第2話は?結婚!?なぜに!?上

翌日朝イチで、直属の上司から連絡が来て、またメチャクチャ怒鳴られた。

「お前、事故ったんだってな。何故俺より先に部長に連絡したんだ!お陰で俺が部長から怒られだぞ!!」


俺は、ちゃんと連絡したが、電話に出なかったので、仕方なく部長に連絡したと言ったが、「それでも、出るまで連絡するのが筋だろう!!大体、そんな遅くまで何してたんだ!」

また始まった、大久保課長の責任逃れ。

俺はすかさず、携帯の音声を録音した。


「それは違うでしょう?会社のルールでは、上司に連絡しても出なかった場合、次の上司に連絡する事になっています。俺はそのルールに従い、今井部長に連絡しました。大体、携帯の着信履歴や、留守電は確認しましたか?確認したら、俺が連絡した事は、わかりますよね?大久保課長に連絡したのは、21時45分で、今井課長へ連絡したのは、21時50分です。そもそも、俺がこんな時間まで残業する事になったのは、大久保課長が、帰り際に、今日会議で使う資料の作成を、俺に押し付けたからですよね?」


俺は夕べの部長の口ぶりから、どうせクビになると思い、大久保に言い返してみた。

するとヤツからは、「俺はそんな指示をした覚え無い!大体着信履歴に、お前からの着信んなんかのこってないぞ!いい加減な事を言うな!!」


「ああ、そうですか。課長はご存知ないようですから、お伝えしますと、着信履歴消しても、俺の携帯に発信履歴が残っています。また、社用通話代精算の為に、携帯会社に通話記録も取ってます。留守電に通話してますから、バッチリ記録に残ってますよ?後で大久保課長の携帯の通話履歴と突き合わせして、後悔しても知りませんよ。あ、それと今回の通話、録音してますから。あ、会議の資料ですが、サーバに上がってますけど、機密保持の為、パスワードかけてます。大久保課長が指示してない資料ですから、パスワードはお伝えしませんよ?」


「お前、いい加減にしろよ?後で泣きをみてもしらんぞ?」

「脅しですか?あ、過去貴方から受けた、パワハラなんかも、全て証拠や録音取ってますから、先ほどのセリフは、そのままお返ししますね?」

「勝手にしろ!!」ブツっ、ツーツー。


はぁ〜、言ってやったぞ。

俺は、今まで我慢していた事を、全てぶち撒け、少しスッキリしたが、これでクビは確実だろうな。

少し蓄えはあるから、ゆっくり転職活動する事にした。


事故から二週間程で、再度詳しい現場検証の為、警察に呼ばれた。

その際、ドライブレコーダーから、速度違反は無かった事、相手には接触していない事の確認が取れた事、相手から会って謝りたいとの申し出があった事を伝えられたので、見舞いに行く事にした。


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