クマ娘キューティーファイト

最終話 決着と温泉

　足柄山カップ、ポーラと金太のペアは順調に勝ち進みついに決勝に辿り着いた。

　「いよいよ決勝だね、ポーラ♪」

　「はい、勝ったら温泉旅行楽しみです♪」

　「ゴ、ゴールは世界王者だからね？」

　そんな事を言いつつリングに上がるポーラ、対戦相手はヒグマだ。

　茶色のショートボブのでっかわ美少女、勝負服は白のスポーツブラに白の廻しと相撲スタイルのクマ娘だ。

　「そっちも相撲が得意らしいけれど、負けないよ♪」

　「望む所です♪」

　互いに見合い軽く言葉を交わす、そして試合開始のゴングがなった。

　互いに突進しぶつかり合うポーラとヒグマ、力と力がせめぎ合う。

　「かち上げが得意らしいけれど、私は沈まないよ♪　スキル発動、羆嵐っ！」

　ぶつかり合いから羆がスキルを発動、猛烈な張り手の嵐がポーラを襲う。

　リングの端へと吹き飛ばされるポーラ！

　「来るよ、ポーラ！」

　金太の声が届いたのか、素早く持ち直す。

　「ミンミンさん、あなたの技を盗みます！」

　　突進して殴り掛かる羆の一撃を、ポーラが肘を上ゲて受けてからの受けに使った腕の拳を振り下ろす鉄槌で反撃。

　「そんなの喰らわないよ♪」

　だが、ポーラの鉄槌は羆に止められてしまう！

　「まだまだです！」

　ガラ空きになった羆のボディーに空いている拳で突きを入れるポーラ！

　「がふぅ！」

　悶える羆に歩を進め、突いた拳の方の腕で追い打ちの肘打ちで吹き飛ばす！

　フェイントからの連続技、猛虎硬爬山（もうここうはざん）によるカウンターだ！

　「スキル発動、ポーラーエクスプレス！」

　羆をリングの端へと弾き飛ばし返してからスキルを発動するポーラ。

　冷徹なるシベリアの突進が、よろめいたヒグマを襲う！

　ポーラの体当たりを受けてダウンしたヒグマは、完全にKOされたのだった。

　「勝者、ポーラ♪」

　審判のジャッジが下り、ポーラが個人戦で優勝した♪」

　「やったよポーラ、優勝だ♪」

　「やりました、金太さん♪　温泉デートです♪」

　ポーラと金太が抱き合う。

　「おほん、優勝おめでとう♪　開会式でも言いましたが、全国大会もある事を忘れずに温泉旅行を楽しんできて下さいね♪」

　「はい、勿論です♪」

　「ハワイでも、金太さんとデートしたいので頑張ります♪」

　「うんうん、私もラブラブっぷりでは負けてられないわね♪」

　閉会式の商品授与で、ツキノワ支部長から注意を受けたポーラと金太。

　この後二人は温泉旅行も乗り越えて、無事に全国大会へと駒を進めるのだがそれはまた別のお話。

　キューティーファイトに青春を賭けた、クマ娘達の熱き戦いは終わらない。