第18話 説明! え、魔法?

白仁朱音しらにあかね


「こんにちは、浅井さん」


「遥怜でいいよ〜、相変わらず固いね朱音委員長」


浅井遥怜あさいすみれさん高校の同級生です

明るくクラスのムードメーカー的存在ですが危機感が全くと言っていいほどありません

それと話が半分通じないので会話をするのは疲れます


「朱音あんた委員長やってたのかい?」


「あれ?言いませんでしたっけ?」


「聞いてないね」


「朱音委員長みんなに優しくていい人なんですよ!」


「そうなのか、朱音は全く学校の事喋らないからね何やってるのか分からないんだよ」


「私が教えましょう!」


やめて、恥ずかしいから!

家と学校で喋り方とか仕草とか使い分けてるから違和感がすごいの、ちょっといやかなりバレたくないの!


「白仁様ですね、会議室にご案内いたします」


「はい!よろしくお願いします!」


救世主キター!


「初めまして、私は白仁朱音様の護衛として派遣された護國友美もりくに ともみと申します」


「護國さんですか護衛ってボディガードって事ですか?」


「そうなります、詳しい話は会議室で説明しますので移動しましょう」


「私は〜?」


「浅井様は我々が引き続き護衛いたします」


「そうなんだよろしくねー!」


ーーーーー


教室2個分の大きな会議室に沢山の椅子そして長机その部屋にいるのは護衛を含めて6名


「まさか私達2人だけとは」


「そうだねー」


100人って聞いてたのでもっと沢山居ると思ってましたが安全の為に時間ずらして人数も少なめでそれを何回か繰り返すみたい


「ねぇ、思ったんだけどさなんで委員長のボディーガード1人だけなの?」


言われてみればそうだな浅井さんには3人ついてるけど私には護國さん1人


「我々にはわかりません」


「え〜護國さんはわかる?」


「私には伝えられてますが白仁家の皆様にのみ伝える事になっていますのでここでは申し上げられません」


「ケチ〜」


あ、理由あったんだ


『あー、マイクテスト、音声と映像は繋がったかな?』


目の前にある大きなモニターに若く見える男性が映った


『繋がってる様だね、急に連れてこられて不安だろうから早速話を始めよう』


『今日来てもらった訳はある石板に関係する、昨日異界門から怪物が大量に現れ人間を襲ったニュースを見てたなら知ってると思うが怪物を不思議な力で倒し解決したのは1人の青年だった君達2人も知ってる人だね』


『一時的に事態が収束したのと同時に人物名が刻まれた石板が現れたんだ、人物名の横には数字が1から100まであってその中で1に刻まれていたのがあの青年だ』


『我々はすぐに青年に話を聞いたんだ、あれは魔法だっていわれてね』


え?魔法?


『正直何かの冗談かと思ったよでも実際に魔法を見せられてしまってね、その青年に詳しく話を聞いて調べていくと石板に刻まれてる100人は魔法が使える事が判明したんだ』


『ここまで長々と話したが簡単に言うと君達は魔法が使える力を制御する練習とできれば戦闘に参加してほしいって話だ、何か質問はあるかな?』


質問しかない……

魔法って飛んだりとか手から火とか水とか出せるって事?


「戦闘は絶対に、参加ですか…?」


『正直に言う、今はまだ余裕があるがいつ我々では対処困難な怪物が出てきてもおかしくない、そうなった時魔法を使える君達には戦闘に参加してもらう事になるだろう』


「うーん、私よくわからないけど戦うしかないなら頑張るよー」


『ありがとう、もちろん報酬は用意しているし訓練所も作る予定だ』


『今すぐに答えを出す必要は無い色々考えなければいけないこともあるだろうから今日は解散しよう、そうだ白仁朱音さんだけ少し残ってくれ』


もうお腹いっぱいだよ?!情報量多すぎるよぉ…

リースちゃんと今日も一緒に寝ましょう


「じゃあ委員長バイバーイ」


「えぇ、また」


元気だなぁ


『残ってもらって悪いね、少し聞きたい事があるんだ』


「あ、はい」


『まずはこの画像を見てほしいなんて書いてあるか読めるかい?』


あれは石板の画像かな?

守護者……あとは変な記号?


「守護者と変な記号しか……」


『!やはり君も読めるのか』


普通に書いているけど他の人は読めないの?


『この記号は読める者が限られてる調査した限りでは君を含め2人だけだ、もう1人も記号の中にレと書いてあるとしかわからなかった様だがね』


「あの、なんで私が読めると?」


『君はこの質問が終わった後に家に帰す事が決まっている本当は保護として指定の家で暮らしてもらう筈だったが私よりさらに上の者から帰宅させろと命令されてね君には何かあると思ったんだ、君が求めてる答えと違うかもしれないが勘だよ』


家に帰らせてくれるのはありがたいけど保護を無しにする事ができるってリースちゃんが電話した相手どんだけ凄い人なんだ……


『安全は確保されるから安心してほしい』


「わかりました」



〜エルフ〜


「今日夜ご飯どうしよっか〜」


「久しぶりにピザ頼むか〜」


2人ともめっちゃゆる〜い

朱音さんと電話してから心配がだいぶマシになったのかリラックスして過ごせてます

エルフボディは琴音さんに抱かれてるからもうまともに動けません


「リースちゃん、朱音と電話させてくれたお礼したいから電話してた人と会えないかな?」


「わかんない…」


「そっかぁ」


早く帰ってこないかなぁ…

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