第17話
「いや、え?」
何を言ってるんだこの人は?
芸能人が簡単に連絡先なんて交換したら危ないだろ
「あ、あの、違います。決して怜様の連絡先がほしくて言っているわけではありません」
「はあ」
「あの怖い人達をご覧下さい」
そう言って姫乃さんがそらした目線の先にはさっきからこっちを見てニヤニヤと笑っているこのクラスの女子がいた
「あ、あの人達にですね、『あいつの連絡先をゲットしないと酷いことするよ?』って言われたんです」
「あー、なるほど」
「はい!どうかお願いします」
「いや、連絡先の交換は全然いいですよ」
「ほんとですか!?」
「はい、どうぞ」
そこから俺たちはケータイを出し合い連絡先を交換した。
「ほ、ほんとに怜様の連絡先ゲットできちゃった!たまにはあの人達にも感謝しないといけませんね」
「え?なんか言いました?」
声が小さくて聞き取れなかったな
「い、いえ!こっちの話ですのでお気になさらずに」
「そうですか」
「はい!じゃあ、ごゆっくりなさいませ、ご主人様!」
「は、はい」
大丈夫か?あの人
最後の方なんかウインクまでしてキャラ壊れてたけど
「怜!次の展示行こうぜー」
「わかった」
「次はどこに行きますか?」
「ご飯は食べたし、見るだけなのがいいな」
「わかりました。2年1組が天体に関する展示をしているらしいので、そこに行きませんか」
「オッケー」
そんなこんなで2年生の展示を周り終えた俺たちは、いよいよ本番の文化祭2日目に突入するのであった。
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