第8話 魔素暴走
狼子「ってことなので原因は魔素暴走だと私は考えています。」
スプラウト「なんか最初来たときとは全くの別人みたいだな。」
狼子「反応するとこそこですか!?」
レジネス「まぁこいつはそういうどうでもいいことしか話さない間抜けだから…」
スプラウト「その言葉、そっくりそのまま返させていただこうか?」
レジネス「あっ結構です」
スプラウト「拒否られた…!?」
スピカ「で、東方の被害がどうのこうのは耳にしているのか?なければこのまま西方に向かって元凶を潰しにいくが。」
狼子「東方の被害についてはあまり聞いてないですね。ごくまれに起こるみたいですがそれも自然のやつっぽいです。」
スピカ「なるほど。ってことはこのまま西方に特攻して良さそうだな。」
狼子「ですです。」
狼子「それじゃ行きましょうか。起こる場所はまとめてあります。一番可能性の高い場所に向いましょう。」
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ということで、一番頻度が高い街、アクスヴェルにやってきたよ!ここは水の街って感じかな?
スプラウト「ここはアクスヴェル。第三世界で最も大きな街の一つで、きれいな水が特徴だ。」
真心「とても魔物の被害を受けそうな街ではなさそうだが。」
スプラウト「警備が強いからな。いままでの魔物大発生も難なくとは言わないが…耐えて来ているようだ。」
銀髪少女「またここでやるんですか…?」
茶髪青年「いつまで経っても落ちないんだ。ここを落とせば後は楽だ。しばらくはここを攻めるぞ。」
こころ「──いまのって…」
スプラウト「間違いなさそうだな。尾行しよう。」
こころ「《念話だよ。ホントにこれ大丈夫?》」
スプラウト「《いや、いつかバレるな。それまで尾行しよう。》」
茶髪青年「レティ、こい。尾行者だ。」
レティ「えぇぇまたですかぁ…?」
青年「一旦逃げよう。煙幕。」
──バレるまでが早ぁい…
レジネス「ホントそれ、バレるまでが早い。」
こころ「あの、ナレーションに入らないで…」
レジネス「おっとすまんよ」
こころ「どうするの…?反応が一般人と変わらなくなったからこれ以上の尾行は無理だよ…?」
スプラウト「おそらくあいつらの話の内容からするとこの近くで魔物大発生が起きる。それを食い止めながら捜索しよう。」
こころ「わかった。」
アナウンス「南区3番警戒区域にて、魔物が大量発生しました。魔物は強力ですので、高レート冒険者以外は避難してください。」
スプラウト「来たぞ!」
スピカ「陣形は2番だ!3番警戒区域へ向かうぞ!」
真心「了解。狼子。2番陣形は円形だ。お前は前を頼む。」
狼子「わかりました。前ですね。」
メイナード「あなた達はこちらへ!危険ですので街の中心へ!あそこには隠密結界をはってあります!」
スピカ「応援だ。《栄光》レート9.10部隊だ。状況を教えてくれ。」
メイナード「え、栄光!?まさか…本当に……」
メイナード「現在被害はほぼゼロ、住民は全員避難完了です。討伐部隊ももうじき到着するので自由に暴れてください。」
スピカ「わかった。…よし、陣形は0番!自由配置だ!」
全員「了解!」
みんながそれぞれの場所に散った。レジネスくんと真心くんが後衛、スピカくんが中衛、私と狼子ちゃんとスプラウトくんが前衛。
こころ「《強弾・光泉》」
とりあえず広範囲を殲滅させてみたけど…でもまぁ数がすごいなぁ…
レジネス「《魔素暴走対策の炎》」
こころ「なにそのTHE安直なネーミング…」
レジネス「しかしお嬢さんよ、魔素暴走には有効でっせ?こいつ。」
──確かに名前に魔素暴走対策って入ってるくらいだしそれくらい強いのは当然か…ただ速さが絶望的だから実戦ではつかえなさそうだね。
スピカ「もらうぞ。《ヘルズライト》」
スプラウト「じゃ、俺も《ヘルズライト》」
そして二人が取りこぼしを狩った。すごいあっさり終わっちゃった。
その時…何か…来た…
スプラウト「ぐ…」
ふ…ふっとばされた…力だったら一番強いスプラウトくんが…しかも…相手は…素手…?
銀髪少女「はぁ…できればこれで一匹仕留めておきたかったのに…これだから高レート冒険者は面倒くさいんですよ…」
さっきの抜けた感じは終わり、全員を緊張感が襲った。
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