第5話 レート稼ぎ
前回のあらすじ
カメサー(カメレオンサーペント)の討伐にむけて出発した私たちにこの世界について教えてもらったよ!なんのことか全然わかんなかったけど!
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スプラウト「ついたぞ。この山だ。」
真心「ノワール・サーペントが湧くにしては随分と変な立地だが…」
確かにノワール・サーペントが湧くには変。ノワサー(ノワール・サーペント)が湧くのは暗い洞窟だから。それにしてはここは随分と明るい。
アシュになるだけで相当変わるんだね…テーコクマゾクやジャシンもその一つだったりして…
カサカサ。
スプラウト「──いるな」
スピカ「陣形は…2番で行くぞ。円形だ。」
そして、全方向を警戒するために全員で円を作った。
真心「レジネスの方向、およそ50m先、対象がいる。」
スピカ「了解。すぐに向かうぞ。陣形を4番に変えろ。正三角形だ。」
陣形を変えて歩いたらすぐ、現れた。
「シャァァァァァァァ!」
レジネス「《硝煙弾雨》」
スプラウト「《影潰し》」
スピカ「《音響領域》」
真心「《弾幕装填》」
こころ「《弾幕装填》」
それぞれの準備技を使ったそのタイミングを逃さず、カメサーが尻尾で私達を薙ぎ払った。
スプラウト「《影殺》」
尻尾によってできた影を伝って魔法弾を送ったのかな?すごく威力が高いし出も早い…
「ガァァァァァァァ!」
隠れた!これがカメレオンサーペントって呼ばれる理由か…姿が見えなくなっちゃった…
真心「まかせろ、《隠密解除》」
真心くんの技でカメサーの隠密が解除された。よく見ると尻尾が再生しかけてる。次の一撃をいれなくちゃ…
こころ「《強弾・光泉》」
振らせた光の泉がカメサーの体に穴を空けた。これでも再生するあたり上級魔物の意地を感じるな。
多分再生できないほどに攻撃をくらわせないといけなさそう。
真心「《連携合図・細光弾雨》」
レジネス「乗った!《麻痺微電流》!」
スピカ「続かせる…《反響音符弾》」
スプラウト「決めるぞ!《地割黒炎》!」
「ギャァァァァァァァ!」
レジネス「やったか!?」
スプラウト「やめろ!フラグ!」
全員「…」
しっかり死んだみたいだね。あのフラグを回収しないの初めてみたけど。
レジネス「やったか!?」
スプラウト「やったよ…」
真心「なんか…難関クエストにしては拍子抜けだな…」
スプラウト「多分お前らのせいだな…」
スピカ「間違いないな…」
一応寝る前のことを伝えてもいいかもしれないけどなんかぷしゅぅってなりそうだからやめとく。帰って報酬をもらおう。あと、この世界で活動するためにレート表にも登録してもらわないとね。
こころ「ねぇ、報酬をもらうついでに私達もレート表に登録してほしいんだけど…」
スプラウト「あぁそれか。手続きは簡単だからさっさとすませるか。」
そう言ってスプラウトくんはうけつけじょー(受付嬢)の人となんか難しそうな話してる。多分あれをまともに聞いたらぷしゅぅってなりそう。
真心「第三世界…だったら他の世界も探す必要がありそうだが。」
こころ「だよね…スプラウトくん達に頼りすぎるのも悪いしなぁ…」
真心「ま、第三世界を探し尽くしたら心恵の世界を回るとしよう。」
こころ「それで見つからなかったら他の人間界も回るの?」
真心「もち&ろん」
こころ「うわぁ…」
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スプラウト「終わらせてきたぞ。お前らの初期のレートは0.00だ。カメサーの討伐で一気に上がって今は1.25だ。」
真心「それならかなり上がるの楽そうだな。」
スプラウト「それがそうもいかないんだよなぁ…稼げるような依頼は全然回ってこないしあんまり稼げないという始末…」
こころ「うぅ…」
スプラウト「な?めんどくさいだろ?」
こころ「話が難しいよぉ…」
スプラウト「どこまでバカなんだお前は」
真心「今度みっちり勉強しようか」
こころ「いやだぁ…」
スプラウト「ま、まぁそれはさておき…そんな中でもレート稼ぎの方法がある。その紙を見てくれ。」
こころ「紙?」
そうして見せてくれたのは…?えっと…うーん…れ、れーと…けって…いせん…レート決定戦?
真心「レート決定戦…安直なネーミングだがやることは分かった。これに出てレート稼ぎをしろということか。」
レジネス「もち&ろん」
真心「俺のネタを…」
スプラウト「その稼ぎ量は異常でな。負ければアホみたいに下がるんだが逆に入賞でもできればもうレート7.00待ったなしよ。」
スピカ「やっぱいつ聞いてもおかしいぞその大会…」
スプラウト「それじゃ、明日はそこに行こうか。邪魔だろうから俺らは参加しないぞ。」
こころ「りょーかーい!」
…なんだろう。決勝戦のカードがなんとなく分かった気がする。
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