第8話 狂気の相手 翼竜
Gyawoooooo
「なんだ?」
いま、今までとは違う鳴き声がした。鳴き声がした方を見ると、500メートルくらい先に鷹くらいの大きさの鳥がいた。
「ふ~。何だ鳥か。」
まてよ。あの距離でこれだけの大きさとなると、本当はもっと大きいのでは。
GYAWOoooooooo
鳴き声を上げ、その魔物、ドラゴンは火球を噴いてきた。
「え、うそでしょ!」
やばい。すぐ逃げたからいいもの、めちゃくちゃ熱い。余波だけでこの熱さ。あたったら最後だ。
「くそ、あと少しだっていうのに!」
Gyaaa.......AAAAAAA!
今度は火のブレスを放ってきやがった!急いで逃げっ!
「おわっ!いてててて。」
崖から落ちたのか。レベルが上がってなかったら即死だったな。なんてったってここは凸凹した岩の上だ。
Gyaaaa?
ん。あのドラゴン俺を見失ってるみたいだな。今のうちに何処か隠れられるところを探していこう。
〜数分後〜
ハァハァハァ、これだけ離れれば、「Gyaaaaaaa」嘘だろ!なんで洞窟の入口に鼻先突っ込んでんだよ!
「けど、これならあのバケモンも攻撃できねぇだろうし。」
『・・・・・・・・・・』何でそんなに俺を見ているのだろうか?すると突然あのドラゴンが体を震わせ始めた。
「おいおい、何をする気だ?」
洞窟の壁が揺れ始め、パラパラと落ちていた小石が5ミリ幅から1センチ3センチついに10センチにもなってきた。まさかこの洞窟を崩すつもりか!?急いでここを離れないとまずいが。
「どこに逃げりゃあいいんだ。」
思わず呟いてしまった俺の言葉をきっかけとしたかのように崩落は激しさを増しついに俺とドラゴンを飲み込んで埋まってしまった。
『フハハハハハ。あー面白い暇つぶしでしたね。まあ、あの男の息子にしては私を楽しませてくれました。殺すより、私の奴隷にしたほうが良かったですかねぇ。フフフフ、さぁ亡骸を回収して剥製にしてあの女神に見せましょうかねぇ。私の命で動いてた、あの下等龍種はゾンビにでもして生き返してあげましょうか。ん、おや?』
ガラ、ゴロゴロ。崩れた洞窟から一人の少年が立ち上がった。
「はぁー。死ぬかと思った。こいつの翼の下に入れてよかったよ。」
そう、俺は崩落の瞬間このドラゴンの翼の膜の下に滑り込んで岩の直撃を避けたのだった。そういう意味ではこのドラゴンのおかげだ。
「さて、お前のおかげで助かったが元を辿ればお前のせいだ。...大本はあの復讐神だが。さて俺がレベルを上げる糧となれ。」
Gyaaaaa...
俺は木剣をドラゴンの鱗と鱗の間に突き立てた
『レベルアップをしました。経験値が入ります。対象狂気のワイバーン。経験知、50000+20000。称号の影響により、5倍されます。経験知350000。』
水沢虹輝:人間
レベル10
レベル11
レベル12
レベル13
レベル14
レベル15
力224
魔力336
魔力量406
速度99
耐久値158
スキル:任意スキル
鑑定スキルLv10、空間魔法Lv10、付与スキルLv10、地図魔法Lv10、鍛治スキルLv10、選択可、選択可
選択可(称号効果により)
パッシブスキル
不死、自殺無効、体温調節
次のレベルまでの経験値120050
称号:異世界人、竜殺し{神の狂気を倒すもの}
竜殺しの称号効果により、取得可能なスキルの枠が一つ追加されました。
選択可能なスキル一覧 火魔法レベル1、水魔法レベル1、土魔法レベル1、風魔法レベル1、毒魔法レベル1
「レベル10越した!」
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