第12話 すごい綺麗 お守り、だよ?

白仁琴音しらにことね


「おはよう朱音ちゃん!」


リースちゃんのおかげで毎日快眠朝から元気いっぱいです!


「おはようございます姉さん」


朱音ちゃんとも朝から会えたので今日は最高です


「うん!あ、そういえば朱音ちゃん高校は大丈夫なの?」


「今日あの門が開くって言われてる日なので2日は休みにするみたいです」


ちょっと意外だな前の朱音ちゃんなら家で勉強すると思ってたんだけどなぁ

でもたまにはのんびりする休日も良いと思うよ!


「朱音ちゃん、もしかして私の事…好き?」


「それはないです」


「そっかぁ……」


そういえば今日起きてからずっと眠そうにしてるリースちゃん大丈夫かな?


「ふみゅ……」


「姉さんリースちゃん夜更かしさせたんですか?」


「いや、わからない」


本当にわからない


「一緒に横になって寝ようとしてたんだけど私の方が早く寝ちゃったんだよね」


「……」


なんか朱音ちゃん微妙そうな顔してる


「リースちゃん大丈夫ー?」


「…スゥスゥ」


あ、寝落ちした


「姉さんやっぱり何かしたんじゃないんですか?」


「もしかしてだけど私信用ない?」


「今のリースちゃんを見る限り微妙な所です」


朝ご飯も眠すぎて食べれないで残ってるみたい

お昼には起こそう


………よし


「すいません姉さん私も少し眠いのでリースちゃんと寝ますね」


「え?」


素早く上着を脱ぎリースちゃんを抱き上げベットに寝る朱音ちゃん


「ではお休みなさい」


「え?」


今の朱音ちゃんの動き目で追えない速さだった



〜エルフ〜


だる〜い

眠すぎて動けないし身体は重いし

お守り作るために魔力沢山使ってエリクサーで急激に増やしたりしたからだって神様言ってたけど今日中に治るかなぁ


「リースちゃん、あーん」


「あー」


そうめん美味しい


「あいがと…」


あかん呂律が回ってない


「リースちゃん大丈夫ー?食べ終わってしばらくしたらお昼寝する?」


めっちゃ心配してくれてるけど今日はあの家にお守り取りに行きたいんだよな、、


「おうち、いく…」


「お家ってリースちゃんの?」


「うん……」


あれ、朱音さんめっちゃ青い顔してるけど大丈夫かな?


「ですがリースちゃん体調悪そうなので明日でも良いのでは?」


すごい早口だったな

ですが今回は譲れません


「だめ、とり…いく……」


「…わかりました」


めっちゃ嫌そう!顔色もさらに悪くなってる


「朱音ちゃん顔色悪いけど大丈夫?」


「えぇ、姉さん気にしないでください大丈夫です」


「ねみゅい…」


エルフボディさん頑張って!

今此処で倒れたらお守りを取りに行くのが遅くなっちゃう!


「リースちゃんは私が背負っていくね!」


「いえ!私が背負います!」


朱音さんが少し焦ってる様に見える


「では早速準備しましょう、姉さん塩どこにありましたっけ?」


「塩って何に使うの?朱音ちゃん!」


暫くかかりそうだから寝う


ーーーーー


「リースちゃん着きましたよ」


おういつの間に、爆睡してて全く気づかんかった


「取りに来たのは何処にあるんですか?」


えっと神様が言うには確か


「ちか…」


「ヴェ……地下ですか?」


「リースちゃんのお家おっきいから地下室もあるんだねー」


まぁ自分も地下室見た事ないけどそもそもこの家の構造詳しく知らないな俺


「……」


朱音さん無言になっちゃったしエルフボディを支えてる手めっちゃ震えてますけど大丈夫かな?


「じゃあ行こうー!」


琴音さんは変わらないなぁ



白仁朱音しらにあかね


「この、した……」


「雰囲気あるね小さい頃探検してた事思い出しそう」


なんで2人は平気そうなの?!

私には無理よ!

この前なんて知らないおじいさんの声聞いちゃったんだよ、怖すぎるよ


「リースちゃんのお家戸締まりしなくて大丈夫なの?」


「わかんない……」


取りに行きたいのあるって言ってたからてっきりリースちゃんの部屋だと思ってたのにまさかの地下室


「あ、此処だね開けて良い?」


「いいよ」


え、覚悟がぁぁぁ!


「わぁ、すごいね」


「一緒に、作った……」


すごい大量のアクセサリーが大量の棚に保管されてる部屋でした

よかったぁ、階段の雰囲気だけ見たら海外のホラー映画にして見えませんでしたからね


「おろして…」


「あ、わかりました」


リースちゃんを降ろすと一直線にある棚に進んで行った


「これ」


「綺麗な入れ物だね何が入ってるの?」


綺麗な3つの入れ物を取り出しました


「朱音さん、きて…」


「どうしました?」


呼ばれて近寄ったら右手を握られてしまいました

柔らかい!


「……!」


ガチャ


暫くそのままで待機してると箱から鍵が開く様な音が聞こえましたどんな構造なんでしょう気になります


「これお守り、あげる」


そう言って本の栞をくれました

これは一体何でできてるんでしょう普通の紙では無さそうです


「いいんですか貰ってしまって?素人目で見てもすごい物だとわかりますよ」


「大丈夫…琴音さんもある」


「わーい!」


姉さんのはなんでしょう


「これ指輪?」


「うん、どうぞ……」


すごいシンプルですがあんなに綺麗な指輪は初めて見ました、私にくれた栞も高い物だと思いますやっぱり返しましょう!


「リースちゃん、こんなに綺麗ですごい物貰えないよ」


「でも、もう2人の物…多分手元に来る……」


ん?今なんか怪しい事言いませんでした?


「勝手に手元に来るの?」


「うん……置いて行っても、いいよ…?」


ちょっと気になる事言ってますが考えたら負けな気がします


「うーん、よく分からないけど勝手に移動してくる見たいな?」


「うん、お守りだから……」


「そっかぁ」


「信じてない、試す…此処においてく」


リースちゃん頬膨らませても可愛いだけです


「ママさんにもある、会いにいく……」


「お母さんの事?」


「うん……」


お母さんにもお守り渡したいって事かな?

とりあえず背負いましょう


「ではどうぞ」


「あり、がとう…」


さっき気づいたことなんですがリースちゃんって意外と大きいんですよね

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