第16話幕間:デートのその後は、お説教!?
(今回も、3人なので、セリフの前に名前をつけます。例:美鈴=美、鈴奈=鈴、大庭=愛)
鈴「大庭、お母様のご用事って、何かしら?」
愛「……奥様は、車でお待ちです。私は内容を伺っていないのですが、川上様とのデートの事ではないでしょうか。」
鈴「え?ちゃんと作戦通り、良い雰囲気だったと思うけど?それに作戦では、この後、裕二さんとホテルに行って、初体験って流れじゃなかった?」
2人は話しながら、車に移動した。
鈴「お母様、作戦の途中で呼び戻すなんて、一体どうしたの?」
美「うっ!……鈴奈、貴女、凄いニンニクの匂いよ?マジでヤバいレベルだわ。」
鈴「そんなにですか?」
美「熊三郎に行ったのは、いいけど、まさかニンニク入れたの?」
鈴「ええ、マシマシでお願いしました。」
美「アンタバカじゃないの!?」
愛「お嬢様…私もそれはどうかと……」
鈴「え?だって、この後、ホテルで…その…S○Xするなら、スタミナつけた方が良いかと思って…。」
美「だとしても!ニンニク入れたら、キス出来ないじゃないの!大体、初体験でどんだけヤルつもりなのよ…。」
鈴「でも…裕二さんもニンニク入れてたし、大丈夫かな?って…。」
美「そりゃ、アンタがニンニク入れたからでしょう…。これは、川上さんも、今日キスするつもりはなかったでしょうね…。貴女、ファーストキスがニンニクの香りが漂っても良いの?」
鈴「ちゃんと、歯を磨けば、大丈夫かな?って…。」
愛「お嬢様、多少ならそれで大丈夫ですが、ニンニクの匂いは、胃からきますから、沢山食べると、歯を磨いてもかなり匂い残りますよ。」
鈴「え!?そうなの!?」
美「はぁ…。まあ、明日トイレで出ちゃえば、大丈夫だから、次回ね。熊三郎、美味しかった?実は私も行った事ないのよね。どんな所かは知っているけど。あっ、そうだ!ニンニク食べすぎると、お腹壊すわよ?」
鈴「そうなんですか?」
愛「ニンニクは、殺菌作用が強力ですから。腸内環境が崩れて、下痢しやすくなります。」
鈴「今のところ、何ともないわよ?」
美「そりゃ、食べたばかりだからよ。こんな短時間で、トイレに行きたくなったら、便秘薬は必要なくなってしまうわね。」
鈴「お母様も今度、一緒に行きましょう。凄く美味しいですよ。」
美「そうね、今度一緒に行きましょう。大庭も来る?」
愛「畏まりました。お供させて頂きます。」
鈴「席についたら、呪文を言わないと、食べられないの。店員さんが『ニンニク入れますか?』って聞いて来たら、すかさず、『メンカタカラメヤサイダブルニンニクアブラマシマシ!』って、言うの。」
美&愛「!!!!!」
美「……アンタ、まさかそんなコールしたの?」
鈴「え…?コールって、呪文の事?」
愛「そうです。熊三郎では、お客様の好みに合わせて、無料トッピングの増減が出来ます。例えば、野菜を増やしたかったら、『ヤサイマシ』とかですね。お嬢様のコールだと、とんでもない量の野菜が盛られたラーメンが出てましたよね?だいぶお残しになられて、川上様が、お食べになられたのでしょうか?そうなると、川上様のお腹も心配ですね…。」
鈴「ううん。あまりに美味しくて、全部食べてしまったわ。ちょっと食べすぎだけど、全然大丈夫よ?」
美&愛「!!!!!」
愛「普通、女性が食べられる量を、遥かに超えてると思いますが…。」
美「……この子、フードファイターにでもなるつもりなのかしら…。」
鈴「えー?でも、インターネットでは、初心者はこう頼め!って書いてあったから…。」
愛「…恐らく、煽り系のサイトを見たんですね…。」
美「何にしても、今日は作戦中断して良かったわ。そんなの食べてるなら、最悪ヤってる最中に、長時間トイレに籠る事になっていたわよ?」
愛「あ〜、確かに。それは男性、萎えますね。」
鈴「ううう…。折角今日危険日だったのに…。穴あきコン○ームも用意したのに……。」
そう言いながら、鈴奈はハンドバックから、コ○ドームを1ダース取り出す。
美&愛「!!!!!!」
美「前回、確かにコン○ーム1ダース持って行けと言ったけど、流石に冗談よ?…アンタ、本当に何発ヤルつもりだったのよ……。」
鈴「え?確実に妊○出来る迄、するつもりだったけど?」
愛「お嬢様、男性はそんなに沢山出来ませんよ…。コンドー○1ダースとか…。そんな事出来るのは、よほどの絶倫かエ○ゲの主人公だけですよ…。それに、一度穴あき○ンドームでしてしまえば、その後は流れで無しでイケるのでは?」
美「……我が娘ながら、とんだ処女ビ○チね…。」
鈴「あ、大庭、これ洗濯をお願いしても良いかしら?」
愛「畏まりました。ショーツですか?ああ、イルカショーで濡れましたからね。って、4枚あるじゃないですか!!確か予備は3枚だったはず?…失礼ですが、今、ショーツは…?」
鈴「え?履いて無いけど?どうせホテルで脱ぐから、良いかなぁって。だって、今日は朝から濡れっぱなしだったんだもん…。」
愛「お嬢様…。相変わらずのチョロインっぷりですね…。」
美「…処女ビ○チに、チョロイン…誰に似たのかしら…。少なくとも、私はこんなじゃなかったわよ…。大庭、悪いけど、近くのコンビニでショーツ買って来てもらえる?」
その時だった。
鈴奈のお腹が、ギュルルルル!っと、凄まじい悲鳴を上げた。
鈴「ち、ちょっと待って…急にお腹が…。」
美「だから、言わんこっちゃない!大庭、この近くに、四菱グループのビルは?」
愛「あちらに。ちょうど1階にコンビニもあります。」
美「近くて良かったわ。私は、この子をトイレに連れて行くから、その間にショーツ買ってきて貰えるかしら。」
愛「畏まりました。」
美「鈴奈、行くわよ。少し我慢出来る?」
鈴「ううう…、少しなら…。」
鈴奈は、美鈴に連れられ、トイレに向かった。
そして、30分後、げっそりとした顔で車に戻って来た。
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