第3話 物質融合

「物質融合?どんな能力なんだ、アイシカ・ナキサハ・・・なんとか。」




『私はアイシカ・ナキサハ・・・なんとかではなく、アイシカ・ナキサハ・ラコーラ・タマナ・オールトです。』




「その名前長いからさ、ニックネーム付けてもいいか?」




『虹輝様が望むなら。基本的に私はサポートするだけであり、その他には干渉しません。』




「よくわかんないけど、じゃあ”サラス”でどうだ?」




『何故”サウス”なのですか?』




「神様の名前から取ったんだ。君は能力についてよく知っている。つまり、知恵なんだ。知恵、知識、に関係のあるのはたくさんあるけど、似合いそうな”サラスヴァーティー”から”サラス”にしたんだ。」




『わかりました。私は”サラス”。虹輝様に尽くすもの。』


「気に入ってもらえてよかったよ。」




『では、物質融合ですが。』




「話いきなり変わったな。」




『簡単に言うと、鍛治の超下位互換で、単なる石や木の枝を、武器に変えます。』




「結構すごそうな能力だけど?」




「鍛治スキルはたくさんの鉄鉱石など材料と魔力さえあれば、スプーンからロケットまで作れます。しかし、物質融合は木と石だけが対象です。」




「だから超下位互換なのか。わかった、集めて来る。結界の近くまで来たら知らせてくれ。」




『了解しました。』
















          ~しばらくして~




















「ふぅ、このくらいでいいかな。」




『充分です。後、30分ほどで結界が壊れるので、休んでいてください。』




「わかった。どのくらいでできるんだ?」




『およそ、15分ほどで、木剣と槍ができます。一つずつできますが、少し材料が余ります。何か、リクエストはありますか?』




リクエストか~。できれば、いつも俺が使ってたあれがいいんだが。




『わかりました。』




「頭の中読むな!っていうか、あれでわかるんだな。」


『えぇ。私は虹輝様の中にいますので。』




「なんか、変な言い方だなぁ。」




”ガンガンガン”




「なんだ!」




『魔物のようですね。急ぎます。』




「いや、丈夫で性能がいいのを造ってくれ。」




『了解しました。』
















『出来ました』

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