第41話 VSネクロマンサー

ネクロマンサーのダンジョンへ。


もちろんいつもの僕、アスカさん、ガイドの三人だ。


入ってくすぐに禍々しさを感じるダンジョン。


「うーん……なんかいやーな感じのダンジョンですね……」

「ああ……ネクロマンサーは闇の魔法使いだからな。このダンジョンのモンスターも闇属性のモンスターだらけだぞ」


さっそくモンスターが襲い掛かる。


「ふっふっふ、アスカさん。ここは僕に任せてください」

「お? 頼もしいな」


今まではレベルアップのためにガイドに指定されたモンスターを順番に倒さないといけなかった。

しかし! もう今日はレベルアップのことは考えなくていいのだ!


「来い! 剣の錆にしてやるぜ!」


視界に入るモンスターを次から次へと斬りまくる。



一振りでモンスターは弾ける。


「き、気持ちいい……」

「木本君! うしろ!」

「え!?」


浮かれる僕の背後からモンスターが襲い掛かる。


「うわっ!」

「まったく……」


『ザンッ!』

アスカさんが斬る。


「す、すみません……油断しました」

「ダメだぞ木本君! レベルアップして君は強くなった。しかしまだ実戦経験の無さかスキが多い!」

「はい……」


レベルが上がり、力・スピード・魔力などは強くなった。

でも強いモンスターと戦うには経験が足りないのだろう。


「まあこれからだ! 一気にネクロマンサーのところまで駆け上がるぞ!」

「はい!」


僕らは襲い掛かるモンスターをなぎ倒しながらダンジョンを進む。

二人のレベルを合わせてほぼ100、ネクロマンサーまであっという間についた。


「ふぅ……早かったな……」

「ええ……一休みしていきましょう……」


アスカさんはネクロマンサーと戦うのは二度目だ。

一度目はアスカさんとサクラちゃんの二人。

そして、その時の戦いでサクラちゃんは呪いにかかった。


「二人とも……気をつけてくださいね……」

ガイドも心配そうだ。


ネクロマンサー、魔王の側近らしい。今までで一番の強敵だ。


「キモオタ君! ネクロマンサーには光魔法が効きます。 キモオタ君にかかってますよ!」

「そうだぞ、私がネクロマンサーの気を引く。スキを見て光魔法をぶち当ててくれ!」

「……はい!」


ミスは許されない、責任重大だ……




「さあ、行こう!」


僕らはネクロマンサーのいるボスの間へ。


薄暗い部屋だ。

部屋の中央にネクロマンサーが座っている。


『おやおや……騒がしいと思ったら冒険者でしたか』

ネクロマンサー……人間と同じような背格好だが恐ろしいオーラを感じる。


「ネクロマンサー……」

『おや? そちらの女戦士、見覚えが……? どこかでお会いしたことありましたか?』


アスカさんは剣を抜く。

「許さんぞ! ネクロマンサー!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る