第七章E

チャプタ―41

すると、漆黒の太陽の中から、鳥の姿をした破壊神「ゲマトリスク」が出現した。

「キエーッ。」

ゲマトリスクは、幻衝力と気と魔力を同時に吐き出した。

「ウワーッ。」

正義の味方達は、様々な技を駆使したが、歯が立たないどころか、ゲマトリスクをパワーアップさせてしまった。

「キエーッ。」

ゲマトリスクは、無属性の巨大な竜巻を無数放った。

「ウワーッ。」

ゲマトリスクは、全身から、破壊の波動を放った。

俺以外の正義の味方達は、全員気絶して倒れた。

「そ、そんな・・・。」

チャプタ―42

「激。我と手を組まないか? 破壊は、とっても楽しいぞ。」

「俺には、さっぱり、理解らねえな。だが、これだけは、言える。

 絶対にてめえを倒すって事をな。」

「ほざけ。」

ゲマトリスクは、俺を突っついた。

「ウワーッ。」

「クククッ。さあ、我と共に滅びようぞ。」

「消滅するのは、てめえだけで充分だ。アークプロミネンスクラッシャービクトリィー。」

俺は、ブレードギラーに、全ての幻衝力と気と魔力を注いで、ゲマトリスクに突き刺した。

「キエーッ。」

チャプタ―43

「脚、幻、衝ーーーっ。」

俺は、飛び上がってから、一回転し、フルパワーの蹴りを決めた。

「こ、これが、正義の力か。何と素晴らしいものなのだ。こ、このゲマトリスクが、

 貴様ごときに敗れるとはーーーっ。」

ゲマトリスクは、大爆発して、完全に消滅した。

そして、暗闇が消え去り、晴天となって、空に綺麗で大きな虹が出た。

エピローグ チャプター1

ここは、署である。

俺は、ソファーで眠っていた。

そこへ、天衣と烈香がやって来た。

「ねえ、激。見送りに行かなくて良いの?」

「ああ。また、いつの日にか逢える。だから、気にしてはいないさ。」

「もしかして、今夜もピザ?」

「毎食三食、ピザとコーヒーだけだ。」

そこへ、空がやって来た。

「激。正義の味方達は、全員治療済みだ。」

「それは、良かった。」

「そんな事より、激。行くぞ。」

「何処へ?」

「成田空港だ。」

俺と空は、パトガーに乗って、空中から、成田空港へ向かった。

チャプタ―2

ここは、成田空港である。

そこには、美佐と明一が居た。

「激。来るかな?」

「来るはずや。親友やからな。」

「信じて待てって事ね。」

「いや、友情だけがあいつのとりえやからな。」

「それは、言えてる。」

チャプタ―3

俺達は、成田空港へ辿り着いた。

「美佐。明一。これから、何処へ?」

「私は、ここの国へ行くんだ。」

「そんでもって、わいは、宇宙や。」

「宇宙か。きついぞ?」

「ああ。そない事は、承知の上や。」

「二人とも、気を付けてな。」

「それじゃ、行って来るね。」

「激。この街は、お前に任せたで。」

美佐と明一は、出国した。

「それじゃ、俺も。」

「空。お前もか?」

「他の国にも、患者は、居るからな。」

空も、出国した。

チャプタ―4

「もう、そろそろ、戻るとするか。」

俺は、喫茶店で、ピザを食べて、コーヒーを飲んで、支払いを済ませてから、

パトガーに乗って、署へと戻って行った。

チャプタ―5

激と様々な正義の味方達の活躍により、平和は、戻った。

その後、激が何処へ行ったのかは、誰にも理解らない。


 


                         ―完―


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