第20話 これが魔法… 眩しい!

〜神様ワールド〜


「どうしたリースたん少しご機嫌ななめじゃの」


「別に……」


夜ご飯の後もずっとあの女の人、友美さんに見られ続けたからエルフボディが怖がって不機嫌気味になってる

朱音さんの護衛だって言ってたし私がいる事が不思議なんだろうなって


「わたあめ食う?」


「いらない……」


チャラ男神は何故かわたあめ作ってる

魔法の練習しよ……


「そういえば久しぶりに連絡したらあやつ喜んでおった、リースたんの事を全力で支援すると言っておったぞ」


「でもそいつ動かしたせいで監視付いたぞ、どれぐらい付くか分からないけど多かったら俺たちの計画に支障が出る」


「まぁそうなったらまた考えるわい」


「そうだな、早くリースちゃんの装備作るぞ溜め込んでる素材だぜ」


「あー、今素材レアな奴ないんじゃよ」


「なんでだ?」


「使っちゃった」


なんか魔力練ってたらお餅みたいな感触になった

プニプニ


「はぁ、まぁ俺達が作り出した罰ゲーム用装備でもそこそこ強いから暫くはそれで我慢するか」


「そうじゃの、魔法使いセットとかメイドセットあたりがいいじゃろ」


「馬鹿野郎が!神官セット忘れてるぞ」


「さすが親友!すっかり忘れておった、感謝するぞ」


このプニプニ何かに使えないかな

ひんやりしてて気持ちいい


「あんまりエロスを感じるのはあかんからな」


「そうだな、元が女神達に着させる罰ゲーム用だったからちょっと露出が激しいんだよな」


「そうだ、遠距離よりかは近接での戦闘メインじゃからその辺りも考えなくちゃいかんの」


「あれにするか聖女セット」


「身体能力と支援その中でも主に回復系の魔法に補正がつくやつか」


袋か何かに入れてベットにしたら気持ちよく眠れそうだな

人を駄目にするベットになる可能性が高い


「武器はメイスあたりだな」


「速報、殴り聖女爆誕」


「かなり面白そうだろ?だけどメイスは流石に英雄を目指すならダメだな、あまり人気出なそうだ」


「いやメイスでいいじゃろ、モーニングスターなら流石に止めたが」


すごい、魔力込める量で硬さが変わるもう少し硬い方が好みだな


「よし、ある程度決まったな後は着させて微調整だ」


「では早速、リースたんこっち来て始めるぞい」


「…?」


やばい何も聞いてなかった


「なに、する……」


「このコスプレじゃなかった戦闘衣装をきてほしいんじゃよ」


コスプレって言ってるじゃん白いシスター服?っぽいの着るのか

待って片方スカートの横空いてる太ももぐらいまで足見えちゃうじゃん!


「足、見える……」


「それを治すためにも一回着てもらわないといけないんだ、少し我慢してほしい」


「う…わかった……」


仕方ない…今だけ、今だけだから


「高性能なカメラ持ってきたか?」


「勿論じゃ友よ」


そこの神!会話聞こえてるからな!



白仁琴音しらにことね


いやぁ昨日は大変だった

朱音ちゃんが警察連れてかれたと思ったらリースちゃんが電話繋いでくれてボディーガードとして友美さんと暮らす事になったりいろんなことがありました


「おはよー」


「おはようございます」


「おはよう2人とも」


「おはよう…リースちゃんどうしたんだい?」


「わかんないけど起きなくて」


そう私は今リースちゃんをお姫様抱っこしています朱音ちゃんとジャンケンで勝ちました


「まだご飯できてないんだ、もう少し寝かせてあげな」


「はーい」


「そうだ琴音はこれからここで暮らしてもらうって前のアパートに荷物取りに行くよ、朱音は学校休みだと」


「えー、そうなのー?」


私とリースちゃんのお家が……


「私から説明します、朱音さんは護衛対象ですし琴音さんもご家族ですので万が一を考えての事です」


「へー、わかりました……」


あ、そういえば


「朱音ちゃんさっきから何読んでるの?」


「魔法の事書いてある資料です」


魔法?まさか朱音ちゃんそうゆう事?

少し遅くないかなぁ、でもそれも経験だよ暖かく見守るから


「何か勘違いされてるようですね、この資料渡してきたのは国です後家族のみ喋る許可は貰ってます」


「へー、本当に魔法ってあるんだねぇ」


「信じてませんね、まだ成功した事有りませんが見せてあげます」


朱音ちゃん立ち上がって手を天井に向けて伸ばして


「暗き夜を照らす光」


詠唱ダァー!


「ライト!」


しーん


「おぉ…」パチパチ


リースちゃん起きてたの?

あ、朱音ちゃんの顔が赤くなってその場にへたり込んだ


「グ、うぅあぁぁぁ」


ガチ泣き!


「あ、朱音ちゃん大丈夫だよ誰も録画とかしてないから安心して」


「うわぁぁぁ、下手な慰めやめてよ!いっそ、いっそ殺せ!あぁぁぁぁ」


お父さんもお母さんも友美さんも皆んな優しい目で見守ってる、追い討ちでは?


「朱音、大丈夫…」


「リースちゃ〜ん!!」


「よしよし…」


リースちゃんから頭なでなでいいなぁ

じゃなくて!ど、どうしたら…


「手、貸して……」


「うん……」


「目、瞑って…」


リースちゃん何してるんだろう


「え?」


「使って…」


「また、ですか…?」


「そう…」


さらにリースちゃんからもう一度やる事を頼まれる!

リースちゃんの純粋無垢な曇りのない瞳きっと悪気はないのでしょう、でも朱音ちゃんの心には刺さります


「わかり、ました……」


とても嫌そう!

頑張って朱音ちゃん今度一緒にパフェ食べに行こうね!


「頑張って……」


「頑張ります…

『暗き夜を照らす光 ライト!』

うわ!」


え、手から光が…眩しい!


「目がぁぁぁ」


「て、敵襲?!」


「できたね……」


「はい、まさかできるなんて……」


リースちゃんと朱音ちゃんの会話が聞こえる

でも目がぁぁぁ

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