第2話 誘拐?いいえ保護です!

私、白仁琴音しらにことね19歳

バイト終えて帰宅途中、電車が遅れててもう夜8時。

少しでも近道しようと公園を歩いていたらベンチにとても可愛い美幼女、いや美少女が寝ている…


いやなんで?

え、わからない本当にわからない

とりあえず起こすべきだよね!


「おーい起きて、風邪ひいちゃうよー。」


「ふみゅぅ……」


やばい可愛い。

女の私でも襲いかねない可愛さだ…


しかしどうするべきか、こんな可愛い子ここに置いていったら悪い人にお持ち帰りされかねない!

くそ!どうすればいいんだ!

1人で迷っててもしかたないとりあえず家族に電話して聞いてみよう!(錯乱中)


プルプルプル プルプルプル


「琴音こんな時間にどうしたの?」


「あ、お母さんこんな時間にごめんね。」


頼れるね!困った時のお母さん。


「もし、もしもの話なんだけどね、

夜中にとても可愛い女の子が公園のベンチで寝てたらどうする?」


「やけに具体的な話ね、まぁとりあえず起こして家に送るのがいいんじゃない?」


「うーん、やっぱりそうだよね……」


「あんたその話って ちょっと貴方!そのビール何本目!3本目でしょ?!もうだ


「あ、ありがとうね!それじゃ」


「ちょっと待ちな


ブチ


ふぅ…危なかった。

お母さん変な所で勘が鋭いんだから、うーん起きてくれるかな明日はお休みだし起きるまで待っててもいいんだけど、9月とはいえ寒いからなぁ


「………」


頬っぺた柔らかそう、触りたいなぁ。

さっき声かけだけだと起きなかったからね、触るのしょうがないよね?

少しだけ起こすためだから。


「ぷふ。」


「あぁ可愛い……は!」


私はなにをやって!

気づいたらこの子の頬っぺたをつついていた、可愛すぎて触りたい欲を抑えきれなかった……お、恐ろしい子!でも可愛い!


「うぅ……」


「!」


少し震えてるやっぱり寒いのかな?

私の家すぐそこだし起きるまで保護してもいいんじゃないかな?誘拐にはならないよね?


いやいや冷静になりなさい白仁琴音、この子の親が警察に連絡とかしてたら間違いなく誘拐犯として朝のニュースに載る!

安全を考慮するなら公園でこの子が起きるまで待つ、それが正しい!


「グ、うぅ。」


この子が起きるまで待つしか……


「……」カタカタ


待つ、しか……


ーーーーー


やってしまった。

私は今美少女を抱いて寝ています。


だってとても寒そうにしてて、小刻みに震えてたんだもん。

風邪ひいちゃうといけないと思って家に連れて帰ったの、抱っこして家に運んでベットに寝かせるまではよかったんだ。

シャワー浴びた後私も眠くなっちゃってねベットひとつしかないし、抱いて寝ちゃおうかなって朝まで快眠だったよね!

いい匂いしたとか思ってないから!


あ、起きた。

美少女は眼も綺麗なんだなぁ。


「お、おはよう。」


「いやぁぁ!」


そうなるよね!

ごめんね朝起きたら知らない人に抱かれてるの怖いよね。


「あっうぅ。」


「ご、ごめんね!

その昨日の夜公園で寝ちゃってたから風邪ひいちゃうと思ってね、一様起こそうとはしたんだよ?」


泣いちゃったなんとかして落ち着かせないと

ど、どうすれば


ガチャ


え?鍵が開いた?!?!


「姉さーん、母さんに姉さんの家に持ってけって言われたので荷物持ってきました。

言われてからすぐに持ってきてあげたので感謝してください。」


朱音ちゃん?!

今は駄目、色々な意味で終わっちゃう目の前には掛け布団にくるまり、私に怯えて泣いてる美少女。


「待って!

朱音ちゃん持ってきてくれたの嬉しいけど、今は入っちゃ駄目!

そこに置いてくれたらいいから!」


「え、姉さんどうしたんですか?

でも、くる途中に買ってきた物もあるので冷蔵庫に入れさせてください。」


朱音ちゃん、いい子!

いつも来るたびに食材買ってきてくれてありがとう、でも今は駄目なんだよ?

こうなったら、、


「朱音ちゃん今彼氏がいるの。」


「え!本当ですか姉さん!

つ、つまりそう言う事なんですか?!」


「そうゆうことなの!」


「わ、わかりました、じゃ帰りますね…」


今日のお昼ぐらいにお父さんとお母さんから電話たくさんくるだろうな、でも色々と危ないこの状況を見られるよりマシ!


「なんて言うとでも?!私のお姉ちゃんに手出しやがって!どんな男かみて、、や、る?」


あ、終わったぁ。

ドア大きな音出して開けたから美少女びっくりして泣きながら震えちゃってるし、


「まさか身内から誘拐犯が出るなんて通報しましょう」


「待ってぇぇぇぇ!

これには訳があって誘拐じゃないの!

保護なの!」


「犯罪者はみんなそう言うんです。」


「やめてぇぇぇぇ!」


「ちょっと姉さんその子気絶してません?」


「え?大丈夫?!」


涙の跡が凄い…

大きな声で言い合っちゃったから怖かったんだね、ごめんね。


「姉さん訳を話してください、納得できる訳なら一緒に謝りに行ってあげます。」


「う、うん実は昨日の夜なんだけどね…



〜エルフ〜


起きたと思ったら美人さんに抱かれてた。

俺は少し驚いただけだったがエルフボディはそうではなかったみたいで、美人さんを押し退けて掛け布団と共に部屋の端っこで震えてる。


「ご、ごめんね!

その昨日の夜公園で寝ちゃってたから風邪ひいちゃうと思ってね、一応起こそうとはしたんだよ?」


あ、了解です。

もう少し待ってください、エルフボディ落ち着かせないといけないんで、


玄関が開いた誰か来たみたい。


「待って!

朱音ちゃん持ってきてくれたの嬉しいけど今は入っちゃ駄目!

そこに置いてくれたらいいから!」


あー、いけません!

そんな大きな声はいけませんあぁ怖い!このボディ臆病すぎる!



なにか話してるぅ……でも怖いぃ。


「なんて言うとでも?!私のお姉ちゃんに手出しやがって!どんな男かみて…や、る?」


おっきな音怖い…怖い

もう、駄目……



(あーあ、何やっとるんじゃ。)

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