第13話 こりゃ重症だ…


「おじゃま、します……」


ずっと運んでもらっちゃった

朱音さん重くなかったかなぁ


「いらっしゃい、どうしたんだい?」


「リースちゃんがお母さんに用があるんだってー」


「すごい眠そうだけど、琴音あんた夜更かしさせてるんじゃないだろうね」


「違うよ!一緒に寝たよ!」


琴音さんに悪いことしちゃったな、でもこの眠気はどうしようもない魔力の使いすぎだからね


「ママさん、右手貸して……」


「右手かい?どうぞ」


よし、後は箱を持って

箱に魔力を通してからママさんに移す


「リースは何してるんだい?」


「箱開けてるんです」


「?そうかい」


よし!開いた


「ママさん…お守り、ありがとう」


「これはイヤーカフかい?」


「うん…穴不要……」


ピアスホールは開けるの嫌な人がいるからね開ける必要がないイヤーカフなら気軽につけれると思うのですよ


「いいのかい?」


「うん、お守り」


「ありがとうね」


ふあぁぁぁ

やばいママさんの頭撫で撫での威力が強すぎる、思考にも影響ががが


「リース今日は夜食べていくといい」


「ふぁい」


あぁ幸せ…



白仁琴音しらにことね


おかしいな、なんでお母さんあんなに懐かれてるんだろう目付きが怖くて子供に泣かれるのが常なのに


「琴音は顔に出過ぎるね、なんでかは私にもよく分からんよ」


「なんのことでしょー」


そんなに顔に出てるかなぁ


「寝る……」


今日はずっと眠そうだったもんね、、

夜よく眠れなかったのかな?


「お母さんどうしたの?」


「いや、綺麗だなと凄い物なんじゃないかって思ってね」


「だよね!」


「私にもお守りだって本の栞をくれましたが凄い綺麗でした」


「栞?ちょっと見せてもらってもいいかい?」


私が貰った指輪と朱音ちゃんの栞は手元に来るって置いてきちゃったんだよね

私達が信じ切れなくてちょっと不満気な顔したリースちゃん可愛かった


「リースちゃんの家に置いてきちゃったんだよねー」


「そうなのかい」


「ある…」


あれ、リースちゃん持って来てたの?


「ポッケ、に……」


「ポッケですか?」


「うん…」


ではリースちゃん失礼して右ポッケかなぁ左ポッケかなぁ


「ちがう、自分の……」


「ん?」


どゆこと?

朱音ちゃん!顔色少し悪いよどうしたの?


「入って、ます」


「なんだ持って来てるんじゃないか」


「いえいえいえ!置いて来てました!確実に絶対に机の上に!」


ポッケポッケ


「あ、あった」


凄い!マジック?


「リースちゃんマジックできたんだねー」


「………」スヤスヤ


寝ちゃってる早いねぇ


「本当に、ありました…」


「朱音、あんたどうしたんだい?」


「いえ大丈夫です、リースちゃんだってお守りだって言ってましたし……」


朱音ちゃん大丈夫?初めて会った時のリースちゃんみたいになってるよ?


「この栞も綺麗だね」


ーーーーー


「ふみゅ…」


うーん可愛いもう3時間ぐらい見てるけど

ずっと見てられる


「琴音、あんた危ない人だよ」


お母さんなんて酷いこと言うんだ

私は可愛いリースちゃんを眺めてるだけなのに


「エヘヘ」


「こりゃ重症だ、変態だよ」


リースちゃん眺められるなら変態でもいいんじゃないかなぁ


「ただいまー」


「おかえりお父さん」


「おかえりなさい」


「今日は早いじゃないかどうしたんだい?」


「ほら、門が開くのが今日だから早めに解散なんだと」


そういえば今日開くって言われてる日だったなぁ


「そういえば琴音久しぶりだね」


「だねぇ〜」


頬っぺたプニプニだね

柔らかい


「いつの間にか琴音が変態になってるんだが、しかも指輪つけてるんだけど結婚してたの?」


結婚!リースちゃんと……へへへ


「姉さんはリースちゃんに限り変態になりました」


「あの指輪はリースがくれたお守りなんだと」


「ん?お守り…君がつけてるイヤーカフもかい?」


「そうだよ、ちなみに朱音の本の栞もリースがくれたお守りだよ」


「そうか……」


お父さんの声が何故か落ち込んでる

まいっか!



〜ニュース〜


『現場では自衛隊による防衛網が引かれており門が開いた後の万が一に備えています』


『針が一周しました!門が開きます!』


『3メートル程の人型の怪物を筆頭に無数の怪物達が門から出現しています!自衛隊による銃撃が始まりましたが依然予断を許さない状態が続いています』


『自衛隊の防衛網が突破されています!日本政府から緊急事態宣言が発令されました周囲に住んでいる人達に避難指示が出されています』


『今謎の光が発生し怪物達の数が減りました』


『光の発生源には学生でしょうか、青年が立っています』


『青年が光を発生させて怪物に向かい放っています、あの青年は何者なのでしょうか!』


『門の中から大型の魔石と見られる物が4つ運ばれて来ています、怪物達は何をしているのでしょうか!』


『門が開いてから2時間が経過しています、現在怪物達は落ち着いています』


『謎の半透明のドームが出現しました!自衛隊員が中から追い出されています、あれは一体なんなのでしょうか!』


『日本政府から発表です、事態は一時収束しているが油断はできない、国民の皆様には警戒しつつ異常を発見したら特設ホームページへメールを送ってほしいとのことです』

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