愛美もりくにまなみさんのお姉さんですか?』


「はい、そうです…」


『意識不明だった妹さんが目覚めました!現在詳しい検査をしています!』


あぁ…

夢じゃなくて、よかった……


そうだあの優しい少女にお礼を言わなければ



ーーーーー


朝ご飯食べてる時友美さんが凄い速度できたと思ったら私の手を握って


「リース様ありがとうございます!」


って言ってきた

この友美さん誰?!

凄い色々変わってるけど偽物じゃないよね?

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