第9話 魔法と新たなスキル&強敵

俺はレベル10を超えたことによって魔法やスキルを取得できるようになったらしい。選べる魔法は、火魔法に水魔法、風魔法、土魔法、毒魔法らしい。項目は3つ。どういう魔法だろうか?知りたいがその方法がない。


「ウーン。どうしたものか。」




『レベル15になったため、質問掲示板が追加されます。』




「は?」何だそれ?




『質問掲示板とはステータス画面の右下にある黒板型の印を押すと、ボードが出てきて、そこにあるキーボードに知りたいことをキーワードとして押すと検索結果が出てくる仕掛けです。全部で10段階あり、今の貴方様では3段階なので簡易的なことしか知ることができません。つまりこの世界での一般常識を知ることができます。』




「ふ〜ん。じゃあこの世界においての神って誰?」


そう。これは俺が知りたいことのうちの一つだった。俺はあのクソ野郎(復讐神イヴェル)を殴りたい。だがあいつがこの世界で崇められているとしたらそれはできない。なぜならまだあったことはないがこの世界の住民に被害が出るかもしれないかもしれないからだ。




『検索結果が出ました。この世界の神は種族、国、性別などで多数いますが最も信仰数が多いのが虹と調和と平和の女神イーリス神。次に武神アレース。その次に恋愛の女神アフロディーテですね。他にも多数いますがこの3柱を知っていれば良いと思います。そして貴方様が気になっている神、復讐神イヴェルは元はこの世界の創造神の1柱だったのですがこの世界での生態系に影響を及ぼす悪趣味な実験や他の神への迷惑行為。そして女神イーリスへのストーカー行為等によって駄神とされ神界から追放されています。ここから先は貴方様が当事者ですのでお伝えしますが、復讐神イヴェルがいたのは人間界と神界の間の次元。追放はされていますが、この世界を作った神のうち1柱でもあるので今回のようなことができたわけです。』




な・なるほどな。・・・本当にふざけた野郎だな。そういえばさっきからこいつが答えているけどサラスはどうしたんだろうか?


「サラスはどうしたんだ?」




『あのシステムは貴方様がレベル10になるまでのサポート役ですので今はもういません。しいて申し上げるのなら、貴方様の中に還ったといったものでしょうか。』




そうか…‥…。なんとなくそんな気はしてたんだ。しかし寂しくなるな。





















さて、本題に入らないとな。


「魔法について教えてくれ。」




『検索結果が出ました。


魔法・・・この世界では一般的なもの。人、人種によって使える種類、威力は異なる。火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、毒魔法、回復魔法、生活魔法、付与魔法があります。




火魔法・・・文字どうり火を生み出す魔法。使い手により小さな火種から大きな火柱まで威力が異なる。


水魔法・・・文字どうり水を生み出す魔法。使い手により水筒の中身から敵を貫くほどの威力になる。


風魔法・・・文字どうり風を起こす魔法。使い手により机のものを払うほどから自身を宙に浮かべたり、細かい風の矢を生み出すことができる。


土魔法・・・土を操る魔法。使い手により泥水や落とし穴から身を護る壁や地面からの棘などを作れる。


雷魔法・・・雷を操る魔法。使い手により静電気から天罰のような雷を起こせる。


毒魔法・・・毒を操り相手を状態異常の状態にする魔法。麻痺・HP減少・MP減少・溶解・火傷が症状としてある。


回復魔法・・・傷や毒を治す魔法。使い手と魔力量により、切り傷から部位欠損を治せる。


付与魔法・・・付与できる対象に様々な効果の付与をつける魔法。対象の魔石の種類や大きさ、付与をするスキル、魔法の種類によって効果が異なる。』




なるほどな。このなかだと........俺はこの3つかな。




『・・・の3つの魔法スキルを決定されました。』




ふ〜。ようやくこの生活も終わりかぁ〜。色々とあったな。ところでここからいつ出されるんだろうか?聞いてみよう。


ぽちっとな。




『この場所はダンジョンでもあるので質問に答えさせていただきます。ダンジョンはダンジョンマスターが設定したダンジョンボスを倒したら10分後に地上に送還されます。』




え”。俺まだ倒してないし、ボスって言うことはあのワイバーンより強いんだろうか。




『はい。』




嘘でしょ。ボスの目印ってないのかな?




『ボスは額に紫の宝玉が埋め込まれています。その宝玉を破壊しても倒せます。』




会いたくないなぁー。けどそいつを倒さないと出られないからなー。




『Gooooooooooooo』




嫌な感じだなぁ。俺は恐る恐る後ろを見た。”いた”。額に紫の宝玉が埋め込まれている蒼いドラゴンが。




『Goooool』




俺はこんな状況でやはりワイバーンとこいつでは格が違うと感じた。




『Gooool.Gyaooo.』




「ウグッ。」


何だこいつ。叫び声だけで地面がめくれて,吹き飛ばされる!まずい。これがボス。あのワイバーンですら勝てなかった俺が勝てるのか。




『gyaau.』


ドラゴンは口から水のブレスを打ち出そうとしてきた。




「なに!こいつは水を使うのか!」


火を使わないぶん延焼による被害の心配がないが・・・。




『Gyaaaaaaaao』




「クッ!天水流 2の技 袈裟斬り」


この水流勢いがすごい。逸らせるだけで吹き飛ばされる「うわっ!」。俺は衝撃で吹き飛ばされたが、傍にあった岩陰に隠れた。


「はぁ。はぁ。」


逸らせただけで刀(木)にヒビが入った。あと一回くらいだな。こちらは先の戦いで疲れ切っている。hpやmpなんかはレベルアップ時に回復されているが、精神的な疲れは取れていない。おまけに向こうは少しも疲れていない。さてどうやってやつを倒すか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る