第5話畳のスキマから

「ちょっと目をつむって、寝ていてくれれば終わるの」

 パソコンのモニターから出てきた魔女と名乗る少女、入鹿コロネは警棒の先で僕の鳩尾を突いた。


「うえっ......」

 吐き気とともに膝を床に着く。押し倒す前に僕が押し倒された。逃れようと身をよじり、腹ばいになると背中に少女の引き締まった尻がぴたっと乗っかった。


「年下カノジョ、欲しいんでしょぉ?」

 あどけない吐息が耳に吹きかけられる。しかし背中に違和感。

「僕はよく分からないんだけど、まだ武器を隠し持ってるの?」

「魔法のバトンが反応しちゃって」

「どんなバトンなのか、形が分かるんだけど一応見せてくれる?」


「恥ずかしい」

 顔を赤らめながらも入鹿コロネはパンツを膝まで下ろし、スカートをまくり上げた。これが魔法のバトンか。硬くなって上を向いている。


「タマは、ついてないんだね」

「萌えないですか?」

「す、好きな人は萌えるかも」

「これで倒された同級生のサキュバスは転校しました。サラリーマンのお兄さんを公衆便所に引っ張り込み、搾精していた常習犯。思い出してもうらやましい」


「僕、これで倒されたくないんだけど。多分入らないし」

「あたしたちは未成年だから、お互い触り合ったり舐め合ったりのソフトな関係が相応しいと思うのぉ」


 脳内で想像。ソフトな関係か?

「あのね、魔女っていうことだけど魔法のバトンじゃなく、素直に女の子そのままで勝負したほうが良くない?」

「女の子は最初が痛いんですよ。不公平じゃないですか。でも、魔法のバトンを使うと公平にぃ」


 とろけた表情の入鹿コロネを見てピンと来た。このコ、魔法のバトンをこすってひとりエッチをしてるんだ。


「僕も晩御飯食べて宿題やらないといけないんで今日はこれくらいで」

「え~、パンツはいて帰れってことですか?」

 むっとされてしまったが、いきなり魔法のバトンとかハードルが高すぎるだろ。


「君も中学生なら、ご両親が心配してるかもだし」

「じゃあ帰るけどその代わり。ハルマさん、今晩オカズにしていいですか」

 オカズって、僕をか。ダメって言ってもするんだろうな。

「うん、いいよ」


「ありがとう」

 僕の額にそっとキスをしてから少女はパンツをはき、服装を再び整え、パソコンのモニターの中に消えた。

 だが、当然それだけでは終わらなかった。


 夜中ベッドで熟睡していると違和感。気が付くとパジャマ姿の入鹿コロネが僕の横で寝ていた。

「どこから入り込んだの?」

「えっとぉ、畳のスキマからぁ」

 僕の部屋に畳は無い、テキトーなこと言って。だが僕のパジャマの下とパンツを引きずり下ろし、恐る恐る触る少女の細い指先に反応し、硬くなってしまった。


 全裸になった彼女の身体を見せてもらう。細い肩に不釣り合いな大きな胸。ヒサメさんと比べると骨盤が小さい。


 魔法のバトンを持ち上げると、その下に女の子の穴。僕の先端を押し付けると痛がったので止めた。


「薬指が欲しいの」

 すんなりと入らず、ねじ込んでしまった。入鹿コロネは痛そうにまぶたをぎゅっとつぶったが、僕の硬くなったものをぎこちなく舐めてくれた。

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