第3話 ビビりすぎな原因 早く…教えて!
「やぁ!久しぶり大体12時間ぶりくらい?」
「こんなにはやく、会うと、思わなかった?」
不思議だ。
さっきまで感じていた恐怖とか不安が消えた、きっと目の前の神様が何かしたっぽいな。
あれは臆病とかそんなレベルじゃない、絶対何かミスってる。
「儂がここに連れてきた理由それなんじゃよ。
エルフちゃんの姿見ててちょっとビビりすぎじゃないかな、って思って調べたんじゃよ。」
「エルフちゃんじゃない…私は、リース。」
リースって誰だ…
最初に神が言ってた口調変換ってやつで改変されたのか!
「私は、リース・レイエル。」
「おぉぉ、儂の最高傑作が自己紹介してくれとる!
か、感動で現世に顕現してしまいそうじゃ!」
「むぅ…」
まさかとは思うけど、この神様かなりエルフボディの設定を凝ってるのか?
「当たり前じゃ、儂の好みの全てを凝縮したからの。
君に隠してることも沢山あるし、いつか君と語り合いたいのぉ!」
いやそんなことより早く原因を教えてください。
あのレベルの臆病さじゃ戦うことは勿論、まともに生活できませんよ!
「ごめんごめん。
本題だが原因は魂が身体にうまく適応できていないみたいなんじゃよ。
で調べてみたらなんか色々と原因あった、一応対策はあるからひとつずつやってもらおうと思うぞ!」
神様自分で儂スゴイのぉぉぉ!って言ってたの色々と不安定ってなんだよ安定させてくれよ…
「原因はいくつかあるけど、とりあえず魔法を使う為の力、わかりやすく魔力って呼ぶな、その魔力を魂に適応させられれば、かなりましになるはずだ。」
魔力かぁ、よくファンタジー作品に出てくるから何となくわかるな。
でも魔力を魂に適応ってどうやるんだ。
「ひたすら魔法を使ってもらう。」
「!」
「おぉ!
すごい目キラキラしてるの、めちゃくちゃ可愛い!魔法を使えるのは嬉しいのか?」
そりゃ勿論だ!
魔法は子供の時の憧れ空飛びたいなーとかよく考えてたからね!
「たの、しみ……」
「そうかそうか、だが無理は良くないからの、毎日現世で寝てる間の中の1時間だけ使って儂が魔法を教えてやる、知識だけはあると言っても実質独学みたいなものじゃからの変な癖がつくと後々大変じゃから!」
凄いまともだ!
素を出した神様はなんというか、威厳を少しも感じなくて不真面目っぽさしか感じなかったけど、今の神様からは威厳を感じる!
「お主は儂のこと嫌いなのかの?
儂は真面目じゃぞ、こんなにも世界と人類を愛している神など他にはおらんぞ?」
俺は知ってるぞ?
神様が俺のことをお主って呼んでる時は演技してる時だって、それと当たり前のようにに心読むのは辞めてほしい…
「その口調は、演技って知ってる…」
「そうだなすまんかった。
これからは勝手に心読むのをやめるぞ、それとあの口調は『凄い偉大に見える神様マニュアル入門編』の喋り方を参考にしてるだけだから、実際に凄そうに見えるだろ?」
なんだそのマニュアル、
すごい気になるけど偉大と言うより胡散臭く見えそうだな。
「話が逸れてしまったの、
早速始めようと思うが準備は良いな?」
「大丈夫……よろしく、お願いします。」
「では始める椅子には座りっぱなしで良いぞ、今日直ぐには魔法は使えんからの。」
使えないのかぁ。
まぁしかたないな神様も基礎が大事って言ってたし、今日は魔法の説明をするんだろうな。
「じゃあ右手を出して。」
「?わかった……」
「かなりダルくなるが今日はそれだけじゃから頑張るんじゃよ?」
ダルくなるってなんでだろ。
「神ーーーーの名の下に命じる
リース・レイエル現在所有している魔力全てを献上せよ。」
「!?!?」
神が何かを唱え終えるとエルフの少女が机に倒れる、魔力一気にを取られたことにより強い倦怠感が襲っているようだ。
「だ……る…い。」
「大丈夫かー?」
「なん……で…?」
「儂が今取ったのは魂が入る前から存在してた魔力なんじゃ、魂が入った後に生成した魔力の方が感じ取りやすいしそうするだけでもマシにはなるからの。」
エルフの少女は、どうやら指1つですら動かす事ができないようだ。
「という訳で今日はこれでおしまい!
普通に活動できるぐらい魔力が回復したら現世に戻してあげるからの、それまで可愛い可愛いリースちゃんを眺めてるとしよう!」
エルフ少女は思った。
この神様気持ち悪い!
〜
「なるほど……」
私は今妹の前で正座しています説明が終わってから体感1時間ほどこのままです、実際は10分ぐらいですが。
「やっぱりこれは…
限りなく無罪に近い有罪かなぁ。」
「え!なんで?!」
「とにかく!
この子が起きたら一緒に家まで連れて行って、親御さんに謝りましょう。」
まぁそうだよねぇ。
13歳くらいの女の子が夜帰って来なかったら本当に心配になるもんね。 ウンウン
「姉さん、なんか納得した雰囲気出してますけど普通にやばいですよ?
どうして通報することを考えなかったんです?」
「あ、うん私もそう思う!」
5発くらい殴られる覚悟せねば…
「では私は姉さんが捕まる前、最後に食べる料理でも作ってきます。」
「え、私捕まる前提なの?!」
朱音ちゃんひどい!
「ふみゅうぅ。」
あっ、可愛い……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます