竜呑ウーガの死闘Ⅱ⑪ かくして少女はすべてを望む



 それは、ウルが黒炎砂漠から帰還して何度目かの宴会の時だった。


 その日は丁度エシェルは仕事が重なって、参加できたときには潰れているものも何人か出たが、ウルだけは特に顔色を変えることも無く淡々とグラスを空けていたので、エシェルとしては嬉しかった。

 丁度その日は、彼に聞いて欲しい話があったのだ。


「邪霊のコントロールが、少し行き詰まっているねえ……それを俺に?」

「うん……その相談に」

 

 相談、と言っても、精霊と殆ど関わることの無い、名無しのウルに対してこんなことを言ったところでどこまで解決に繋がるかはわからなかったし、実際、エシェル自身もこの相談が解決に繋がると本気で思っていた訳ではなかった。

 つまりこれは単なる愚痴を聞いて欲しいというだけの話である。


「まあ聞くよ。ペリィ、ツマミって残ってたっけか」

「あるけどよお、ウルよぉ、お前精霊の話とかわかんのかぁ?」


 だが、それを横目に聞いていた元、”焦牢”の囚人ペリィはやや呆れたようにそう言って、ウルに酒瓶とついでにツマミを渡した。

 アッサリと、ウルへの相談が見当外れであることを突かれ、エシェルはやや顔を俯かせる。対してペリィからつまみを受け取ったウルはそれを一つ囓りながら、首を傾げる。


「分からんが」

「わかんねえのかよ!?なんで聞くんだよぉ」

「話を聞く分には困らん」


 ウル好き!!!

 と、叫び出さないようにエシェルは我慢した。ペリィはエシェルの挙動不審に気付いたのかやや呆れた顔をしていたが気にしない。彼女が話を聞いて欲しいのはウルなのだから。

 それに、精霊、邪霊のコントロールが少し行き詰まっているのは本当だった。


「で、どんな感じなんだ」

「どんな感じというか――――」


 ウルが一時黒炎砂漠に幽閉されてからと言うものの、エシェルは多忙な仕事をこなす最中、邪霊ミラルフィーネのコントロールに全力を尽くした。鏡と簒奪。二つの力が危うく混じり合った常識外れの力を、コントロールするために全力を尽くした。

 そして、鍛錬の成果も相まって一定の成果は得た。本来であれば複数の精霊の力を同時に併用しなければ発現が難しい【転移】の力を獲得できたのは間違いなく快挙と言える。


 だが、スムーズに事が進んだのはそこまでだった。


 それ以降の成長、と言うか、精霊の力の開拓は上手くはいかなかった。と、いうよりもそれ以上精霊の力を使おうとすると、【ミラルフィーネ】の意思が強くなりすぎるのを感じたのだ。

 簒奪の望み、願い、意思、腹の中が真っ黒に染まるような感情が溢れてくる。止まらなくなる。丁度、陽喰らいの時、意識を失いながら夢うつつの中で覚えていた感情にグングンと近付いていく。


「でも、大丈夫かなって。力を、セーブしたままで、いざ必要になったとき使えなかったり、もし万が一暴走したときの対処の仕方が分からなかったら不味いだろうし……」


 と、そこまで話すのに相当なぐだぐだとした会話を続け、ようやく本題へと至った。途中まではペリィも話を聞いてくれていたが、耐えきれずに既に机に突っ伏して眠っている。

 無礼とは思わない。重要でも無いのに同じ内容を何度も繰り返すすごいぐっだぐだした会話だった。真面目に話を聞いていたウルが奇特なだけだ。


「邪霊の意思が流れ込んでくる、か」

「うん、出来れば、なんとか抑えたいんだが」

「抑える、な」


 ウルはグラスに酒を注いだ。紫色の葡萄酒が注がれる。それを眺めがながらウルは小さく言葉を零した。


「否定しない方が良いかもしれない」


 はて?とエシェルは彼の言葉に疑問する。

 その対応は、発想に無かったと言うよりも最初から除外されていた。何せエシェルが抱えている精霊は邪霊であり、恐るべき力と、邪なる意思を持った紛れもない危険な生命体である。そもそも存在自体許されないという前提がエシェルの中にもあった。だからこそ、否定抑制の手段を探っていたのだ。


「暴走したら相手を殺してでも、奪おうとするんだぞ」

「奪おうとする理由は?」

「理由?」


 更にウルは問う。それはまたエシェルにとって不思議な問いだった。

 精霊の意思、願いをくみ取ろうとする発想自体エシェルにはなかった。エシェルだけではなく、イスラリアに住まうほぼ全ての人類もそれを有してはいないだろう。精霊は不可侵の神秘という前提がある。

 精霊憑きの妹がいるウルだからこその発想なのだろうか、と思いながらエシェルは話を更に聞いていく。


「これは、プラウディアで孤児院やってるじいさんから聞いた話なんだがな。相手と親しくなるなら、相手の話はちゃんと聞けって」

「話を、聞く」

「そして相手が間違っていても、否定すべきではない」


 一つ目のウルの意見は理解できた。ヒトと親しくなる上での基本的なやり方だ。だが、二つ目の意見には少し、疑問が芽生えた。


「ひたすら甘やかして、優しく宥めろっていうの?」


 相手の言動を全肯定するならば、確かにそれは相手から気に入られる事は出来るだろう。だが、そんな風に媚びを売ってもエシェルの状況は改善しない。ミラルフィーネの暴走、悪感情を抑制したくて今こんなに苦労しているのだから。


「いや、少し違う」


 エシェルの反論に、ウルは怒ることは無かった。恐らく、そう返されると予想していたのだろう。あるいは、自分もまた、同じような疑問をその”孤児院経営者の老人”にぶつけたことがあったのかも知れない。


「道理と違っても、それを相手が必死に訴えているなら、その言葉の奧にはきっと相手にとって大事なことがある筈だ。その結果の行動が間違っていても、一番根源にある「大事」は否定してはいけない」


 エシェルは不意に、“衛星都市ウーガ”での騒動を思い出した。

 その時自分は、必死になって現状を変えようとして無茶苦茶をした。天陽騎士としての立場を大きく逸脱したような越権行為を繰り返して、無理矢理ウル達をウーガを巡る騒動の舞台に巻き込んだ。

 あの時の行動は間違っていたと今なら確信が持てる。愚かしい暴走だったと。だがウルはあの時、自分の暴走に巻き込まれ生存のために模索しながらも、エシェルの願いそのものまでは否定しなかった。

 此方の話を何度も聞いて、それ以上悪い方へと行かないようにと出来る範囲で手をのばしてくれた。何度も。


「寄り添って、汲み取って理解する。行動を正す時、相手の「大事」を尊重するために」


 彼を好ましく思えたのはその為だ。彼がただただ、優しかったからではない。


「価値観が根本的に違っていたり、病で心が砕けていたり、必ずしも通用する理屈じゃあないが……これはコミュニケーションの基本中の基本で、奥義だ。応用は利く」

「鏡の精霊にも試してみる価値はある……?」

「抑圧と否定で相手を変えるのは、長続きはしない。あとで歪む」


 これまたエシェルには身に覚えのある話で、耳が痛かった。かつてのウーガの騒動で、一つだって自分の望む方向に行かなかったのは、ウルの言った抑圧と否定を振り回そうとした癖に、力が弱かったからだ。当時、それを振り回されたジャインからすればさぞかし鬱陶しく思われていたことだろう。彼が自分を見捨てたのも当然の理だった。

 そして、その事を当てはめて考えれば、今自分がしていることは当時と変わりないと気付くことが出来た。強大なる鏡の精霊を相手に、力で抑圧し、否定しようとしている。これでは、上手くいくはずが無かった。


 あと、問題があるとすれば


「私に、出来るだろうか」


 今日まであらゆる失敗をしでかしてきた自分に、いきなりそんな小器用な真似が出来るのか、少しも自信がなかった。だが、ウルはそんな自分に笑いかけた。


「やってみて、それでもダメなら俺達がフォローするさ」


 わあい好き!と、エシェルがウルに飛びついて、結果机がひっくり返って眠りこけていたペリィが酒をひっかぶって色々と片付ける羽目になったのだが、それは別の話だ。




              ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

              ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

              ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 気がつけばエシェルの意識は闇の中にあった。

 この場所のことは覚えている。自分の内側だ。自分の魂の奥底に違いなかった。


 ミラルフィーネに主導権を奪われかけている。エシェルはその事実に歯がみした。


「でも、まだ……!」


 だが、顔は伏せなかった。諦めるわけにはいかなかった。それだけはするわけにはいかなかった。それをした瞬間ウーガの、仲間達の最後が確定する。それだけは認めるわけにはいかないのだ。


「ミラルフィーネ!!!」


 闇の中へとエシェルは叫んだ。

 戦いの最中、力を引き出すための呼びかけでは無かった。自分の内側にいる隣人への呼びかけだった。鏡の精霊そのものへの対話だった。今日まで一度も成功しなかったが、それでも諦めずにエシェルは叫ぶ。


「貴方は何を望むの!!どうして奪いたいの!!!」


 そう叫んだ瞬間、エシェルの視界が揺れた。


「…………ッ!?」


 正確には、闇が濁流のように流れ込んだ。

 何が起きたのか分からない。あるいは外で自分が死んでしまったのではないかとも思ったがそうではない。流れ込んでくる闇がエシェルに流れ込み、それを悟った。


 ――ちょうだい 


 幼い少女の声が聞こえてくる。だが、ただ幼いだけではない。聞こえてくるその声は、誰であろうエシェルと同じ声だった。


 ――ちょうだい、ちょうだい、ねえ、おねがい。みんなちょうだい。


 これは、ミラルフィーネの声だとエシェルは理解した。

 ミラルフィーネの感情が、洪水のように溢れてくる。エシェルが何も考えられなくなるほどの膨大な感情だった。到底一つの存在が抱えられるものではない。わかりきっていたが、人類とは根本的に違っていることを今更にエシェルは思い知った。

 ましてや、相手は邪霊として歪んだミラルフィーネだ。膨大な悪感情によって、本来の有り様すらも変わってしまった。


 怖じ気が心に浮かぶ。それをまるで反映するかのように身体が押し返される。このまま闇に飲み込まれてしまったら、そのまま二度と浮き上がってはこれないだろうと言うことが直感で分かった。

 だが、ソレではダメだ。なんとしてもこらえなければならない!

 藁にもすがるような思いでエシェルは視線を死に物狂いでさまよわせる。そして――


『キぃーーー!!』


 妖精が闇の濁流に吹っ飛ばされているのを見つけた。


「んんん……!?」


 大罪竜プラウディアだった。





              ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





 ソレは正確に言えば大罪竜プラウディア“知性体”――――の、断片だった。


 大罪竜、月神の断片達に残された知性体、方舟への対策手段が殆ど無かった初期に創り出された苦肉の策。【月神】を、当時生存したまま魔界に到達することができなかった人類に代わって、神の力を操るため力そのものの形を変えて生み出された“人類の代行者”


 その大本は二人の王達に喰われ、月神へと還った。

 ミラルフィーネの内に残ったそれはほんの欠片だ。

 だがそれ故に【月神】の“召集”からは逃れ、隠れ潜んだ。


 大本が抱えていたもの。畏れ、怯え、恐怖、死への忌避、それ故の必死。それらの感情がプラウディアの欠片を逃げ隠れさせた。そういう意味では、底なしの器とも言えるミラルフィーネの少女はうってつけだと言えた。見事プラウディアは隠れ果せた。【天祈】の封印をも結果として利用する形で、自身の安全を確保した。


 問題があったとすれば、自身の力をミラルフィーネに奪い尽くされてしまったことだろうか。


「なんでお前の方が恐ろしい存在の筈なのに飲み込まれてるん、だ!!!」

『キィ……!!』


 エシェルはそんなプラウディアの欠片を胸元に抱えながら叫んだ。


『キィィ!!』


 胸元で抱きしめたプラウディアは叫ぶ。実に弱々しい。本来世界を蝕む筈の大罪竜がこの有様だ。勿論そうしてしまったのは自分の内側にいる存在であるという事実は度しがたいが、しかしもう少しなんとかなってくれないものか。


 だが、今はそんなこと考えている暇は無い。


「状況は分かっているだろう!!このままだと皆死ぬ!私たちも死ぬ!!」


 プラウディアとの意思疎通もろくにむすばれていない。

 だけど、その身体から感じ取れる怯えだけは、エシェルにとって身近で、わかりやすい。生きたい。怖い。戦いたくない。原始的なその本能。虚飾で自分を覆い隠して、必死に出さないようにしているその弱音は、彼女にとってとてもわかりやすい。だから言うべき事はすぐに分かった。


「死にたくないなら、手伝え!!!」

『――――――ッ』


 次の瞬間、エシェルの背から黒い翼が伸びた。その翼でもって、エシェルは目の前の黒い濁流を切り裂き、奥へと飛び込んだ。 




              ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




 鏡の精霊は棄てられた。

 理由は危険だったからだ。やむを得なかった。多くを救うために棄てられた。


 勿論、それは仕方の無いこと。


 道具はさびる事もある。壊れることもある。単に不要になることもあるのだ。同じ道具をずっと使い続けることなんてできる訳がない。この世の全てはいずれそうなる定めだ。廃棄は間違いでは無かった。


 悲劇だったのは、廃棄されて終わらなかったこと。

 信仰で歪み、本来のありようから変わり果ててしまったこと。


 機能を体現する道具のままでいられればよかった。だが、そうはならなかった。歪み、形をかえ、畏れとなった。最早形容しがたい代物へと変わったのだ。


 精霊でも無い。竜でも無い。人類でも当然ない。

 同類は存在しない。鏡で相手の姿を模したとて、同じではない。

 この世でたった一つの存在となった鏡の精霊は、自分がかつていた星空を見上げる。


「――寂しいの?」


 自分の姿を模したミラルフィーネに、エシェルは声をかける。

 黒衣のドレス、自分と同じ姿をしたミラルフィーネはこちらを見つめる。まさしく鏡写しのように、自分と同じ姿をしたミラルフィーネはクスクスと笑った。笑って、


 ――ちょうだい?


 泣きながら、言った。


「独りだから?足りない分を埋めたいの?」


 鏡の自分はその言葉に、首を横に振った。


 ――うめるだけじゃ、たりないわ


 彼女は泣きながら、笑う。


 ――もっとほしいの、すべてがほしいの!


 悪感情に歪められた鏡は、最早元に戻ろうなどとは思ってはいない。望むのは一つ。


 ――満ち足りるだけの全てが、欲しい!!!


 あらゆる全てを彼女は望んでいた。

 そこにつつましさなんてものはなかった。

 彼女はひたすらに、自分を満たす全てを望んでいた。

 生まれた歪など最早気にもとめていない。紛れもない災禍に等しかった。


「…………ああ、そうか」


 だが、その言葉を聞いて、エシェルは


「本当に、そうか、本当に……!」


 認めざるを得なかった。受け入れざるを得なかった。

 鏡の精霊は、ミラルフィーネは、人類とまるで違うこの存在のその根本は――


「私たちは、気が合うな!!!」


 自分と、あまりにも近しかった。


「足りない!!!」


 ありきたりな幸せでは足りない。

 全ての災難から逃れて、慎ましく生きていくだけでは足りない。

 大事な友達に責任を押しつけて、見て見ぬふりをして幸せを貪ってもまだ足りない。


 欲しいのだ。全てが欲しいのだ!!!


 完全無欠のハッピーエンドでなければ、とてもじゃないが満足できない!!


 だから自分はここにいる!!!


「だから、その為に!!」


 ――だから、その為に


 鏡から伸びた手を、少女は重ねて手に取った。

 それは最早同情ではなく、同化に等しい。

 ありうべからず生まれた特異なる存在は、同じく特異なる器を持った少女と重なった



              ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 竜吞ウーガ勢への攻撃を仕掛けた二体の竜の片割れ

 白銀の眷属竜は、ウーガという存在が母にとって大事な存在であることを理解していた。


 ――脅威となるならば、対象を破壊してもかまいません。


 優しき母はそういった。

 無感情に無表情に淡々と、必要故にそうしろと言っていた。だけどソレが彼女の魂を傷つけている事を眷属竜は知っている。そして彼女は、もしも自分が敗れたら、自らそれを実行するだろうと理解していた。

 彼女は最早止まらない。止まれない。この世界全てを滅ぼしてでも突き進む。そうあろうと自分を定義している。


 だから、自分は敗れるわけにはいかないのだと眷属竜は決めていた。


 自分が負ければ、死ねば、彼女は自分の手でこの場所を滅ぼし尽くす。

 それがどれほど彼女の心を、魂を痛めつけるのか容易に想像がついた。それをさせるわけにはいかない。母を護らねばならない。その為に自分はここにいる。


 なんとしても自分がこの場所を破壊する。


『AAA――――!!!』


 その決意で眷属竜は銀糸を手繰る。

 無数の刃が形をなす。強欲の竜との戦いで猛威を振るった刃の結晶を無数に創り出し、旋回させる。動きが止まった少女と、その周囲をフォローしようと旋回する戦車と戦士、全てに狙いを定める。

 穿ち、砕き尽くす。高速の刃は一瞬にして飛びかかり――――


「【ちょうだい】」


 だが、次の瞬間、刃は消え去った。


『――――――!?』


 眷属竜は動きを止める。

 母が作りだした眷属竜は高い知性を有していた。故にその異様に即座に気がつく。少女から放たれていた力が、異様なまでに跳ね上がったのを。周囲を旋回する鏡の精度が、跳ね上がった。目にもとまらぬほどの速度で飛ぶ刃が、全て奪い尽くされるほど。


「【ねえ、ちょうだい】」


 アレはなんだ?

 ヒトではない。精霊でも無い。竜ですら無い。

 この世の全てから外れた存在が、揺らめき動いている。


「【あなたの すべてを】」


 黒衣を舞わせ、竜の翼を羽ばたかせ、冠をうごめかす。

 掌をまっすぐにこちらへと掲げた少女は、こちらへと命じた。


「【私に寄越せ!!!】」


 同時に、周囲に発生した鏡が無数に分裂した。

 エシェルの周囲に等間隔に発生した鏡は、螺旋を描くが如くに回り、巡り、そして次の瞬間花開くように拡散し、周囲の全てを食らいつくし、竜へと殺到する。


『AAAAAAAAAAAA!!!!』


 死を直感した眷属竜は、その恐怖を振り払うように叫びながら咆哮を解き放った。

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