第7話 魔物大発生
こころ「9.00…」
真心「上がりすぎだ…」
今までにいたのかな、0.00から9.00まで上がる人。
スプラウト「これで全ての依頼を受けれるようになったな。まぁまずは疲れてるだろうから家に帰ろうか。」
こころ「うん」
──────────────────
こころ「たっだいまー!なんか懐かしー!」
スプラウト「とはいえ二日前だがな。」
こころ「シャワー浴びてきまぁす!」
レジネス「行ってら。…スプラウト、覗きに行かないのか?」
スプラウト「俺を何だと思ってるんだ。」
レジネス「ロリコンモブもやし」
スプラウト「おいこら」
レジネス「間が持たねぇぞ、どうやって尺つなげんだ」
スプラウト「だーーーーーからメタ発言やめろ!」
レジネス「伸ばすねぇ…」
ピンポーン
真心「──この反応は…狼子…」
レジネス「なんだ彼女か?」
真心「ぶっちゃけて言えばそんなとこだな」
レジネス「WAO」
???「すみまーぁぁしんさん!?!?」
真心「上手いこと言ったつもりか。やはりはぐれた後でもそのバカっぷりは健在か。狼子。」
狼子「う、うるさいです!そ、そういう真心さんだっていじわりゅなとこ変わってないです!」
真心「聞き逃さなかったぞ、いじわりゅを」
狼子「うぅ…」
狼子「──こころさんはいないんですか?反応がすぐ近くにあるんですけど…」
真心「風&呂」
狼子「あー…」
スプラウト「真心…そいつは…?」
真心「こいつは狼子、
レジネス「ついに紅一点を脱却したか。」
スピカ「いままで花すらなかっただろうが…」
狼子「真心さんたちはレートって知ってますか?」
真心「知ってるも何も、さっき荒稼ぎしてきたばっかりだ。」
狼子「ってことは真心さんも私と同じレート9.00?」
真心「もち&ろん」
狼子「うわぁ…」
スプラウト「君が西側の大会を優勝してきたことにうわぁなんだが。」
狼子「えっと…西側の方が弱いと聞いたので…」
スプラウト「逆だ逆。西側は猛者しか集まんねえぞ。」
狼子「えっ」
真心「相変わらずのバカっぷり…」
狼子「うるさいでしゅ…っ」
狼子「…」
スピカ「──お前ホントにレート9.00か?」
狼子「……ハイ」
全員「…」
スプラウト「お前も入るか?パーティ。」
狼子「いいんですか?良ければ是非入れてください!」
スプラウト「わかった。入籍の準備をしておくからシャワー浴びてこい。」
狼子「はーい」
レジネス「こうして世界から花はなくなった…」
スプラウト「世界から女を消すな」
狼子「こころさーん?入りますねー。」
こころ「はーい」
勢いで返事しちゃったけど狼子ちゃん?反応が近くなったからもしかしてとは思ったけど本当だった。
それにしてもここのお風呂すっごくおっきい…女湯と男湯で分かれてないのはちょっと謎だけど。多分いままでパーティに女の子がいなかったからかな?
狼子「失礼しまぁ…でかぁ…」
こころ「おっひさー」
狼子「お久し振りです。」
狼子「お風呂大きすぎませんか…?」
こころ「最高峰のパーティだからね、これくらい用意できるんでしょ。」
狼子「前いたパーティも最高峰でしたがこんなに大きいギルド持ってませんでしたよ…」
最高峰のパーティって大きいギルド持ってるイメージだけどな、頼りにされるから依頼が結構くるもん。
こころ「前のパーティってどんな人たち?」
狼子「パーティって言っても私ともう一人の剣士の方とで二人でしたけどね…メイナードって方でしたよ。」
こころ「メイナードくん…」
メイナードくんってあのメイナードくん?でもあの人東の大会にいたはず…私が出たのが東の大会だから…
こころ「背中流すよ。」
狼子「あっありがとうございます」
こころ「狼子ちゃんはメイナードくんからこの世界について聞いたの?」
狼子「はい、四つ巴冷戦の事と最近頻発している魔物の大発生の事ですかね、教わったのは。」
魔物の大発生…?聞いたことないな。騒ぎとかは真心くんやスプラウトくんがすぐ聞きつけるんだけどな…
こころ「それって西方で起きてる事件?」
狼子「一応全国で起こってるみたいですが…主に西方中心に起こっています。」
なるほど、どおりで誰も知らないわけだ。ちょっと聞こう。そして深刻そうだったらスプラウトくんに相談して出動かな。
こころ「狼子ちゃん、その事件の詳細、私がぷしゅぅしないように教えてくれない?」
狼子「いいですよ。ぷしゅぅしないように、ですね。」
狼子「とはいっても全国で魔物が大発生する、だけでそれ以外のことはないんですけど…しいて言えば大発生の前に魔力の歪みが発生することですね。一度だけ目の当たりにしたことがあるので。魔力が大きく歪んだらその近くで強い魔物が大発生、という流れです。そしてそこには銀髪の少女か茶髪の青年が必ずいるという噂です。」
狼子「私が考察するには、銀髪少女か茶髪青年のどちらかが魔力の歪みと魔物の大発生を全国で引き起こしている、と見ています。」
こころ「簡潔な説明ありがとう。ぷしゅぅしなかったよ。」
魔力の歪み…ってことは魔素暴走による魔物の大発生だろうな。魔力の元である魔素を安定した状態から不安定な状態にすることで暴走して魔素同士が結合、歪な魔物が大量発生、っていうのがこの事件で使われてる現象だね。
これができるのは相当強い人だしそこに出てくる魔物も相当強い。もしこれが高頻度で長期間行われるとしたら第三世界は簡単に滅びちゃうかも…
こころ「使われてる現象って魔素暴走じゃない?」
狼子「言われてみれば…魔素暴走っぽいですね…」
こころ「それ状況ヤバくない?魔素暴走がポンポン起これば第三世界結構簡単に滅びるよ…?」
狼子「たしかにそうですね…早く報告しましょう。あと手止まってます。」
こころ「あっごめん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます