第6話 レート決定戦

今日はレート決定戦!レート上げて自由に冒険するためにもしっかり勝つよ!

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こころ「じゃ、決勝で!」


真心「そちらこそ。」


予選は…まぁ簡単だった。戦う様子を伝えてもいいけどつまんないと思う。だから決勝戦の様子を伝えていくね!


まずは準々決勝!ここまで来ると観客も多いね。まぁ各リーグの優勝者がこの決勝戦に来れるから相当強い人しか集まらないもん。さて…相手はどんな人かなぁ…?


メイナード「こんにちは。私はメイナード。対戦よろしくお願いしますね。」


こころ「こちらこそ。私はこころ。対戦よろしくね。」


実況「開始!」


メイナード「では。こちらから…!」


メイナードくんは剣士みたいだね。それも…かなり変則的な動きをとってる。たぶん流行ってる剣術に我流の動きを入れたのかな?かなり洗練されてるからなぁ…


こころ「……」


しっかり動きをみて剣を受ける。まだ防御に徹した方がいいかな?…ただ仕掛けないと相手も来てくれないかも…


こころ「《強弾・光泉》」


カメサーにも使ったけど本来これは高圧の弾幕を放って相手の動きを封じるためなんだよね。


メイナード「《魔力波撃》!」


これは…バレットスラッシュの魔法版…?近づこうとする私を妨害しようと撃ってる。当てようと撃たないあたり上手さを感じるな…相手の思うように避けたら多分そのまま負けだ。


だけど、相手の思う壺になるつもりはない。そのまま近づいて…


こころ「《瞬間光》!」


メイナード「なっ…!?」


まばゆい光を一瞬だけ出す。その瞬間に相手の背後にまわれれば姿が消えたようにみえるね。


こころ「──まだ続ける?」


メイナード「降参です。あなたには勝てません。いずれ私に剣術を教えてほしいものです。」


こころ「大丈夫、たくさん鍛錬を積んだら今の私なんて簡単に超えられるよ。頑張って。」


メイナード「──そうですか。優しいですね。」


さて、準々決勝も勝ち!お次の相手は誰でどんな人かな〜?


ヴァルター「よう。この大会で幼女がここまで進むとは思わんだ。敵が幼女でも関係ねぇ。潰すだけだ。」


こころ「物騒だなぁ…あんまり乱暴な人は好かれないよ?」


ヴァルター「うるせぇ。この世界は強さが全てだ。強えやつが英雄だ。弱えやつは全員敗者だ。」


こころ「私は…強くて自己中な人より弱くても優しくて助け合いができる人のほうが素敵だと思う。」


ヴァルター「はっ。その甘ったるい考えをこの俺様が正してやる。」


実況「開始!」


ヴァルター「喰らえ!」


こころ「あぅ…っ」


重い…ヴァルターくんの大剣は見た目通りの重さだ…しっかり動きも速い…押されてる…!


ヴァルター「《身体強化》」


こころ「うぅ…」


ヴァルター「潰す…!《重複身体強化》!」


抜けなきゃ…!このままじゃ潰されちゃう…!


こころ「《滑面剣》」


ヴァルター「うぉっ!?」


勢いでヴァルターくんの剣は地面にめり込んだ。その隙を逃さず私はヴァルターくんの首に剣を突きつけた。


こころ「まだ続ける?」


ヴァルター「…ケッ…弱え奴に負けるとは…」


こころ「力だけが全てじゃない。それと同様に、強さだけが良さじゃない。」


準決勝も勝った!…だけど次の相手は大体予想がつくんだよなぁ…


真心「来たか。決勝まで。」


こころ「もちろん。真心くんも無敗なんだね。」


真心「俺らに挨拶はいらない。さっさと始めよう。お互いの全力を、出せる限りここでぶつけ合う。」


観客が歓声をあげた。この短期間でそんなに人気の剣士になったんだねぇ…


ちらっと私は観客席の方に目をやった。そこには真剣に観察しようとしてるメイナードくんがいた。…あの人ちょっと好きかも。


実況「始め!」


真心「…」


こころ「…」


お互い見合って沈黙が続いた。その様子を観客は黙ってみている。


こころ「…始めよう。」


そうして、安全を取りながら剣を振った。わずかな隙をわざとつくって斬撃戦に持ち込む。


真心「…!」


真心くんの戦い方は相手の手や足を狙って相手の機動力を奪うのを最優先にして戦う。それに全部威力を捨てて命中を優先してるからいざ敵に回すとホントに厄介だなぁ…


こころ「《朧輝・反応爆破》」

真心「《BS・三飛翔》」

こころ「《弾幕台風》」

真心「《光の剣・一輝》」

こころ「《弾幕捻じれの壁》」

真心「《置き弾転移》」

こころ「《乱反射光》」

真心「《集中濃霧》」


やっぱり強い…ここまで攻めても隙がない生まれないなんて…


実況「時間切れ!勝敗は判定によって分かれます!」


奥の人A「ムリムリ!あんなん判定できないって!」


奥の人B「じゃあなんだ?引き分けか?スプラウトとレジネスの時以来の。」


A「そうするしかないだろ…」


実況「えー…判定の結果…引き分け!」


──もっと判定する人には目がいい人を採用したほうがいいと思うな。


真心「…適当だな…」


こころ「まぁでも一人だけレート下がるとか面倒くさいことにならないでしょ。」


真心「それもそうか。」


スプラウト「二人とも、レート表を見てみろ。ヤバいから。」


こころ「あ…うん。」


そう言われたから私はレート表の方を見た。

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