第4話 仮

 ここまで読んでいただけた読者の皆様なら、引き続き、私、加藤の、全てを聞いていただけるかと思っていますが、いかがでしょうか。


 よろしいですか。


 大概、人の人生なんてどうでもいいものかと思いますから、あなたも随分な変人なのかもしれませんね。

 

 改めて、加藤という男の成り立ちを、一から書きます。

 これほど偏屈な人間になってしまった理由を、私なりに紐解き、書きます。

 後述するといった幼少期の話など、この世に生まれてから、今、これを書いている時までの全てをです。


 もはや、構成など、支離滅裂です。


 しかし、小説とは、起承転結があって当たり前のことですが、どうなのでしょう。

 1話は「起」? であれば2話から7話まで「承」? 8話から9話が「転」で10話が「結」?


 私は人生と人間に絶望し、怒りのままに、これを書いていますから、小説家と名乗ることの出来ない身です。


 ただ、思います。


 炊飯器で炊いた米は、誰が作っても大抵旨いと。


 上手な下書きがあれば、塗り絵は誰にでも出来ると。


 創作の中で男女が奇跡的な恋を叶えれば感動します。別れれば、それはそれで感傷に浸れます。

 アニメのような世界観に自己投影すれば、高揚します。


 否定はしません。

 私も創作が好きなたちです。

 

 しかし、私が思う文学は、そこに無い。


 だからこそ、こんなハチャメチャな小説を書いています。


 文字で暴れたいんです。


 許してください。


 多分、この章は書き直します。


 言った通り、これから私の人生を一から綴っていくのが本来なので、書き直します。


 ただ、このライブ感。


 これもひとつの、あらたな文学として、少しだけ残しておきます。


 しばらく書き溜めします。

 

 

 


 

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