第2話 アイシカ・ナキサハ・ラコーラ・タマナ・オールト

ブーン、ブーン。


うるさいなぁ、虫かぁ?ったく、こっちは変な夢見て機嫌悪いんだよ!




『インストール完了。対象……異世界人。堕神 復讐神ノウ゛ェルからのスキル付与。』




は、………まさか夢じゃないのか?




『スキル………鑑定スキルLv10、空間魔法Lv10、不死、付与スキルLv10、地図魔法Lv10、自殺無効、鍛治スキルLv10、体温調節、○○○、○○○、』




スキル……さっきあいつの言ってたやつか!!!!。なんなんだよこれ!確かに俺も小説とかを読んでこんな冒険したいなぁ~って思ったことはあっても俺もう十五だぜ。目を開けてみたくはないが、うっすらと開けてみると…草原!!!雲一つない青い空。二つある太陽。遠くに見える、大きなあり。下には青々とした草と目の前の崖。………。うんうん、これが普通の草原…なわけあるかー!。




『異世界人……ミズサワ コウキ。異世界人の称号により、経験値五倍。スキルの解説……しばしお待ちを。』




「あー、あー、よし、声は出るな。ところでさっきから聞こえているこの声なんだ?」




『私は異世界人の能力の一つ、サポートシステム・アイシカ・ナキサハ・ラコーラ・タマナ・オールトです。』




「長いな、名前。」




『では、スキルの解説をします。』 




無視したよ、こいつ!




『不死、自殺無効、体温調節は、パッシブスキルで不死は病気や怪我で死なない。自殺無効は、下を噛み切ろうが、首を絞めようが、心臓を一突きしようが犯人と被害者が一緒なら死なないというものです。体温調節は、暑かろうが、寒かろうがだいたい外気気温が15~28に感じられるものです。Lv10がついているものは、コウキ様がLv10以上にならないと使えません。○○○は現段階で、使用条件を満たしていないものです。』




なるほどな・・・・・・。




「レベルはどうやってあげるんだ?」




『通常は魔物を倒して、レベルを上げます。しかし極度に何かを…例えば集中をすると集中というスキルが取得します。』




へぇ、なるほどね………?はぁ??魔物!倒す!できるか!!!


「あ、でも集中すればスキルは手に入るって言ってたし、『追加します。それを行いスキルを得ようとしても、攻撃スキルは手に入りません。』………ま、まぁ魔物なんて倒さなくても『このあたりで不用意に動いたら、攻撃されます。』……。」




無理ゲーだな。




『この場所で襲われないのは、結界が張ってあるからです。』




結界?




『はい。転移したものが魔物が1000体以上半径十キロメートル以内にいる場合に5時間持続されます。結界は、半径十メートルです。』




「このあたりの魔物って言うと?」




『およそ、ゴブリン100体ほど、ゴブリン・アーチャーが15体ほど、ゴブリン・マジシャン20体ほど、ハイ・オーク5体、リザードマン27体ほど、ウィスプ60体ほど、ラット750体ほど、ワイバーン15体ほど、ドラゴン1体、他スライムです。』




「何でこ・ん・な・に・いるんだ?」




『たくさんの推測がありますが、確率が高いのが、復讐神ノウ゛ェルが確実にコウキ様を殺すために集めたと思います。ただ、ドラゴンはもともといたもので、現在冬眠状態です。』




「じゃあ、そいつ倒せばいいんじゃない?冬眠状態なら、鈍いだろうし。」




『無理です。』




「え。」




『無理です。』




「ちょ。」




『無理です。今のコウキ様が言っても威圧だけで死にますし、冬眠してても気付かれます。』




「じゃあ、どうすればいいんだよ。」




『他にどうしようもないので、このあたりの木の枝や、石を集めてみてください。』




「なんで?」




『異世界人の能力の一つ、物質融合を使いましょう』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る