第2話 魔法とは??
「わ、私はグリシア、これは一体??」
グリシアは内心穏やかじゃなかった、
さっき炎の怪人を打ち消した魔法なようなもの
あれはなんだったのか??私に魔法の素養は無いはずだ、、、
「細かく説明するとだな、、」
とユーイチが混乱しているグリシアに事の説明をしようとしたその時
びゅーん!!
と火の玉が飛んできた
ユーイチは、すかさず
「水よ守れ!」
と唱えた、するとユーイチとグリシアの周りに
魔法陣が展開され薄い水の膜のようなものに二人は覆われた、火の玉はその水の膜にぶつかると消え去った。
「もう、追ってきたのかめざといな、、」
とユーイチは怪訝な顔をした、火の玉が飛んできた方を見ると吊り目で歯がギザギザの素行の悪そうな青年が立っていた、、
「太陽の雄叫び よぉ、俺がせっかく魔法を仕掛けて
見つけた花束を渡してくれないかぁ???」
とつり目の青年は恐らくユーイチに向かって言い放った
「月の嘆きよ あいにく、見つけたのは私でね、
貴様の様な街を犠牲にする輩には渡したくはない」
とユーイチは返した
「まぁ、そうだよなぁ、じゃあ力ずくになるよなぁ
いいのかぁ??俺にはグラシの花弁があるんだぞ??」
とつり目の青年は手に握っていた花の花弁を見せて言った
「その花は脅威だが、私の本当の魔法にバグ魔法が叶うとでも??」
「やってみなきゃなぁ分からんだろぉ??」
とグリシアを置いて二人はバチバチと会話を進めている、グリシアは少しムッとなってこう切り出した
「街の人たちの迷惑になる!!魔法の決闘は街の外でやってくれないだろうか??」
「「、、、、、。」」
二人は状況の分かっていないグリシアの言葉に唖然とした。
「ぶぁははははっ!!!これは傑作だぁこの花束
自分の状況を分かっちゃいねぇなぁ!!
まぁいい、今そのギザな水魔法使いから解放してやるよぉこの ミキサ がなぁ!!」
とミキサと名乗る青年は持っていたライターの火をつけて投げた、ライターの火は大きくなり
巨大な炎の怪物を生み出した、炎の怪物は水の膜に向かって思いっきりパンチをしている、それも一発でなく何発も、ミキサの持ってる花に共鳴して炎の怪物の攻撃は強くなっていく様だった、、、
「なんて、威力だ、、この水の膜が崩れそうだ」
とグリシアは少し怯えて言った
「ふむ、たしかにそうだな、周りに人も多いしこちらの部が悪い、、ここはひとまず退散しようかね」
とユーイチは魔法陣を再び展開すると突然水流が二人を襲った!
「わ!!あぁぁぁぁ」
涼しい顔をしてるユーイチと対照的にグリシアは驚いて気を失った、、、
「チッ、逃げられたか、、」
とミキサはバツが悪そうに言った
水流の後に二人の姿は無かった、しかしミキサは
ニヤッと笑って
「まぁ、いいやぁ、あの花束、自警団の服着てたよなぁ、いいこと思いついた♪」
と言った。
「グリシア、、、グリシア、、、」
遠くから私を呼ぶ声が聞こえる、、、
この声は姉さん!!
グリシアは、はっと、目を覚ます
「ようやく、お目覚めか花束よ」
とグリシアの隣に座っていたユーイチは言った
グリシアは自分の状況を確かめた、
自分が今まで寝てたのは四角い水で囲まれた
街の上!?
「驚いた、、魔法というのはこんなこともできるのか、、、」
グリシアは驚きながら言った
「いかにも、しかしこの様な結界を張れる魔法使いは、そうそういないだろう、、、またこの結界は
私が許可した者しか見えないし入れない、ゆえにあのミキサという月の嘆きの手先に見つかることはまずないだろう」
とユーイチは回りくどく答えた
グリシアはユーイチに疑問をぶつけた
「ユーイチとやら、花束とはどうゆう意味なんだ??どうやら私のことを指している様だが??」
その質問対してユーイチは少し考えて
「君は、魔法というものの仕組みを知っているか?」
とグリシアに質問した
「魔法、、あの火や水を出した、あれのことか?」
それを聞いたユーイチは なるほど、、と答えると
こう続けた
「この世界には2種類の魔法がある、
ひとつは太古より存在している本当の魔法、、、
私の使っている魔法陣が出て発動する魔法だ、
もうひとつの魔法は、バグ魔法と呼ばれる魔法だ」
「バグ魔法??初めて聞いたぞ?」
とグリシアは首を傾げた
「それはそうだろう、バグ魔法という名称は私たち魔法使いの間での呼び名だ、今使われている一般的な魔法をバグ魔法という」
「バグ魔法と本当の魔法は何が違うんだ??」
とグリシアが質問すると
「対価だ」
とユーイチは答え、こう続けた
「本当の魔法はいわゆる無条件の奇跡のことをさす、だがバグ魔法は違う、バグ魔法とは世界の理に介入してバグを起こすことによってムリやり奇跡を起こす、そしてその対価は理を曲げるということだ」
「理を曲げる??」
とグリシアは質問した
「そうだ、理が曲がり続けると世界のルールがめちゃくちゃになる、簡単に言うと世界が崩壊する」
「!? バグ魔法、、一般的な魔法というのはそんな危険なものなのか」
とグリシアは思わず声を上げた
「そうだ、そして大抵の人間はその事実知らずにバグ魔法を使っている、このままでは世界は崩壊してしまうだろう、、、、しかし対抗手段はある」
とユーイチは言った。
「対抗手段、??」
「そうだ、それは君のことだ花束」
とユーイチは遠くを見て答えた
「私が対抗手段??しかもそんな世界レベルの話の??というかその花束というのは結局なんなのだ??答えてくれ」
とグリシアはユーイチに言った
「これは、失礼、花束とはバグ魔法や世界に蓄積されたバグを相殺できる魔法使いのことを言う、
君にはその力が備わっている、さっき炎の怪物を消した時に確信した」
というユーイチの言葉にグリシアは
私にも魔法の素養があっただと、、、
でも私は姉さんを奪った魔法を許すことはできない、、だがこのユーイチという男が言うには私の力がなければ世界が崩壊してしまう、、
こんなこといきなり言われて私はどうすれば、、、
と考えてると
ぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
と巨大な火柱が街の中心から上がった
ユーイチはグリシアに向かって
「やれやれ、ミキサという男には落ち着きというもが欲しいものだな、私はあれを収めに行く、、、またあの男は花弁を持っている、花束の君にも協力してほしいのだが、、、」
と頼んだ、グリシアは少し考えて
「はっきり言って花束のこと魔法のことは私はよくわからない、、だが私は新米だがこのヴァキンネスタの自警団の一人だ、街の危機に立ち向かわないわけにはいかない」
と答えた
「結構な勇気だ」
とユーイチはグリシアを褒め称えたそして
「私の目的は花束を守ること、やつの目的も花束だ
行くぞ」
と言って二人は水流に呑まれた
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