第11話 箱買いしたから安心せい
「リースたん!儂にも手料理作って欲しいなー!歌も聴きたいなー!」
こんにちは神様
いつにも増してテンション高いね
「やだ……」
「そんな固い事言わないでおくれ〜」
今のは俺の意思じゃなくてエルフボディの意志だから絶対に歌わないだろうな
「あ、今日はお知らせがあるんじゃった」
「?」
「明日の午後に門が開く以上じゃ、儂リースたんの生歌聞きたいな…」
いやもっと詳しく教えて?!?!
門が開くって侵略始まるんでしょ?
「きけ、ん?」
「まぁ多少被害は出るじゃろうし最初負けるのはお約束じゃ、だが開いた後はこちらの世界でも魔法使える様になるから問題ない、儂もちょいと細工したからの」
「細工…?」
「そうじゃ、魔法が使えるようになる者達を侵略されてる国の中で100人に限定し石板にランキング順で記載される様にしたんじゃよ」
それは大丈夫なのか?なんのランキングかわからないけどランキング順にするとランク低い人虐められそうだし、あまり考えたくはないけど人体実験とか
「すまないの、あまりにも深刻な顔して考えてるから心読ませてもらったが勿論対策済みじゃ石板の裏側にルールを刻んでおるから人体実験はありえないしランキングは戦闘技術が高い者順じゃから本人の努力次第になるのと後衛が必然的に低くなるぞ」
前衛と後衛があるのか?
魔法を使うって聞いてたから基本後衛しかいないと思ってたんだが身体能力が上がるとかそういう感じなのか?
「そうなるの、前衛は身体能力が高くなるが魔法が簡単なのしか使えず後衛は身体能力は余り変わらないが魔法の習得が早くなる感じで、まぁ石板に選ばれても才能次第で基本決まるがの」
なるほどなぁ
ゲームみたいだ
「その方が管理簡単じゃからな!ちなみにじゃがリースたんは殿堂入りしてるぞ、石板の1番上に載ってるが儂とリースたん以外には変な記号にしか見えないだろうの」
それなら問題ないか
「練習、しよ…」
エルフボディはお話に飽きたみたいで魔法の練習始めてる最初の頃から成長したなぁ
じゃねぇ!神様まだ心読んでるんでしょ勝手に身体動くんですエルフボディ意思とか持ってないですよね?
「気づいてないのか?自分で動かしておるぞ、詳しくは分からないがエルフボディに慣れ始めておるから2重に思考が動いてるんじゃろ、問題ない」
問題ないのかー、、
しょうがないけど我慢するか、、
「そうじゃ、リースたんあの娘らにお礼としてご飯作ってたじゃろ?これからは危険が増えるし魔法の応用でお守り作ってプレゼントしてはどうじゃ?」
「プレゼント!」
「そうじゃ、それに今なら儂の分も作ってくれるだけで儂が作り方を丁寧に教えるしこの空間で作れば儂が用意した家に送るサービスもあるぞ」
神様の欲望がすごい透けて見えるけど教えて貰えるのはありがたいしお願いしよう!
「やる…!」
「そうか!では始めよう!」
「わぁ!」
急に空から大量の材料?が落ちてきた見た感じ綺麗な宝石とか糸とかが多い気がする
ただペットボトルキャップはなにに使うのか逆に気になる
「よし、始めるぞ!」
「おー」
「どんな形にするか決めようかの、指輪にペンダントとか色々作れるがどうする?儂のおすすめは儂とリースたんの指輪じゃ」
それは絶対に作らないとしてなにが良いかなぁ
「迷う……」
「存分に悩んでおくれ」
ペンダントとかは重いよなぁ
やっぱり無難に小さめの髪留めとかキーホルダーかなぁ
「それか色んな種類満遍なく作ってみるかの、それなら練習にもなるし気に入ったのをあげれば良いんじゃないかの?」
「そう、する…」
ーーーーー
「やりすぎたのぉ」
「……」
「素材ほとんど無くなったのぉ」
神様もノリノリだったじゃん、世界中のアクセサリーの画像出したりして再現しまくったじゃん
「まぁ作ってしまったのは仕方ないお守り用に効果つけるのはどれにする?」
作ってる間に結構良いのできていくつか候補決めてあるけど…
やっぱりこの3つかな
「これ」
「どれどれ、本の栞とイヤーカフ、最後に指輪しかもペア!ありがとう大事にするぞ!」
いや違いますよ
指輪は作ってる最中にエルフボディがソワソワしてたから選んだ
神様には別のもの作りました、ちょっと気持ち悪い時もあるけどちゃんと感謝してますからね、自信作だから似合うと思います
「神様、こっち…」
「これは、杖じゃの」
「似合う、と思って…」
「お、おおぉぉぉ」
号泣?!
いやそんなに喜んでくれるの嬉しいよ
「いや、すまんかった喜びが溢れ出てしまったようじゃ」
「よかった…」
「よし、では早速魔法を付与しよう儂のおすすめはシールドと回復系じゃ、怪我を防ぐための障壁と防ぎきれず怪我した時の応急処置に使えるからの、ちなみにじゃが付与する魔法が多いと効果落ちてしまうから気をつけるんじゃ」
神様が言うならおすすめの片方か両方にした方がいいんだろうけどな、
あ、そういえば
「魅了、たいさく…」
あの男が使ってる魅了
朱音さんは知り合いみたいだったし渡しておきたいな
「なるほどすっかり忘れておった、それならば精神汚染耐性を付与するかの」
「それと、シールド…」
「了解した」
神様が魔法陣みたいなのを紙に書いてる
「ではひとつずつやっていくぞ、今から此処におもいっきり魔力を込めるんじゃぞ儂が良いと言うまで」
「わかった」
よし!やってくぞ
「まずは本の栞からじゃ」
栞に手を向けて魔力を込める!
「よいぞ〜そのままそのまま」
あの、まだですかね?
「もうちょいもうちょい」
「グッ…」
ちょっと、危ない…
「よし!完成したぞ」
「はぁはぁ…」
あと2つもある
「これを飲むのじゃ、この前神の集会で仕入れてきた、エリクサーって言う飲み物じゃ箱買いしてきたから気にしないでいいぞ」
めっちゃ不味い!でも飲むしかない
頑張るんだ
「がんば、る…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます